きのうの確認?
女性だけの教団でミコは何を求められるのか?
誤字脱字の指摘、感想は大歓迎です。
美味しい夕食で腹を満たし、ミコに準じた広い部屋のふかふかしたベッドで夜を明かした。
朝からルームサービスで朝食を平らげる。ミコはまだ目覚めないのか……
「金剛寺様、皇皇子様がお目覚めになられました!」
五条院が弾んだ声で部屋に飛び込んできた。
「念のために、体調を診ていただけますか?」
部屋へ行くとベッドに腰かけたミコが窓から庭を眺めていた。
「スメラギノミコ様、体調はいかがですか?」
理解はしてないだろうとは思いながら声を掛けながら近づく。血圧や脈拍の測定機器を眺め順調であることを確認し、全身を触診する。特に異常は見られない。
「とりあえず、異常はないようですね。少し元気が良すぎるかもしれませんが」
おそらくは機能も正常であろう、自己主張している股間から視線を逸らす。
「金剛寺様、ありがとうございました。しばらくお部屋でお寛ぎください」
部屋へ戻った俺が窓から庭を眺めていると、
「金剛寺様、よろしければ庭園を案内いたしましょうか?」
俺付きの侍女が声をかけてくる。
そんなに庭に興味があるように見えたのか?疑問に思いながらも案内してもらう。
「こちらの庭園は建築当時から設計された物で専属の庭師が手入れをしております」
「金剛寺様はどんなお花がお好きですか?」
「こちらの花は大変珍しいもので、ここの他は国立の研究所でのみ栽培されているものです」
「金剛寺様……」
少し煩わしいくらいに侍女さんが説明をしてくれる。
面倒に感じながらも会話に付き合う。
「あら、少し喉が渇きましたね。東屋でお茶にしましょう」
こちらの返事を待たずに、違う侍女が手早くお茶の用意をし、昼飯前にも関わらずアフタヌーンティーのようなティースタンドに盛られたお洒落なお茶菓子が出される。
「金剛寺様はどこでそんな技術を学ばれたのですか?私、尊敬の念を禁じ得ませんわ」
「どんな女性がお好みですの?」
お茶を味わいながら、侍女たちの会話に付き合う。
昼食が入らないくらいお茶菓子を堪能し、三時間ほど経った。
「金剛寺様、皇皇子様は機能も十分に正常でした……」
シャワーを浴びたのか少し濡れた髪の五条院が、上気した顔で俺に近づく。なんだか腰が砕けているようだが、気力を振り絞って姿勢を維持している気がする。
俺が庭園を案内されている間に滾ったミコを鎮めるとともに機能の確認をしたのだろう。
ミコにすれば18年分の発散だ、さぞ激しかったことだろう。ミコがその快楽に溺れないことを祈ろう。
(うん? もしかしたら五条院はミコの機能が目的なのか?)
お読みいただきありがとうございました。




