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56話 久々の鍛冶、そして、いつもの

50000PVありがとうございます!

「なるほど、これは考えれるようで考えられるものじゃないね」


「リィル、実際どうです?」


「レイン姉、悪くないというより、実戦で使えるレベルにあると思うよ。ただ、小型種までかな?」


持っているのは盾である。ただし、獣系素材を使ったお約束のレザーシールドではない。


「守備力高いのは分かるけどさあ・・・・・・」


「うん、異様だよね」


「ですね。少なくとも、こう、あの盾構えてる人とダンジョンで会ったらどんな顔していいか分かりません」


順にオウカさん、リンさん、メイさんの順である。うん、それは否定できない。自分で作っといてアレだけど、その話題の盾の鑑定結果がこちら!



毛皮のアイアンシールド:良質な鉄の盾の表面に毛皮を張り付けたアイアンシールド。表面の毛皮が打撃、斬撃、噛みつきの衝撃を吸収する  等級:B オリジナルレシピ



こう、自分で作っといてアレだが、もふもふシールドと言えば良いのか。こう、ファンタジーであり、ファンタジーを超えた何かを作ってしまったんじゃないかな?と今更思ったりしている。が、まあ、冒険者やってるリィルさんには好評なようだ。


「いやいや、リン、実際、コレ小型種の牙を止めるという事だけ考えると相当良いよ?後、ゴブリンやコボルトの棍棒受け止めにも向いてる」


「ですね。盾自体がお高い事を除けば、かなり良い物ですし、買い手はかなりつきます」


リィルさんとレインさん曰く、冒険者や配送業者の天敵と言うか、うざったいのは狼などの獣系らしい。聞いてみると、なるほどと思った。

まず、四つ足なので純粋に足速いわ、匂い覚えて追跡してくるわ、挙句、噛みつき攻撃に爪攻撃と言う点と線の攻撃を織り交ぜてくる。これだけでも厄介なのに・・・


「大抵集団で襲いかかってくるから、防御方法をいちいち()()()()()()()()()()()()()ので負傷を負う事も珍しくない・・・ですか」


言われてみればそうである。ただ、レベルが上がれば不意打ち以外は気を付ければいいそうである。うん、動物だね。逆に言えば、こいつ等、不意を打てれば襲いかかって来るため、高ランクでも野営時は見張りも気が抜けないし、装備も寝る時まで手放せないそうである。

しかも、敵は点と線の攻撃出来るから、不意打ちの場合、混乱してるから、高ランク帯の負傷も珍しくない。しかし、この盾ならば・・・


「これなら、ただ、相手方向に向ければ良いし、挑発などのスキルを使っても()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。流石のうちの旦那様の発明だね」


リィルさんに褒められた。中々照れるが、あれ?でも、それって?


「あれ?低ランクの人達って・・・?」


「「それ以上はいけない」」


「アッ、ハイ」


自分の言葉に対するリィルさんとレインさんのマジレスが答えだった。うん、まあ、スキル・装備を整えてるならともかく、それすら整えてない奴等の末路って1つしかないよね、うん・・・

まあ、コレが一助になれば良いなって思う。良質な鉄、つまり、例の鉄板に上質な毛皮使ってるから、お高いけど・・・ね?




『お主、ホントに、鍛冶ギルドにガンガン借りを作っていくのう』


「あ、あははは」


『まだ、現物は輸送中じゃが、映像で見せてもろうたあの盾、大体、鉄50ぐらいじゃな』


レインさんの通信用の宝珠がまだかろうじて使えたので、王都のロンさんに報告した結果がコレである。おおう、工夫してあるとは言え、銅貨でも買える鉄の盾が一気に跳ね上がったな。


『同時にそっちの組合と連携取って毛皮を卸さにゃあならん。こっちの毛皮だと強度不足じゃからな』


ですよね。念の為、こっちで保管してあった毛皮使ってみたが、まず、大きさが足りない、当たり前なんだけどね。更に言えば、強度も段違いすぎて、向こうの大陸の毛皮素材で作ると、剣の一当てで毛の部分が削れてしまうのだ。


「偽物出ないようにしないとですね」


『じゃのう。その辺りはこっちで他のギルドと連携取っておくわい』


流石にコレに関してはロンさんにお任せするしかない。正直、こっちでは現在はあまり売れない代物だし、偽物に関してはマジどうしようもない。言うなれば、転売屋との戦いだからなあ・・・なんで、異世界にまで転売屋の事で悩んでるんっすかね、人類?


