表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
iPSってチートだよね?  作者: 一秋
ここからが本編!
17/74

どのラーメンが好き?

ちょっとだけ料理回です。

美味しいものを食べると幸せになれますよね。


誤字脱字の指摘、感想は大歓迎です。

 ♀胎児は順調に成長し、遺伝子検査でAIS発症児は排除している。

 あとはこのまま18年分成長させればよい。途中、何らかの不具合が発現しないかのチェックは必要だ。


 2か月が経ち、培養カプセルの中に2歳児くらいになった♀が浮かんでいる。通常の2歳児だと日々新しいことを覚えて脳内で情報を整理し成長していくが彼女には記憶がない。体は2歳児だが脳内は新生児と同じだ。神経の繋がりを確認するかのように時々手足が脈動している。このくらいまではへその緒を通じて呼吸し、成長に必要な栄養もへその緒を通じて供給される。排泄物は垂れ流しとなるがカプセル内の溶液は常に循環しており、フィルターで清潔な状態に保たれている。


 並行して♂胎児の作成に取り掛かっていた。分離したY精子を受精させた受精卵は何度も選別を潜り抜け順調に成長し、すでに胎児まで成長している。見た目でAISを発症しているものは排除し、更に遺伝子検査で不具合がないか確認している。


 そこから半年が経ち、♀は8歳児相当に成長、カプセルの中に全裸の女児が浮かんでいる。このくらいの年齢に興奮する人間もいるようだが俺にそんな趣味はないので、健康観察だけ継続中だ。♂はようやく4歳児程度。ここまで成長するとへその緒は外され、呼吸は装着したマスクを通じて行われる。培養液は栄養補給と排泄物の除去に使用される。培養液は皮膚や毛髪の栄養補給には役立つが、成長には足りないので血管から必要な栄養を補給している。


 ここまでくると機械のメンテナンスがメインとなり、中身の確認は週に1回程度で十分だ。それでも通常の12倍の成長速度だから3か月ごとの観察と同等となる。


 たまには温泉に浸かるか?クルーザーを走らせれば半日はのんびりできるかもしれない。買い物を含めると一日仕事になる。

 そんな時は自分で作るには手間がかかる料理を食べることにしている。今度は何を食べようか?ホテルで出されるコンソメスープやデミグラスソースを使ったビーフシチューなどは自分で作るものとは全然ちがうしな。揚げ物は意外と油の処理が面倒だから自炊では足が遠のく。手間暇かけて作るスープのラーメンやチャーシューも捨てがたい。


 九州とんこつの細麺が好きな人もいればストレート麺や極太麺が好きな人もいる。俺はやっぱり札幌味噌!濃厚スープに絡むあの太ちぢれ麺、ニンニクなどの香辛料が効いてたまらない。大きな丼に山盛り炒め野菜、一口スープを啜り、麺を噛むと歯に感じる弾力と共に小麦の香りが広がる。野菜のうまみがスープに溶け込み、味噌との相性が抜群で何とも言えず日本人であることに感謝したくなる。野菜と麺を大盛にして味玉を忘れてはいけない。ゆで卵を調味液につけるだけと自炊のハードルは低いのだが、味噌ラーメンとの相性がたまらない。唐揚げを別に注文し油分を補う。外がカリッとして噛むと肉汁がほとばしるのが理想だ。この店は外さない。唐揚げを3人分テイクアウトして帰路につく


 腹がパンパンになった俺はケーキを仕入れてから研究室に戻る。最近は冷凍のケーキも品質がよいのだが、やはり新鮮な果物が乘ったケーキは街に行ったときでないとありつけない。


 リフレッシュした俺は子供が入ったカプセルに囲まれた日々に戻る。ホルマリン漬けの標本よりは血色が良く、生きていることを感じられるのでそれほど不気味ではない。もう慣れたしな。

お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