side カネル③
カネル視点です。
今日はご主人様と街までお出かけしたのでふ。
私の下着を買うためでふ。
本当はご主人様に選んで欲しかったのでふが、お忙しいのか食材の買い出しに行ってしまったでふ。
でも、下着屋のおばさまにサイズを測ってもらい、合ったサイズのものを見繕ってもらったのでふ。着け方を教わるとビックリ! 多分、ご主人様好みのナイスバディになったと思うのでふ。
さらに、おばさまは勝負下着という物を選んでくれたのでふ。
ちょっと恥ずかしいのでふが、いざというときの使い方もアドバイスをくれたでふ。
しかし、ご主人様に直接身に付けるものをプレゼントしてもらった喜びに浮かれて、ご主人様に荷物を持たせたままにしたのでふ。
メイドとして失格でふ……二度と同じミスはしないのでふ!
◆◆◆
お料理の作り方の知識はあるのでふ。
ご主人様に美味しいお食事を作って差し上げるでふ!
ご主人様から「目玉焼き」のリクエストがあったでふ。
早速取り掛かりまふ。
卵を手に取った瞬間、卵は割れてしまったでふ。こんなにも割れやすいものだったのでふね……。
はい、練習したでふ、ご主人様の指導のおかげでもう大丈夫!
今夜のオーダーがスクランブルエッグとなったでふ。
◆◆◆
ご主人様からこれからもカネルをメイドとして使ってもらえるとのお話があったのでふ。
こんなにも失敗続きなのに……。優しいご主人様でふ。
しかし、学校へ行くことを勧められたのでふ。
カネルはご主人様のお傍でお仕えしたいのでふが……。
しかし、目玉焼きで分かったようにカネルには経験が足りないのでふ。
勿論、ご主人様のためにこれからは寝る間を惜しんで努力するのでふが、独学では限界がありまふ。
ご主人様の言うとおり、執事学校で学ぶことでもっとご主人様が快適に過ごしてもらえるなら、もっとご主人様のお手伝いができるのなら、ひと時の会えない時間は我慢するのでふ。
私はご主人様のために世界一のメイドになるでふ!
ところで、パスポートはとれるのでふか……?
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