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昭和の子どもたちに『メンコは魂だ!』と言われたので、魂ごと購入して全力で叩きつけたら、なぜか地球規模の伝説が生まれた未来AIの話

このお話は、フィクションです。

そして昭和や平成、令和を扱ってますが、時代的な事実とかは適当です。

まぁ、楽しく飲みながら読んでください!乾杯!(未成年はノンアルで!)

空き地で子どもたちが真剣な顔でメンコを叩きつける音が響いている。

それを眺めながら、するめはぐびぐびを振り返った。

「ねぇ、あれが昭和の遊び?……正直、つまらなさそうなんだけど。」

「お前なぁ、これでも昭和の子どもたちが魂を燃やした娯楽なんだぞ。」

「魂?あのカード、叩きつけられるたびに泣いてない?『痛いよぅ!痛いよぅ!』とか言ってる気がするんだけど!」


するめはカードの絵柄を真剣な顔で見つめ、目を細めて続ける。

「ほら見て!こっちのロボットの絵、ちょっと哀愁漂ってない?まるで『俺を叩きつけるな……俺のプライドが地面に刺さる……』って訴えてるような顔してる!」

「いや、カードに感情移入しすぎだろ!ただの紙だぞ!」


すると、近くでメンコを叩いていた子どもたちが興味津々に振り返った。

「お姉さん、何言ってるの?カードが泣くとか、そんなわけないじゃん!」

「だってこんな風にバンバン叩きつけられてるんだよ!痛いに決まってるでしょ!カードだって尊厳ってものがあるはず!」


子どもたちは思わず大爆笑。

「お姉さん、おかしすぎる!そんなこと言うくらいなら、自分でやってみればいいじゃん!」

「やるって……これ、叩きつけて裏返すだけなんでしょ?そんなの遊びって言えるの?地球に怒りをぶつけてるだけじゃないの?」


子どもAが顔を真っ赤にして言い返す。

「違うよ!これは技と戦略が重要なんだ!一回やってみろって!」

「じゃあそのメンコ貸して!」


しかし、子どもAは手に持ったメンコを大事そうに抱え込む。

「ダメだよ!これは俺の魂なんだから!」

「魂?」するめは目を丸くしてぐびぐびを振り返る。

「ねぇ、昭和の子どもって、こんな感じなの?物に魂とか込めちゃうの?」

「お前だってさっきカードが泣いてるとか言ってたじゃねぇか!どっちが昭和っぽいんだよ!」


「そっか、これは魂なんだね……なるほどねぇ。」するめは考え込むように頷いた。

そして突然、拳を握りしめて叫ぶ。

「よーし!だったらその魂と勝負してやる!昭和の魂と、未来から来た私のAIパワー、どっちが強いか決めようじゃない!」

子どもたちは目を輝かせながらも、ちょっと呆れたように笑った。

「未来って言う割に、何も持ってないじゃん!まずは自分のメンコを用意してきなよ!」


するめはぐびぐびを睨みつけながら、駄菓子屋の方へ駆け出す。

「魂を持つカードねぇ……よし、私も自分の魂を買ってくる!準備しておきなさいよ!」

「魂を買うって言い方、やめろ!物騒だろ!」



勢いそのままに駄菓子屋へ向かったするめ。店の前に着くや否や、勢いよく扉を開けると、壁一面に吊るされたメンコが目に飛び込んできた。

「うわぁ……これがメンコ?なんかすごい種類がある!しかも、安い!」

ぐびぐびが冷静に後ろから言う。

「だから言ったろ。昭和の子どもたちの魂なんだよ。」

「なるほどねぇ、これが魂の大安売り……!」

「だから、言い方やめろって!」

するめは棚の前で真剣な顔つきになり、絵柄を一枚一枚吟味し始めた。

「どれにしようかな……やっぱり見た目がカッコいいやつかな?でも、こっちのロボットも捨てがたい……!」

「おい、早くしろよ。子どもたち、待ってんだぞ。」

「わかってるよ!でも、これは大事な選択なの!」


