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60話 レベル8の選択と件の能力者

「レベル8。かなりかかったけど、ポータルは予定通りとして・・・」



安全シェルター Lv 8:手のひら大のシェルターを作る。中はレベルが上がる毎に広くなっていく。このシェルターはあらゆる理であっても壊されない。


このスキルは内部に使用者が居る時間及び期間でレベルアップし、内部が充実していく。現在コスト14/16(居間、台所、トイレ、風呂、家庭菜園、応接間、客室1、露天風呂、海、養鶏場、食堂)



「今回はどれ取ろうかな?」


「レベルが上がったからか、色々出て来てますねえ」


うん、リンさんの言う通り、取っていない山や大会議場の他にも色々出てきているのだが、色々と応用が利きそうなものもあり、結構悩んでいた。中でも気になったのが・・・


「気になってるの、コレ?ミニダンジョン?」


オウカさんの言う通り、止まってる項目がコレだ。向こうでもお試し時に見ていたのだが、自分だけならいらんなと除外していた施設である。


「文字通り、扉をくぐると小さなダンジョンになるんだよ。ちなみに、2ポイント消費」


「ふむ。内部はほぼこの世界のダンジョンと変わらないのか?」


「だね。ただ、最低ランクのダンジョンで出てくるのはホーンラビットだけだね。加えて、階層は1階分だけで狭い。が・・・」


「ああ、単刀直入に言う、私とレイン姉からの我儘だが、欲しい」


リィルさんの質問に答えていく。この施設に関してが分かると、リィルさんは勿論、レインさんの方も見ると彼女も頷く。そう、本当に下級ダンジョン以下のダンジョンだが、これはデメリットを超えるメリットがある。まず、外に出ずとも経験値をちまちま稼ぐ事が出来る。例え、1でも経験値は経験値である。

更に、ダンジョンと同じ、つまりホーンラビット限定とはいえ、毛皮と肉がほぼ永続的に手に入るという事である。そして、リィルさんとレインさんにとっては外に出ずとも出来る訓練にもなるという訳である。武器の製造に修理は自分が出来る訳だしね。うん、決定かな?


「山は私とオウカさんも欲しかったですけど、今回はこれで良いんじゃないでしょうか?」


「だね。正直、メリットの方が勝ち過ぎてるよ、コレ。山の土や珍味とか以上にね」


そう、本来なら山の珍味はリンさんに、オウカさんの陶器作成に必要な土の方がメリットは大きいのであるが、それは冒険者職が居ない場合である。レインさんやリィルさん、そして魔法職のメイさんが居れば、これはもはや美味しい事だらけの施設だ。うん、決定。



安全シェルター Lv 8:手のひら大のシェルターを作る。中はレベルが上がる毎に広くなっていく。このシェルターはあらゆる理であっても壊されない。


このスキルは内部に使用者が居る時間及び期間でレベルアップし、内部が充実していく。現在コスト16/16(居間、台所、トイレ、風呂、家庭菜園、応接間、客室1、露天風呂、海、養鶏場、食堂、ダンジョン)



「ん~と、奥の方に出現したアレかな?」


「あ~、コレ、後で木工細工で扉の名前用の名札作っておく?」


あ~、オウカさんの言う通り、そろそろ部屋の扉が増えすぎているので、作っておいてもらった方が分かり易いかも。


「じゃあ、取り付け用の吸盤付きフックは自分が購入しておこう」


そう言って、久々に通販ページを開き、購入していく。買った物はすぐ出てくるので、全てオウカさんに預ける。で・・・


「普通に扉だな」


一応、神様によると、このダンジョンは一種類しかいない為、スタンピードは起こらないらしい。また、扉はダンジョンを封印するようなものらしく、中の魔物はどんな事があっても出てこれないらしいと説明すると、皆驚く。


「なるほど、危険が無いようにですし、カミヤさんのスキルは安全が第一だから・・・でしょうか?」


メイさんの見解に、あ、なるほどと思った。そうでなければ、シェルターの上に安全って付かないよな。つまり、扉は結界という事だ。そして、例えラビットが待ち伏せしてここから出ようとしても、出た先はおそらく、シェルターの外、あるいはダンジョンに出戻り。そういう事だろう。


「今更ながら、旦那様のシェルターはとんでもないですわね」


「同時に、外にはもう極力出ない方がいいかも知れないな。私達も含めて」


まあ、リィルさんの言う通りになるね。小人形態も取ってるし、正直外に出る必要性は感じないからね。他の4人も人質などの可能性も考えて、出ない方が良いだろうという事で改めて満場一致した。


「しかし、機械大陸の情報を考えると、ここで決定したのはかえって良かったかもしれないね・・・」


『ああ・・・』


勿論だが、レベルアップの間、何もしなかったわけではない。最初に行く機械大陸について情報を集めてみたのだが・・・いやはや、懸念した事どころではない。


「ライさんから聞く限りは、うん・・・」


勿論だが、ライさん達はかの大陸の調査を行ったらしい。なんて言うか、無自覚な軍事国家のような有様であったらしい。


「スキル使った本人が行方不明。いや、行方不明という事になってる・・・か」


「考えられるのはいくつかありますね」


レインさんの言葉に頷く。


「1、国家が隠している」


「ここまでやっといて隠すのもアレだけど、稀有な人材ですから、あり得ると言えばあり得ますね」


メイさんの言う通り、大陸の国家がその人物の身の安全のために国家権力で情報・身辺を隠している。中々あり得る話だ。


「2、作った本人が何かの危険に気づいて逃げ回っている」


「私みたいに、何かしらの能力でってのも充分にあり得るよね」


そう、作成者は完全に転生者で間違いないだろう。でなければ、戦車やらの設計図とか分からんだろうしな。そして、逃げ回っているという事は国がただの個人相手に逃げられているので、行方不明という事にしている。あり得る。


「3、最もあり得ないが可能性として、数作った後、殺された」


『無いわ』


自分含めて、満場一致である。ですよね、現在もまだ数があるって言うんだから作成分がある=生きてますよねえ。むしろ、やってたら、国家として頭に脳味噌詰まってないの?である。


「4、すでに作成者自身が機械大陸から逃げてる。あるいは近辺で身を潜めている」


「条件付きだがあり得るね。協力者が居ないと確定した訳じゃないからね」


リィルさんの言う通り、協力者が居ないという事はあり得ない。ぶっちゃけ、居ると確信している。作成は作成者が行うが、資源を集める者、護衛もきっちり用意していなければ、表に出てくるのはおかしい。勿論、それほど深く考えていない可能性もあるが、それでも、こちらの世界の人間にせよ、転生者にせよ、資源に関しては絶対協力者が居なければならない。よって、協力者ゼロはあり得ない。


「3は無いとして1あるいは2か4かなあ?」


「1が一番あり得そうですけど、2は居るであろう協力者の情報が無いですから4ですかね?」


自分の言葉に対するリンさんの言う通り、1が一番あり得そうだが、4の場合は保護した方が良いかもしれない。


「後、一番あり得ないけど、自分達と合流しようとしている」


自分の言葉に誰も否定の言葉が出なかった。いやいやいや、無い無い・・・・・・よね?

レベル8の選択はミニダンジョンでした。これでお肉の描写とかあんまり書かなくて済むかもと言う(爆)

一方で、ちょっときな臭いお話もあるよ!と言うお話でした。


現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 8


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 5

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