ある協会からの依頼?
人生ではじめての作品となります。
病気のリハビリとして思いついたままを書いてみるので、読みにくいところもあるかとは思いますが、温かい目で読んでいただけたらと思います。
なお完全オリジナルですが、似たような話があれば教えてください。
本作品は現実に存在するいかなる団体、個人とも一切の関係はございません。
「では、よろしくお願いいたします」
ある高級ホテルの一室で、スーツに眼鏡の実年と言われそうな年齢の男性が分厚い茶封筒を男に差しだした。
相手を信用しているのか、男は中身を見ずに鞄にしまう。
「オリンピックで我が国が金メダルを取れるかはあなたに掛かっています。何卒よろしくお願いします!」
眼鏡の男が暑苦しく強い握手で俺の手を握ってくる。
「お任せください、これが成功すればメダルでリバーシができますよ」
俺はにこやかに答える。
眼鏡の男はこの国のオリンピック選手強化委員のNo.2である。どうも独裁者にメダルを取るよう厳しく命令されているようだ。
しかし俺にそんなことは関係ない。依頼人の要望に全力で答えるだけだ。
最寄りの牛丼屋に飛び込み、大盛を2杯注文してお茶をすする。昨日から何も食べていないからな。
テーブル席に座った俺は、さっき男からもらった保存びんを取り出す。
液体の中に肉片が浮かんでいる。
まずは1人、成果を見せろということか・・・
明日からのスケジュールを考えていると、俺の目の前に牛丼が置かれた。
とりあえずは腹ごしらえ、成功を想像しながら飯を食う。
腹を満たした俺は研究室に向かった。
読んでいただきありがとうございました。