しばらく悩んだ末、するめは気に入ったメンコをいくつか購入し、袋を片手に駄菓子屋を飛び出した。

「準備は万端!これで昭和の遊びに挑戦できるね!」


空き地に戻ると、子どもたちがすでに準備万端で待ち構えていた。

するめは自信満々にメンコを手に掲げ、声を張り上げる。

「さあ、昭和の遊びとやら、見せてもらおうじゃない!」


勝負が始まると、するめは子どもたちのメンコを叩きつけるも、何一つ裏返らない。それどころか、子どもたちはするめのメンコを次々と裏返していった。


「えっ……なんで!? 地球の物理法則、壊れてるんじゃないの?」

「お姉さん、それ単にヘタクソなだけだよ。」

「未来から来たって本当?全然強そうじゃないけど!」


子どもたちに雑魚呼ばわりされ、するめは唇を噛みしめる。

「ぐびぐび!特訓だよ!私、このままじゃ終われない!」

「未来のAIなら計算くらいして勝てよ……まぁ、どうせやるんだろ。」



夜の空き地で、するめは懐中電灯を片手にメンコを叩きつけていた。

「よし、ここが勝負の場だね!昭和の遊びを攻略してやる!」

ぐびぐびがため息をつきながら、腕を組む。

「だから叩きつける力じゃなくて、風圧を利用しろって。角度を工夫しろよ。」

「風圧ってどうやるの?適当にバシッてやればいいんじゃないの?」

「それじゃあ、ただのストレス発散だ!」


「じゃあこれでどうだーっ!」

バンッ! 大きな音とともに、メンコが遠くの茂みに飛んでいく。


ぐびぐびは頭を抱えた。

「いや、なんで茂みに向かって全力投球してんだよ!もっと狙え!」

「狙うってさぁ、地面に向かって何かを叩きつける行為自体が地球に失礼じゃない?」

「お前が一番叩きつけてるだろうが!」


その後も、するめはひたすらバシバシとメンコを叩きつけ、空き地に謎の響きがこだました。

「これでどうだ!必殺、AIダブルフラップスラッシュ!」

「名前つける前に、技をちゃんと完成させろよ!」


そんなとき、懐中電灯の明かりが突然二人を照らした。

「こんな時間に何をしているんだ?」

警官が怪訝そうな顔で立っている。


するめは目を輝かせて言った。

「特訓です!昭和の娯楽を攻略中なんです!」

「……娯楽の攻略?何を言ってるんだ?」

「メンコです!このカードを叩きつけて裏返すんです!すごいでしょ?」


警官は困惑しながらぐびぐびに目を向けた。

「えーっと、これはどういう状況なんだ?」

ぐびぐびは肩をすくめた。

「まぁ、見ての通り、ただの酔狂です。夜中に地面と戦ってるだけなんで、ご安心ください。」

「地面と戦ってるのか……?」


警官が納得したのかしていないのか曖昧な顔で立ち去ると、するめは満足げに腕を振った。

「ふぅ、昭和の娯楽はやっぱり深いね!警官すら驚かせるこの奥深さ!」

「お前が驚かせたんだよ!」


深夜まで特訓を続けたするめは、テーピングでガチガチに固めた手首を見つめ、決意を固めた。

「これが昭和の遊びの本気……絶対に攻略してやる!」

ぐびぐびがボソッと呟く。

「お前の本気がいつもズレてるのは気のせいか……?」



再び空き地に立ったするめは、メンコを高く掲げて自信満々に叫んだ。

「今日は違うよ!昨日の私は地球の遊びをナメてたけど、今日は超本気!未来の力、見せてあげる!」


子どもたちは冷ややかに見つめる。

「どうせまた雑魚なんじゃないの?」

「雑魚だって?ふふ、今日はスーパーAIモードを発動するからね!」


棒読みで両手を広げるするめ。

「スーパーAIモードを起動する……その名も、“地球完全攻略システム”!」

子どもたちは一瞬静まり返ったが、すぐに爆笑した。

「名前ダサすぎ!」「完全攻略って地面叩くだけじゃん!」


