五条院の目覚め……?
39℃近い熱で寝込んでます。
短くてすいません……
回復のため月末まで休養させていただきます。
4月から再開の予定です。
ここまで五条院と話しをしていて取り合えずはミコが酷い扱いを受けることがないことが感じられた。
これなら先に納品した1号から5号も同様に、いや、開祖と同じ遺伝情報を持つものだからより一層の丁寧な対応がなされていることだろう。
「好待遇のようでひとまずは安心した」
「皇命様の分身とも言えるお方に尽くすことも私共の使命ですから」
五条院が本心からの笑顔を見せる。
「いずれ、また来させてもらいたのだが?」
「勿論、私共にも優秀な侍医がおりますが、金剛寺様のご専門分野でお世話になることがあるかもしれません。事前に連絡を頂ければお好きな時にお越しください」
五条院が椅子から立ち上がり、腰を直角まで折り曲げた。
緩い胸元から深い谷間が目に入ったが、それどころではない。
「急ですまないが、ちょっとやらなければならないことがあるのでこれで失礼する」
五条院が手を2回叩くとどこからか侍女がやってきた。
「金剛寺様がお帰りになられます」
五条院自らの案内で洋館の車寄せまででると、以前五条院が視察に来た時の高級車が待っており、近づくと運転手がドアを開けてくれる。俺が乗り込むと五条院も続いて乗り込んできた。
車が静かに走り出す。敷地から出ると五条院がアームレストにあるボタンを押した。
運転席との間に仕切りがせり出し、後席が完全に遮断される。
「ご安心ください。秘密保持のための措置です。これで後席は完全な防音室となりました」
五条院が艶めかしい目つきで俺を見る。さっき、ミコにつけられた火照りが残っているのか?
俺は別に困っていないので断っても良いのだが、今回は超太い上客だ、要求に応えるしかないか……。
五条院が満たされ、身支度を整えるのを待っていたかのように車が停まった。
ようやくあの草原に着いたのだ。
「金剛寺様、今回は誠にありがとうございました。次回のお越しをお待ちしております」
五条院の瞳が妖しく光るが、今後はミコにお願いしたい。
「伺うときは事前に連絡をするから、その時はよろしく頼む」
「承知いたしました」
気を利かせた五条院が車に乗り込んで走り去っていった。
今まではパーツでの納品が多かったから気が付かなかったが、身の回りの世話をしてくれる人間や話し相手がいた方が研究が捗るかもしれない。
料理は自分でしてもよいが、洗濯や掃除をしてくれるのは助かるな。
普段は必要ないが、今回のミコの様に大柄な人間の世話は骨が折れるから肉体労働専門の助手も必要か?
もっと早く気付くべきだった……
お読みいただきありがとうございました。
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