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62話 3人娘合流 前編

「ええと・・・・・・」


今、シェルター内には3人の女性を招いている。その内の代表の一人が困惑、残り二人は遠い目をしている。誰だかは言わずもがな、件の機械大陸の転生者である。


「まあ、まずは改めて紹介からしますね。私は神城しんじょう 結菜ゆうな。ユウナと呼んでください。出身は日本でスキルは近代兵器を作成出来る事です」


猫耳の所謂、獣人の彼女が代表者とも言えるメインの役割だった。スタイルは抜群なのだが、いかんせん背が低いせいか、とてつもなく犯罪チックな気がする。


神城しんじょう 優紀ゆき。前世では彼女の妹でした。ユキと呼んでください。スキルはその、色々なサポート中心です」


同じく猫耳、姉妹だからこそ分かり易くしたのかな?同じくスタイル抜群だが、背は普通に高かった事から、文字通り、姉を助けるサポーターと言う感じなのだろうか?スキル構成は後で聞いておこう。サポートと言うのは重要だからね。


「今回の一件、本当に日本人の感覚が抜けなかったわね。助けていただいてありがとうございます。西城さいじょう 天音あまね。前世はこの姉妹と親友だったわ。アマネでお願いします。スキルはこのシェルターほどじゃないけど、別空間を作る事ね」


なるほど、見つからなかった要因はこっちか。聞いた感じ、オウカさんの工房みたいなもんだろうか?彼女も獣人、ただし、犬耳でユキさんと同じぐらい背が高くグラマラスである。もしかして、ユキさんと相談して、いざと言う時はユウナさんを某宇宙人みたく連行出来るように示し合わせたんだろうか?

まあ、さておき、今回の一件は何が原因だったかって言うと、日本人のサラリーマン気質と言うか、受注職人気質が原因だったらしい。


「国に依頼されて作っていたら、金払いが良いから、つい疑いもせずに作ってしまった。気づいた頃には転生者に追われる有様・・・と?」


『ぐふっ!』


自分の言葉に3人が突っ伏す。まあ、そう言う事である。つまり、クリエイターが次々発注来るので作り続けちゃったパターンである。発注→納品のエンドレスだったのだろう。そして、気づけば依頼してきた先の金払いが良い事に探ったらヤバい状態になっていた・・・と。自分が予想した通りの日本人らしい失敗である。

どうしてわかったかと言えば、悲しきは格好良く言えばサラリーマン気質。格好つけずに言えば、社畜気質である。で、情報から何が分かったかと言えば、最近の生産量である。僅かどころか大幅減っている。つまり、気づいたという事だ。ヤバいという事に。


「どれぐらい納品を?」


「空母は流石に作ってはいません。私が嫌な予感しましたので止めました。よしんば頼まれても納期が長くなるという事にして未納です」


レインさんの言葉に対する、アマネさんの言葉にホッとする。流石に正規空母はやばい。が、航空機は作ってしまっているため、輸送艦は作ってしまったらしい。それでも1隻だけという事だ。心底、ナイスである。これで戦艦とか超弩級艦なアレとか作ってたらマジでヤバかったまであるからね。


「戦車他、近代兵器に関しては?」


「流石にミサイルランチャーは姉をしばき倒して自重させました。密かに作ってたのも没収済みです。作ったモノはリスト化してあります、これです」


う~ん、このお約束のような作成者のストッパー×2!これの御蔭で、暗殺、監禁まではいかなかったんだろうな。リストを拝見すると、かなりの期間が経過したにも関わらず、機械大陸の領地1~2個ぐらいの防衛が精々の量で収まっていた。まあ、それでも、結構な数があるのは間違いないのだが・・・


「うん、お二人のお陰ですかね、コレ?」


「ですね。ユウナが作成して、私とユキの2人でチェックして、まずいと感じたら、解体させる方向でやっていました。勿論、他には見えない様にしてです」


うん、なるほど。しかし、そうなると不思議なのがSOSを出してきた事である。


「となると、ここからが本題で?」


「ええ。ここからは私が・・・」


ここから話を始めたのはユウナさん。曰く、初期こそ、戦車1台とか2台を防衛用に生産。そこに、噂を聞いた転生者が来るようになった。まあ、噂が噂だからね。最初こそは格好良いとして住み着く者達がほとんどだったのだが・・・


「当然、近代兵器は知識が無くても、近代兵器に関しては多くの人は知ってる訳です」


そして、格好良いから欲しいだけでなく、戦力として欲しい勢力も当然出てくる訳だ。そうすると、製作者を探し始める訳で、無論大陸のギルドや国は隠してはくれたが、転生者は徐々に彼女等の居そうな場所に当たりを付けていく。勿論、大陸から出るという手も考えたが容易ではない。なぜなら、まず真っ先に抑えられたのが港だからだ。かと言って、港でも無い所に船を作るのは目立つし、変装も現代日本の生まれの人間が容易に出来る訳がない。


「なので、小さなエンジン付きゴムボートで近くの小島に潜みつつ、助けてくれそうな人の情報を集めたという事です」


なるほどね。流石に転生者達も玩具のような機体には構ってられないし、あの超小型の機体ならどこかに小物として置かれててもおかしくはない。買い物等の補給も出来るだろう。なるほどね、サイズも自由自在か・・・あ~、うん・・・まあ、色々聞きたいけど、まずは・・・


「事情含めて承知した。レインさん、3人を部屋に案内してあげてくれ。丁度、後3つだったはず」


「え?」


「一先ず、まずは落ち着いてからにしよう」


「「「ありがとうございます・・・」」」


結構、普通に話してはいたが、隠れるというのは色々消耗するものだ。良く見ると、顔色悪いし、カタカタ震えているので、まずは飯食って、風呂に入って、寝て落ち着いた所で交渉再開するとして・・・


「久々の転生者案件か・・・どうするかね」


「いや、簡単だぞ。この件に関してはだが、私は分かる。保護し続ければいい」


お?リィルさんが何やら妙案があるらしいので更に詳しく聞いてみると、なるほど、そう言う事か。ふ~ん、なるほどねってなるやつだ。確かに連中の目的がそうならそうなるよなあ。


「ま、とにかく、フェミニストじゃないけど、女性を怯えさせる要素は消してやらんとね」


自分の言葉に全員が頷くのだった。まあ、やる事は簡単だけどね!

3人のヒロイン参戦です!いや、まだ参戦前・・・・・・かな?まあ、日本人なら受注と言う言葉に弱いですよね



現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 8


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 5

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