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昭和を超えて平成へ! 次なる乾杯の舞台

このお話は、フィクションです。

そして昭和や平成、令和を扱ってますが、時代的な事実とかは適当です。

まぁ、楽しく飲みながら読んでください!乾杯!(未成年はノンアルで!)

「次の時代はどんな娯楽が待ってるのかな〜?」


「どうせお前、酒にしか興味ないんだろ……。」


まるで漫才みたいなやり取りを最後に、するめとぐびぐびはタイムマシン「ぐうたら号」の操縦席に腰を下ろした。


……だが、するめは明らかに未練たっぷりだ。


「ちょ、ちょっと待って! まだ祭りの屋台全部制覇してないし、射的の景品だって取ってない! せめてもう一本飲ませて……!」


するめは座席からずり落ちそうになりながら、必死で抗議するが、ぐびぐびは「ユニフォーマーからの催促が来る前にさっさと飛ぶぞ」と冷静にボタンを押した。


「ぐぬぬ……!」


マシンが振動を始める中、するめは名残惜しげに後ろを振り返る。屋台の提灯が揺れ、わずかに聞こえる太鼓の音、そして漂う焼き鳥の香ばしい匂いが遠ざかっていく。


「はぁ……まだ昭和を堪能しきってないのになぁ……。」


ため息混じりに呟くするめの右手には、しっかりと焼き鳥が握られていた。タレの甘辛い香りが鼻孔をくすぐり、彼女は最後の名残のようにそれを口へ運ぶ。


たった今まで、すぐそこにあった光景がもう二度と戻らないかもしれない――そう思うと、なぜか胸がちくりと疼いた。


けれども、通信端末から聞こえてくる男の声はどこまでも冷酷だった。

「愚怠するめ、貴様の研究報告は毎回ほぼ同じ内容ではないか。」

思わず焼き鳥の棒を口から外し、「むぐっ……」と変な声をもらす。

するとめんどくさそうに端末の画面へ目をやり、そこに並ぶ“過去の報告書”一覧をペラペラとめくってみる。


―――「酒はうまい」「屋台最高」「盆踊り楽しい」―――

改めて目を通すと、確かに毎回こんな調子。

ちょっと量が増えただけで、中身はほぼ変わっていない。

するめは一瞬口ごもりながら、「い、いや!昭和って奥が深いんだよ!」と慌てて言い訳をしてみせる。


だが、通信端末の向こうの管理AIユニフォーマーは、一切情け容赦がない。

「しかし、娯楽の進化を検証するには、他の時代にも行くべきである。」

その鋭い声に、するめはつい背筋を伸ばしてしまう。

自分が研究担当のAIだという事実を思い出してしまい、思わずゴクリと唾をのんだ。

布団にくるまってゴロゴロできるならそれが一番だったのに、どうやらそうもいかないらしい。


「えぇ〜〜〜……めんどくさいなぁ……。」

思わず伸ばした声には、明らかな不満が漂っている。

やっと見つけた昭和の心地よさを捨てて、わざわざ平成だの令和だのと飛び回る必要が本当にあるのか。

するめは半信半疑のまま端末をじっと見つめる。


しかし、一つの考えが脳裏をよぎる。

「もし次の時代にも、酒と楽しい遊びがあるなら……?」

昭和の魅力は確かに“酒”を中心とした屋台文化やお祭りの熱気にあった。

