プライベートジェットでどう過ごす?
プライベートジェット……一度でよいから乗ってみたいですね。
乘ったことある方、感想を聞かせてください。
満腹になると睡魔が襲ってくるのはお約束だ。
折角なら、プライベートジェットのベッドに寝てみたい……一生に一度のことだろうから。
「すまない、もし、良ければ後ろのベッドをしばらく貸してもらえないだろうか?」
「勿論でございます。整えてまいりますので、しばらくお待ちください」
女性が手早く準備して戻ってきた。
「金剛寺様、準備が整いました」
「カネルも寝るか?」
「はい!」
本当に寝れるのか疑問になるくらい元気一杯の返事が返ってくる。
機体後方に移動しドアを閉めるとベッドの上にある寝間着に着替えて横になった。
普段は誰が使っているかは知らないが柔らかすぎないマットで疲れが取れそうだ。
そんなことを考えているうちに意識が薄れていった。
気が付くと1時間ほどが経っており、カネルは椅子に座ったまま船を漕いでいた。
ベッドルームに設置されているシャワーを浴びて着替えるとカネルを起こし、念のためにカネル用エネルギーバーを食べさせた。
食べ終わったのでベッドルームから出ると、
「お目覚めですか?金剛寺様、コーヒーはいかがですか?」
「香りのよい紅茶を頼む」
「承知いたしました」
カネルが若干不満そうだが、ここでは彼女の役目だから我慢してほしい。
夕食の時間になろうかという頃なので紅茶と軽い茶菓子で済ます。
すでに国境を越え、かの国に入っているようだ。
「当機はこれより着陸態勢に入ります。シートベルトの確認をお願いいたします」
飛行機からの夕日は夜とのグラーデーションが美しい。
少しづつ高度を落としていく。雲を抜けると一面に緑が広がっていた。
ギアが出ると振動が大きくなる。滑走路がみえてくるとフラップのせいか一層音が大きくなった。
お読みいただきありがとうございました。
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