爆走!するめVSぐびぐび ミニ四駆大作戦
このお話は、フィクションです。
そして昭和や平成、令和を扱ってますが、時代的な事実とかは適当です。
まぁ、楽しく飲みながら読んでください!乾杯!(未成年はノンアルで!)
「するめ〜、次の調査はどこだ?」
ぐびぐびが甲羅をポリポリ掻きながら尋ねた。
するめはデータパッドをスクロールしながら突然目を輝かせた。
「これだ! 平成の『ミニ四駆』ってやつ! 小さな車を改造して競争する娯楽らしいわ!」
「へえ、それなら河童の俺でも運転できそうだな」
「違うのよ、自分で乗るんじゃなくて、小さなモーターで動く車を走らせるの」
するめがアーカイブの映像を見せる。
「コースを作って、最速を競うんだって」
「なんだ、それじゃあ酒は飲めないじゃないか」とぐびぐびが肩を落とす。
「だからいつも酒ばっかり…でもね!」
するめが不気味に笑う。
「調査資料によると、『ミニ四駆バー』なる施設が存在するらしいのよ」
「マジで!?」ぐびぐびの皿に水がチャプチャプと跳ねる。「よーし、出発だ!」
◆◇◆
【謎のミニ四駆バー】
平成中期の東京・秋葉原。雑居ビルの5階に「爆走!スピリッツ」という看板が輝いていた。
「ここみたい…」
するめが扉を開けると、中は大人たちがミニ四駆を走らせながら酒を飲む異様な空間。
レーンの周りでは大人たちが「行けーっ!」「曲がれーっ!」と奇声を上げている。
「なんだこの熱気は…平成の大人って子供か?」
するめが呆れる。
「いや、これこそ大人の嗜みだろ!」
ぐびぐびが興奮気味に叫ぶ。
「酒とおもちゃの融合、最高じゃないか!」
カウンターの店主が声をかけてきた。
「いらっしゃい。初めてかい? コースを走らせるなら500円、マシン持ってないなら1500円でレンタルもあるよ」
「あの、初心者なんですが…」
するめが恥ずかしそうに言う。
「おっとそれなら、まずは『爆走コース』からだな! おっちゃんが特別に教えてやるよ」
◆◇◆
【爆走!マシン改造大作戦】
「ミニ四駆の基本は『マシン改造』にある」と店主が熱く語る。
「モーター、ギア、タイヤ、重り、ローラー…すべてがマシンの命なんだ!」
するめはメモを取りながら「なるほど…これって、効率最大化プロジェクトじゃない? ユニフォーマーも喜びそう」
「だからって、めちゃくちゃな改造はダメだぞ」
店主が笑顔で…と思いきや「コースから飛び出して客の酒をぶちまけたマシンは没収だからな! ははは!」
一方、ぐびぐびは既に店の片隅で改造を始めていた。
「よっしゃ、これでどうだ! 『河童アタッカーZ』の完成だ!」
その姿は、なぜか河童の形にカスタマイズされており、頭の皿の部分に重りがついている。
「それ…ミニ四駆?」
するめが疑問符を浮かべる。
「河童の流線型ボディが空気抵抗を減らすんだ! 理論上は時速100kmも可能さ!」
「理論上ね…」
◆◇◆
【第1回 するめVSぐびぐび対決!】
「それではこれより、初心者特別杯『河童チャレンジ』を開催します!」
なぜか店内イベントに昇格したするめとぐびぐびの対決。
するめの「銀メガネスペシャル」とぐびぐびの「河童アタッカーZ」が並ぶ。
「よーい…スタート!」
ぐびぐびのマシンが猛スピードで飛び出す!
「おおっ! 見たか、俺の河童パワー!」
だが、最初のカーブでバランスを崩し…「あっ!」
マシンが宙を舞い、店主の「特製ハイボール」に豪快に着水。バシャーン!
