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五条院は知ってしまった……?
過去にいた超能力者で本物の割合ってどのくらいでしょう?
すいません、非常に短いです……。
「神の御業……ですか?」
「ええ」
「すでに開祖様は若返りを果たされていますが?」
「例えば、ミコ様が手も触れずに物を動かすことができたとしたら……教団はどうされます?」
「手を触れずに物を動かすだけですか?」
「例えば……の話です。勿論どんな力が発現するかはわかりません。
」
「その……危険性はないのですか?」
五条院が息をのむ。
「正直わかりません。あくまでも、仮に……その可能性があるとしたら? の話です。
過去に多くのインチキ超能力者がいましたが、開祖様とミコ様に現れるお力は本物です」
「少し考えさせてください」
「突然の話で驚かれたでしょう。ただし、お二人にその可能性があることは五条院さん限りの秘密でお願いします」
「勿論です」
ドライブを終えて五条院の車が待つ草原へと戻った。
五条院と俺に二人だけの秘密ができてしまった……。
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