68話 実験の結果(察し)
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「ああ、なるほど、考えもしませんでしたね、コレ」
ユウナさんが庭に置けるような小型戦車を鑑定している。なお、他の嫁さん達はまたか・・・と言う顔である。違うんです。違わないけど違うんです。いや、やっちゃったなって自覚はあるけども!
ミニサイズ10式戦車:本来の戦車を小型化させた戦車。強さはそれほどでもない 等級:B
これが自分がやろうとしていた事を行う前の戦車。まあ、なんて言うか、乗れるラジコン戦車かね?ところが、自分が考えていた事を行うと・・・
ミニサイズ10式戦車【砲撃力アップ大】:ルビーを埋め込み砲撃力がアップしたミニ戦車 等級:A
こうなりました。要するにだ、あまりにアクセサリーに集中しすぎたファンタジー世界の敗因と言う訳だ。何したかっていうと、戦車の操縦席部分にタリスマリンを装着したのである。いや、装着と言うか、タリスマリンみたく宝石をセット出来る台を作った・・・が正しいかな?
「剣にも魔剣や聖剣がありますが、アレは最初から、決まった宝石が付けられてたがほとんどですからね」
「だな。逆に言えば、大発見でもある」
レインさんとリィルさんがうんうんと頷いている。そういえば、魔力付与すれば済むんだから、宝石を破損しやすい武器、防具に宝石を付けるのは考えつかんわな。魔剣は宝箱から、聖剣は神からの恩寵らしいから、そら、まあそうなるなって話である。
「と言うか、魔石コンロとかあるんだし、気づかないのかね?」
そう、自分で言っておいてなんだが火の魔石を使用したコンロや、水の魔石を使用した水道蛇口等もあるのだ。現地組もなんでだろ?と言う顔をしている・・・・・・あ、そう言う事か?
「もしかして、魔石はそう言うもんだと言う認識?」
全員がどういう事?な顔をするが、説明が難しいんだよな、コレ。例えば、結界石だ。この世界では昔からあるが、これはどういう物か?と聞かれると詳しく説明してくれる人は少ない。何故か?あるという事が当たり前だからだ。つまりだ・・・
「タリスマリンみたく何かを填め込むというより、この世界では魔力を持った宝石をこういう事に利用するとは考えられなかった・・・んじゃないかな?」
『あ~』
現地組を含む全員が納得する。要するに、これはこうあるべきだ!と言う概念が沁みついてしまってるんだろうな。現代風に言えば電線はどうして電気を通せるの?と聞いても答えれる者が少ないのと同じである。そういう物だと答える人が圧倒的に多いだろう。
「これは色々試しておいた方がいいかも・・・」
全員が頷くのを見て、今日は鍛冶に精を出すのだった。いや、お陰で5が7になったのはめっちゃ驚いたが・・・・・・結果を鍛冶ギルドに報告すると、ギルド間で震撼が起きたらしいレベルだから、仕方ないねって事で、ひとつ。
そう動作するもんだと長く続いてしまうと、それをこう利用しようとは簡単に思いませんよねというお話。そして、ようやくカミヤさんの鍛冶スキルがアップしました、長かったなあ。
現ステータス
NAME
シロウ・カミヤ
SKILL
安全シェルター LV 8
健康的な体 LV MAX
投石 LV 1
鑑定 LV MAX
鍛冶 LV 7