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81話 討伐報酬と考え始めた事

「こちらが今回の依頼成功報酬となります」


「確かに。と言うか、多いですね」


後日、シェルター内部に案内したガイドさんから、ワイバーン討伐報酬を頂いた。素材に関しては厄介な生態その他を資料にして提出し、粉々にして回収不可能であると言う事にした。


「本気レベルでの()()()()()()()()()の危機でしたからね。後、下手すれば、あのワイバーンが繁殖されるレベルまで至れば、大陸から町が消滅するレベルでしたし」


そらそうだ。と言うか、繁殖の可能性考えてなかったわ。居ない事を祈りたい。あ、そう言えば・・・


「取り巻きモンスターは?」


「まず間違いなく壊滅させたと思います。あの場に居たモンスターが件のワイバーンを除き全て落ちたようですしね」


ひとまずは安心だ。そして・・・


「これから大変そうですね?」


「ですねえ」


自分の言葉にガイドさんは深くため息をつく。復興なども大変だが、問題はまだある。それが・・・


()()が発見されたんですね?」


コレである。ワイバーンだけが新種であろうはずがない。従っていた魔物の中にも新種になれたのが居る可能性は高かったのだ。


「ハーピーの新種、()()()()()()()()()でした」


わ~お。ハーピーにも一応種類はあったが、マジシャンは居なかった。元々ハーピーは魔物であり、空も飛び、誘惑と風の魔法に長けている。それ故にハーピー、ハーピークィーン以外に分類は無かった。と言うより必要なかったと言うべきだろう。風と誘惑魔法があれば良いし、それ以上は必要なかったとも言える。しかし、あのワイバーンに着いて行く内に他属性を覚えてしまい、変異したと言う事だろう。


「風と誘惑魔法以外が空から飛んで来るって・・・・・・倒せて良かったですね」


「全くです。加えて、新種と言う事で報酬などの設定にてんてこ舞いで、こちらに報酬をお渡しするお時間頂いて申し訳ない」


「いえいえ、それは仕方ないでしょう」


下手すると、新種ハーピー素材はワイバーン新種クラスのお宝だったかもしれないな。一応、自分も可能性としては高い方で考えていたが、ワイバーンが居る期間が長い程増える事も考え、ワイバーン討伐を優先、後は地上に居る人達に任せたと言ってもいい。


()()()()()()()()にライトを集団で撃ったのが良かったようです。もし、攻撃魔法を放った場合、新種が攻撃魔法を回避して、弓が届かない高度から攻撃魔法を打ち込みに来たらアウトでしたよ」


「あ~、やっぱりですか」


ぶっちゃけ、落ちてくるモンスターの質量で道や発着所の被害を考えても、これが最善だったのでうんうん頷く。実際、真っ直ぐしか飛ばない魔法では回避され、相手の攻撃本能を大きく刺激してしまうからこそ、まずはライトを大量に使い落す、更に視界を奪うと言う事に集中させたのだから。


「それでは、報酬はお渡ししましたのでこれで失礼いたします」


「外にお送りします」


そう言ってお互い席を立ち、ガイドさんを外に案内すると、応接室の椅子に座って思考する。すると、女性陣も全員入ってくる。


「どう思う?」


「地球出身からの視点ですが・・・」


メイさんが手を挙げての前置きを確認してきてから、先を促すように首肯する。


()()()()()()()()()()()()()()。実際、地球のあらゆる生物も進化して、今がありますし」


だよなあってなる。こうなると、今後もこう言う事例に遭遇してしまう可能性あるって事か。ますます引き籠っていたくなる。前々から考えていた懸念事項も結構出てきたしな、平和が一番だ、うん。


「まあ、あまり深く考えるのもアレだよな。解散!」


『は~い』


今にして思えば、少しづつこの世界に関するピースが集まってきたのはこの頃だったかもしれない。

少しづつ、女神の考え、この世界の答えのフラグの回でした。分かってきた人も多くなるんじゃないかな、多分。


現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 8


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV1

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