俺のクローンだから優秀なのか?
カネルは何故あんな仕上がりになったのだろうか……
セバスが目覚めた。
ベッドから起き上がるときに少しふらついたものの、それ以外は行動に問題はない。
セバスにも目玉焼きを作らせた。
予め、卵が割れやすいことを伝えていたせいか握りつぶすこともなかった。
カネル以上の筋力を持ちながら、驚異的な肉体制御力だ。
強靭な精神力によるものかもしれない。俺にはないはずだが、教育の賜物なのか?
セバスには自重せずにカネル以上の密度でインプットしたからな……。
セバスへの移植は1週間後にした。
これくらい自分を制御できれば実験結果も確認しやすいだろう。
セバスにはキチンと説明した。
「セバス、お前の重大な任務とはここにあるSP器官の機能を調べることだ。
移植することで、お前は念動力を使えるようになるかもしれない代物だ。
ほかにも超能力的なものが使えるかもしれないが、どんな副作用があるかわからない」
「ご主人様、私のことはいかようにもお使いください」
「セバス、お前はスーパーヒーローになれるかもしれないんだぞ?」
「私はご主人様の盾であり、剣でございます。それ以上の望みはございません。ご主人様の研究の礎となれるのならこれ以上の喜びはございません」
当然移植は成功した。
あとは定着してくれれば様々な実験ができる。
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