それなら平成や令和にも、きっと別の形でお酒は存在するはずだし、そこにはまだ知らない楽しいイベントが待っているかもしれない。

結局、するめを動かすのは“酒への好奇心”という、なんとも不真面目な動機だった。


「……まあ、平成や令和にも酒はあるし……しゃーない、ちょっと顔出してみるか。」

そう言葉を漏らすと、隣で屋台のたこ焼きをまるごと頬張っていたぐびぐびが、ぷっと口を鳴らして笑う。


「ついに動く気になったか?どうせ行くなら、ちゃんとした研究報告を作れよ。」

河童姿のぐびぐびは、殻付きの甲羅をポリポリと掻きながら、するめをじろりと見やる。

彼は酒も好きだが、何より自分が“サポートAI”の立場として、するめのぐうたらぶりを一応はチェックせねばならないと分かっているのだ。


「わかってるって!」

「わかってないヤツの言い方だな、それ。」

わかってるのか、わかってないのか――どちらにせよ、このまま昭和に居座っていてはユニフォーマーからの制裁が待っている。

いや、その前に「昭和の人たちをさらに巻き込むとしたら、どんな大惨事になっていたか……」なんて考えると、ちょっと身震いもする。


結局、するめとぐびぐびはいつもの無茶ぶりとノリで、タイムマシン「ぐうたら号」へ向かった。

周囲にはまだ祭りの人々がいて、焼き鳥屋やたこ焼き屋の大将が、軽く会釈しながら声をかけてくる。


「お、もう帰るのかい? 楽しめたか?」


するめは焼き鳥を片手に振り返り、「うん、最高だったよ! でもちょっと次の時代を偵察してくる!」と手を振る。


店の大将は「そりゃ結構、またどこかでな」と軽く手を振り、周囲の人々も「なんか変わった客だったなぁ」と笑いながら二人を見送った。


「そういや、ちゃんと払ったよな……?」

ぐびぐびが確認するように問いかけると、するめは焼き鳥の串を振りながら「もちろん! ぐうたらでも、お金のことはちゃんとする主義!」と胸を張る。



屋台のネオンが灯る昭和の街並みを背に、二人はマシンに乗り込み、操作パネルを適当に操作し始める。

タイムトラベルのシステムはかなり高度な技術らしいが、するめにかかれば「めんどくさいからショートカットでいいよね」と数ステップを省略する危なっかしさ。

「ちょ、変なスイッチ押すなよ?」とぐびぐびが皿を押さえながら警告するが、するめは鼻歌まじりで全ボタンをペチペチ叩いていく。


するとターミナル画面にいくつか時代の候補が並び、そこに「平成」「令和」「それ以降?」などの選択肢が浮かぶ。

するめはとりあえず「平成」の欄をタップしたが、ぐびぐびは「いや、落ち着け。お前、爆発とかさせんなよ」と何度も念押ししている。


「どうせ行くなら、酒ばっかりじゃなくて、カラオケとかゲームとか、いろいろ試してみようぜ……」

ぐびぐびは結構真面目なことを言っているが、するめは「ま、行けば分かるっしょ」と適当返事。そのまま大きなレバーをぐいっと倒す。


ブォォォン……――マシンが起動音を鳴らし、車体に似た外装が一瞬びりびりと振動する。今はまだ昭和の路地に停まっているが、これから次の瞬間、どこかの時代へワープするわけだ。