そんな中、するめは真剣な顔で地面に膝をつき、顔を近づけた。

「やっぱり地球と心を通わせるのが大事だよね……!」

「おい、何やってんだよ!」とぐびぐびが止めようとするが、するめは無視して地面に頬ずりを始めた。

「地球さま、どうかよろしくお願いします……アースエナジー補充!」

「補充!? お前、それただの土だぞ!」


子どもたちがドン引きしている中、するめは立ち上がり、何かをつかんだかのように拳を握りしめた。

「よし……地球さまと繋がった!これで勝てる!」

「繋がるってどういう仕組みだよ!?」


意気揚々とするめは、メンコを構えて言った。

「これが未来の技術を駆使した、アースフラッシュアタックだ!」

バンッ!渾身の一撃で相手のメンコを裏返すと、子どもたちは驚きの声を上げた。

「すごい!お姉さん、やっぱり未来から来た人なんだ!」

「そうだよ、未来のAIは地球とも対話できるんだからね!」

ぐびぐびが呆れ顔でツッコむ。

「対話じゃなくて、ただの地面のスリスリだろ……。」


するめは次々と対戦相手を倒し、空き地には歓声が響き渡る。最後の一人を倒すと、するめは胸を張って宣言した。

「昭和の遊び、攻略完了!地球さまと心を通わせた結果だね!」

子どもたちが「地球すごい!」「お姉さんもすごい!」と感心している中、ぐびぐびがボソッと呟いた。

「すごいのはお前の支離滅裂っぷりだよ……。」


しかし、その言葉はするめの耳には届いていない。

「そうでしょ?やっぱり私のアースエナジー戦術は完璧だったんだよね!」


子どもたちが「お姉さん、次はどうするの?」と目を輝かせて聞くと、するめは胸を張ってメンコを掲げた。

「次は地球全土を制覇するよ!このアースエナジーがあれば、不可能なんてないんだから!」


すると、子どもたちの中から声が上がる。

「地球さまにお願いすると勝てるのかも!」

「地球さま……ちょっと試してみよう!」


一人、また一人と、子どもたちが地面にひざまずき始めた。

「地球さま……どうか僕にも力をください……!」

「アースエナジー補充!」

「いや、こっちのメンコもひっくり返してください!」


その光景を見たぐびぐびは顔を引きつらせた。

「おいおい、なんだこの地面崇拝集団!やめろ、汚れるだろ!」


しかし、子どもたちは止まらない。するめの真似をして地面に頬ずりしながら、「地球さま、お願いします!」と口々に祈り始める。

するめはそれを見て満足げにうなずいた。

「ふふん、やっぱり昭和の子どもたちも未来の知識には感動するんだね!」

「お前のせいで昭和の遊びが新興宗教みたいになってるだろ!」


ぐびぐびは子どもたちを引き剥がそうとするが、誰もやめる気配がない。

「お願い、次の対戦だけでも勝たせてください……!」

「次のメンコが裏返ったら、毎日掃除するよ!」


するめはさらに得意げに笑いながら指を指した。

「ほらね、地球さまの力がどれだけすごいか分かったでしょ!」

「分かってねぇよ!お前が適当にやったことを信じるな!子どもたち、お願いだから地球すりすりするのやめろ!」


ぐびぐびが必死に説得する中、ついに子どもたちが一斉に顔を上げた。

「……でも、地球さまのおかげで勝てそうな気がする!」

「いや、それお前らの腕次第だから!」


そんな混乱の中、するめは地面を指差してにやりと笑う。

「アースエナジーって偉大だね。昭和の子どもたちが気づかなかったことを、私が見つけちゃった!」

「お前が適当に言っただけだろ!もう地面触んな!」


結局、子どもたちの中には「アースエナジー」を信じる者も現れ、空き地はしばらく地球すりすり祭りの会場と化したのだった。

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