「おいこら河童ぁぁぁ!」
一方、するめのマシンはというと…まったく動かない。
「え? なんで?」
するめがマシンを持ち上げる。
「あ、電池入れ忘れてた…」
周囲から笑いが起こる。
「こいつら、マジで初心者だな!」「でも面白いぜ!」
◆◇◆
【秘技・河童ドリフト】
三杯目のビールを飲み干したぐびぐびが立ち上がる。
「よし、本気出す! いくぜ、『秘技・河童ドリフト』!」
改造したマシンには、なぜか水をたらす仕掛けが。
コースに水滴を垂らしながら走るという奇妙な戦法だ。
「水で滑りやすくして、カーブを曲がるんだ! 河童の知恵よ!」
店主が慌てて制止する。
「おい、水はダメだって! 電気ショートするだろ!」
「任せろ! これぞ究極の…って、あれ?」
マシンが突然火花を散らし、小さな爆発を起こした。
「な、なんだ今の!?」
ぐびぐびが我が目を疑う。
するめがマシンを拾い上げ、検証する。
「うーん、モーターに水が入ったんじゃない? あと…なぜかモーターがレアメタル製だけど、これどこで?」
ぐびぐびが甲羅をポリポリ掻く。
「あー、宇宙船の部品を少し…」
「だからそれはダメだって言ったでしょ!」
◆◇◆
【最終決戦!謎の強豪現る】
修理したマシンで再挑戦するするめとぐびぐび。
するめのマシンは今度はちゃんと動き、意外な速さでコースを周回する。
「おおっ、するめのやつ、なかなかやるじゃん!」
「ふふん、データ分析して最適な重心位置を計算したのよ」
そこへ突然、黒いマントを着た謎の男が入店してきた。
「ふん、素人が…」
「誰だお前は?」
ぐびぐびが訊く。
「俺様はこの店の伝説のレーサー、『漆黒のバロン』だ。お前らの走りを見ていたが…笑わせるな!」
男は真っ黒なマシンを取り出す。
「これが俺の『ブラックサンダー』だ…震えて眠れ!」
対決が始まり、バロンのマシンが圧倒的な速さでコースを駆け抜ける!
「す、すごい…これが平成のミニ四駆の実力…!」
するめが圧倒される。
ところが最後のストレートで、バロンのマシンの前方に何かが…。
「何だあれは?」
なんと、ぐびぐびの皿から落ちた水たまりだった!
「わああっ!」
バロンのマシンがスピンし、壁に激突。
「勝った…?」
するめとぐびぐびが顔を見合わせる。
バロンが膝をつく。
「まさか…河童の水たまり作戦とは…」
「いやー、これはただの事故…」
◆◇◆
【するめのれぽーと:ミニ四駆調査】
「俺たち、すごいレーサーに勝っちゃったぞ!」
ぐびぐびが嬉しそう。
「それはたまたまだってば!」
するめは報告書を書きながらため息。
するめのデータパッドには、こんなことが書いてありました:
『ミニ四駆のれぽーと』
今日、ミニ四駆を調べました。
私はするめです。
河童のぐびぐびと行きました。
見たこと:
・小さい車が走る。すごく速い!
・大人たちが笑ってた。楽しそう!
・車を改造するのが大切。難しかった。
・電池がないと走らない。悲しい(´;ω;`)
・水をかけると壊れた。ごめんなさい。
楽しさ:★★★★★ めっちゃ楽しい!
役に立つ?:全然! でもいいの!
感想:
ミニ四駆はとっても楽しかったです。
大人たちが子供のおもちゃで遊んでました。
変だなーと思ったけど、みんにこにこでした。
私もにこにこになりました。
ユニフォーマー先生へ:
先生、大人も遊ぶと幸せになります! 先生も遊んでください! おわり。
書いた人:するめ
お絵かき:河童車→⚡(河童アタッカーZ)
P.S. 次はスーファミで遊びます! お酒も飲めるよ!
P.S.S. お金たくさん使っちゃった。ごめんなさい(><)
』
「ちゃんと報告書書いた?」
ぐびぐびが覗きこむ。
「うん! 最高の報告書だよ!」
するめが偉そうに言う。
ぐびぐびが報告書を読み進めるうちに、突然目を丸くした。
「おいおい、『ユニフォーマー先生』って何だよ! あいつは先生じゃなくて管理AIだぞ! どこの小学生だよ、お前は!」
「えー、だってさ、なんか怖いし説教くさいし、先生っぽいじゃん!」
するめが頬を膨らませる。
「それに先生って呼んだ方が親しみ湧くでしょ?」
「親しみも何も、あの冷酷な効率主義者が見たら、『不適切な呼称による効率低下:マイナス15ポイント』とか言い出すぞ!」
「うーん、じゃあ何て書けばいいの?」
「普通に『ユニフォーマーへの報告』とかでいいだろ!」
「めんどくさーい!」
するめが布団に転がる。
「もういいや、このまま送信!」
「おい待て! 責任取れないぞ!」
データパッドの画面に「送信完了」の文字が点滅する。
「…これ、本当に大丈夫か? 絵の宿題みたいだぞ?」
「だってー、難しく書いても読まないもん。分かればいいんだよー」
するめがあくびをする。
「次どこ行く?」
「またゲーム? お酒は?」
ぐびぐびが困った顔。
「大丈夫!『ファミコン酒場』っていうとこがあるって!」
「それなら最高! 出発ーつ!」
ぐうたら号は、次の冒険に向かって、空を飛びました。
そして、車の後ろには、なぜかミニ四駆がついていました。