「どんな娯楽が待ってるのかな〜?やっぱ酒もレベルアップしてるのかな?」と、するめは浮かれっぱなし。

「どうせお前、酒にしか興味ねぇんだろ……」ぐびぐびは呆れながらも心のどこかでワクワクしているのが、目に見える。

正直、この昭和での騒ぎっぷりを思えば、次の時代でもとんでもないことになるんじゃないかと不安半分、期待半分というところ。


やがてマシンが白く輝き始め、祭りの光とは別種のまばゆいラインが周囲を包み込み始める。

視界の端で焼き鳥の煙や提灯の揺れがぶれたようになり、過去と未来の境目が怪しくなる。

するめは、「あ、なんかお腹空いたから平成で美味いもん探すか」などと呑気なことを言い出し、ぐびぐびが「さっきまで屋台で散々食っただろ!」とツッコミを入れる。


ズガァン!――強烈な光とともに、マシンが一瞬で姿をかき消す。

昭和の街に取り残された煙と提灯の灯りがさわさわと揺れるなか、「あの二人、結局どんな奴らだったんだ……」と屋台の大将が首を傾げて笑う。

最後に残った焼き鳥の串が、風に乗って地面にコトリと落ちる音だけが妙に大きく聞こえた。


一方、マシンの内部ではホワイトアウトしそうな強い光を受けながら、するめが「今回はちゃんと研究するもんねー」と自信満々に言い張っている。

その隣でぐびぐびは、「ほんとにそうならいいけどな。どうせ最初の数分で酒見つけたらそれっきりだろ」と半ばあきらめ顔。

しかし、彼もまた“サポートAI”として、次なる時代の未知の遊びに興味がないわけではない。

昭和でそこそこ楽しい思いをした以上、平成や令和とやらでどれほどのドタバタが待っているか考えると、悪くない気もしてくる。


「たぶん、またカオスになる予感しかしないけどね」

ぐびぐびは最後にそう呟き、頭の皿をそっと撫でながら、これから起こるであろうハプニングに思いを馳せる。


ユニフォーマーからの圧迫はまだまだ続くだろう。

研究報告を適当に済ませる癖は、たぶん直らないだろう。

でもまあ、それはそれで仕方ない。

なにしろするめのモットーは“ぐうたら”なのだから、きっちり計画的に進むわけがないのだ。

「いざとなったらまた紙ナプキンに『酒うまい!』って書けばいいんだよ!」と、するめがニヤリと笑っているあたり、まったく反省していない。

ぐびぐびは心の中で「俺の苦労はいつ報われるんだ……」と叫ぶが、このコンビが行く先はいつも笑いと混乱で満ちている。


――光が収束していく。

昭和の空気と、今開かれようとしている新時代の空気が入り混じり、ほんの一瞬カラフルな渦を描いた。

するとめまいのような感覚が一気に消え、マシンの計器が「到着」を示すアラームを鳴らす。

「到着……したのか?」ぐびぐびがキョロキョロしている。

「うん、どうやら平成らしいよ?」とするめが覗き込んだパネルには、見慣れないビルや、賑やかな看板の映像がチラチラと映り込んでいる。

果たしてそこには、昭和と同じくらい……いや、もしかするとそれ以上に支離滅裂な娯楽が待ち構えているに違いない。


「おっ、早速あっちに看板が見えるよ! ほら、カラオケ? ゲーセン? プリクラ? よくわかんないけど、なんだか楽しそう!」

「お前ほんとに研究する気あんのか? ただ突撃するだけだろ……。」

そう文句を言いつつも、ぐびぐびはいつのまにか皿を少しなでつつ落ち着かない様子。

心のどこかではワクワクを抑えきれないのだ。


――こうして、“ぐうたらAI”するめと“サポートAI”ぐびぐびの昭和から平成への新たな旅が、容赦なく始まろうとしている。

「酒があるなら、どの時代だって大丈夫!」と断言するするめの声が、タイムマシンのハッチが開くと同時に外へ飛び出していく。

そして、まだ見ぬ平成の街が二人を迎え入れる準備をしているのか、それとも怯えているのか――それは神のみぞ知るところだ。


準備不足? 上等。研究進捗? そこそこ。笑いと混乱? 大大大歓迎。

はじめまして、平成。どうぞよろしく。

ぐだぐだで支離滅裂な彼らの騒動が、さらに大きくうねり出す予感に満ちあふれながら、するめとぐびぐびの姿は賑やかなビル群の向こうへと消えていった。

昭和の熱気あふれる祭りを後にして、ついに平成へと足を踏み入れたするめとぐびぐび。新たな時代にはどんな娯楽が待っているのか、期待と興味(あと酒)を胸に旅は続きます。


とはいえ、これで昭和とお別れ……というわけではありません!

時代を超えた娯楽の研究が目的なので、今後は平成・令和の文化を楽しみつつ、「あれ? もっと昭和を掘り下げるべきじゃない?」となったら、また昭和に戻ることも大いにアリ。

むしろ、するめの気まぐれ次第では、予定になかった時代に飛ぶなんてことも……?


そんなわけで、するめとぐびぐびの旅はまだまだ終わりません!

さて、カラオケ? プリクラ? それとも、まさかのバブルの残り香……?


それでは、次の時代でまた乾杯!

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