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僕の夏休み
カチカチっ
パチンコに古びた居酒屋、レンタカー
ふっー
助手席をあけ左後ろに座っているのは高校1年の松田 律であった
律は見慣れたまちから遠ざかって行く白線を車の速度に任せ眺めていた
しゃっしやっ
遠ざかっていく街をタバコだけを頼りにうんていしているの律の父であった、
赤信号になり、りつの父はタバコを加えて左手で音量をあげる
田舎の町外れの長い信号機に当たり
動かない白線を律は眺めていた
りつの父は、左手でタバコをもち右手で音楽のビートを刻んでいた
「おいりつ、りつ」「りつ」
りつの父はタバコを右でとったそして、その手で音量をゼロにして振り返った
「おい」
「なに」
律は白線を見たままであった
「お兄さんに迷惑かけんなよ」
律は車が動かないのを諦め、白線を1個ずつ数え始めた
「信号」
「ちっ」
りつの父はさっきと同じことを全て逆にし運転し始めた
律は、ポケットに入れてたイヤホンを取り出し
白線から自分の世界へと入り込んだ