「そう言えば、ロンさん、もう一つ、この後試すモノがあるんですけど・・・」


『ほう?』


キランと目が光るロンさん。なお、この後、またまた呆れた目で見られてしまった。あっれー?



「あ、なるほど。これは確かにこの世界、いえ、異世界ならではの盲点ですね」


あれから、通信を終え、鍛冶セットで完成した物をまずメイさんが納得して頷く。


「確かに盲点ですね」


「だね。私達は慣れてるけど、ランクが低い冒険者には重要かもね」


続いて、レインさんとリィルさんが頷く。


「「あ、コレ、アレですか?」」


続いて、オウカさんとリンさんが完成した物を見て、あ~と言う感じで頷く。では、完成した物を見て頂こう、こちらである。



取っ手付き鉄の棒:鉄の棒に剣の取っ手を付けた物。初心者でも取り回しやすい 武器種別:棍棒 等級:D



あれ?なんか見た事ある感じがするな?と思った人、正解である。自分達の世界で言う所、警棒である、コレ。何故、こんなものを作った上にロンさんに教えたか、簡単である。

以前も話したと思うが、この世界における転生者の事だ。基本的に転生者だから高ランク!という訳ではない。いや、貴族だったら分からんけど、まあ、流石に金で不正はない・・・と思いたい。


「割とスキルの暴走は聞いてたからねえ・・・」


以前も話したが、転生者はチートスキルを持っている。しかし、それが使いこなせているか?までは別である。剣道やってたとかなら良いが、やってないのに、剣で無双とか、うん、常識で考えても出来る訳がない。

しかし、訓練は難しい、何故か?剣と言う種別の武器では結局スキルが発動してしまうのである。それで訓練場が崩壊とか結構あるっぽい。かと言って、実戦で初めて発動して、凄い事になって事故ってのは結構あるというか、頻繁にある・・・らしい。


「ていうか、なんで誰も剣の心得みたいなの取ってないのか・・・」


「だよね」


最大の欠点がコレである。あの神々から渡されたリストには基礎スキルもあったのだが、それを取っている転生者は少ない。いや、下手すれば誰も取ってないんじゃないか?と言うレベルである。いや、取る人は取ってるかもしれないけど、チートスキルにしか目が行ってない人が大半の可能性が高い。

オウカさんは転生前に格闘の心得を護身用とは言え、それなりレベルで取っていて、リンさんは短剣の心得をリィルさんから教えを請うて学んでいた。が、今の所、出会った他の転生者、あのリンさんを追放したクランから見てもチートスキル頼りである。


「武器種は別だけど、限りなく近い武器なら鍛錬できると思うんだよね」


ちなみに、勿論だが転生者が大量に居るという事は木刀や竹刀などもある。あるんだが、武器種別が結局剣になる、後は分かるね?


「棍棒でいいなら、ゴブリン棍棒でもいいじゃないかと思うやん?まさかの・・・・・・」


『高レベル帯は振るだけでゴブリン棍棒砕ける』


まあ、硬いと言っても木だしね。高レベル帯が振ってこれならチートを持つ転生者は言うに及ばず。であれば、自分が発見したグリップに鉄の棒付ければ良いのでは?で完成したのが件の警棒である。


「これ、グレートソードを模して作ったら、ただの蛮族装備では?」


『それ以上はいけない』


「しかも、それを買おうとする女性って・・・」


『やめたげてよぉ!』


もしかして、このレシピ渡したから、ある意味、今、王都の女性冒険者は阿鼻叫喚状態では?いや、きっと自重してくれることを願うしかない。えっと・・・・・・ごめんなさい?

なお、後日、一部の女性冒険者がそういう注文をしてきたらしい。純粋に修練用とは思うのだが、うん・・・訓練中の絵面について、気づいてるかなあ?と少し心配になったのは言うまでない。

狼とかは魔物であろうとなかろうと強敵ですよと言うお話と一部の冒険者女性をバーバリアンにしちゃいましたと言うお話(爆)


現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 7


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 5


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