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77話 念動の成果

「はい?」


自分は今、戦車愛の町にある魔法系ギルド・・・なんか、魔法による戦車修繕ギルドになっているが、そこに来ていて、目の前に置かれたのは貨幣の山である。


『こちら、研究職及び上位クランからの()()()()()になります』


「どう言う事なんです????」


自分は思わずシェルターと対面の椅子に座っているこのギルドのマスターである人間男性のヴェインさんに聞いてしまう。そりゃそうである。さて、次の町に出発するかなと言うタイミングで宿に使者が来て、こちら謝礼ですとか言われたら、何度も聞きたくなるよね?


『ああ、そちらの説明がまだでしたね、でも、まずは受け取ってほしいんですよ。と言うのも、とあるダンジョンに対して有用な方法なんですよ、コレ』


彼が言うには入り口で常に暴風が吹くダンジョンがあり、そのダンジョンに辿り着いて調査しようにも戦車すら浮き上がり、その豪風の中で荒れ狂うように飛ぶ石礫のせいで近づけないそうだ。幸いなのはそのせいで件のダンジョンからのスタンピード参加はほぼ無いに等しいらしい。そらなあ、理性無い魔物が切り刻まれて穴だらけになるだけだ。スタンピードが起きた時は竜巻が赤くなるので周期だけは分かっているらしい。まあ、それでも・・・


『ぶっちゃけ、冒険者職に限らず、街にとっては死活生活なんですよね』


コレである。魔物が落とす素材。それはこの世界では生活にも大きく関わる。素材までおじゃんになるでは意味がない。かと言って、決死隊を組むほどではない。じゃあ、どうすればいい?と悩んでた所、自分が報告した魔法に各所が飛びついたと言う訳である。


「風だけを掴む。そうすれば石礫はかってに落ちるし妨害にならない。あ~・・・」


なるほどねってなった。こう、風には火と同じく重さがない。念動スキル使って、こう、暖簾を開けるように開けば、ほぼ被害無く暴風の中を入場出来るって事か。


『と言うかですね、コレ。更に有用なのが、炎が出る罠を防げると言う所もあります』


『あ』


彼の言葉に全員が言葉を発した。そうか、火炎放射の炎もその場に留める事が出来るのか、コレ。こう、そこで止まれな感じにすればいい。そうすれば炎に重さがないので、後は押すように前進すれば安全に突破出来る。


「そうか、止める炎自体に質量が無いから・・・」


『ええ、念動一回で炎に対するバリアが出来るようなもんです』


「なるほど、それでこの報酬と」


納得である。多分、ダンジョンの踏破報酬なども考えて、様々なクランとギルドから集まったって訳だ。ある意味、ありがとうございました!的な報酬とも言える。


『他にも魔法系ギルドからも研究のし甲斐があると言う事での報酬も入ってるそうです』


あ~、うん、まあ・・・・・・


「研究をやりすぎしないようにって伝言お願いできます?」


『モチロンデスヨ』


あ、これ、ダメなやつと確信してる顔だ。アレだ、止める進言はするけど、やる気が暴走した自分より上の役職の人を止めれない中間管理職の顔だわ。



「って事で、次の町に向かってる訳だが・・・」


まあ、あれからヴェインさんに旅をしていると言う事をお話し、次の町である西、すなわち、飛行機の町を目指しているのである。王都を経由せずにぐるっと回る感じで。


「まあ、早々にトラブルはないだろ」


はい、皆さん、女性陣が各々仕事中にこんな事呟いたら、どうなるか、もうお分かりですね?お分かりですね・・・・・・?


「ん?なんだ、アレ?」


なんか空から点のような・・・・・・は?


「ド、ドラゴン?!いや、アレ、ワイバーン?!」


親方!空からワイバーンがッッッ!落ち・・・・・・落ちてェエエエエエ?!

常々、念動系のスキルはこう使えば面白いよなあと考えてた事を書きました。わざわざ、重い物をコントロールするより、重さの概念がないものをコントロール出来るなら、こうなるよなあと言うお話。


現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 8


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV1

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