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26話  ギルドマスターの参戦!

「さてと・・・・・・」


あれから数週間、色々あった。まず、二人の寝床は応接間にベッドを置く事で解決した。後、下着や生理用品などは画面だけ見せて籠に入れて貰っている。うん、購入履歴はその都度見ないようにしてるよ。

流石にお金は出して貰っている。オーダーメイド下着とかお高いけど、それまでの稼ぎで余裕で買えるから、結構買い漁っている。渡されたお金見た時、プラチナ入ってるの見て噴き出しかけはしたけどね。聞けば、リィルさんはAランク冒険者でも、上位に当たるらしい。


「お風呂の問題とトイレの問題も話し合ったなあ」


新たな同居人、しかも、女の子2人が参入した事でその辺りは徹底的に話し合った。うん、トラブルは無かった。トラブルはね?


「「ケダモノ・・・・・・」」


申し開きようありませんです、バスローブの下には何も羽織ってない2人、うん、つまりはそういう関係になっちゃってるという訳だ。いや、考えてみても欲しい。男女が様子見とはいえ、数週間同じところに籠るとなれば、そうならない理由なんてないよね?


「うん、やっぱり、引き籠り最高だな」


シャワーで体を洗い流しに行った二人を待ちつつ、現実逃避気味にステ画面を見るとレベル4になっていたので、上げる。ついにアレが来るわけだが、少し計画変更だね、こりゃ。



安全シェルター Lv 4:手のひら大のシェルターを作る。中はレベルが上がる毎に広くなっていく。このシェルターはあらゆる理であっても壊されない


        このスキルは内部に使用者が居る時間及び期間でレベルアップし、内部が充実していく。現在コスト7/8(居間、台所、トイレ、風呂、家庭菜園、応接間)



「ん~、書斎取る予定だったけど、客室を取ろう。これで部屋を複数置けるし、書斎は取得コストが2に上がる次回以降でいいだろ」


一応、向こうで試した時はホテルみたいにいくつかの部屋が出来たのを確認している。そっちにベッドや私物を持っていけばいいだろう。あれ?なんか説明文増えてる?



客室:1レベルに付き4つの客室を作る。このレベルは客室を取る毎に重複する。



・・・・・・あれ?なんで増えた?重複のレベルが上がるなんて、向こうじゃ説明文になかったよね?


「へえ」


「ふ~ん?」


おや、お二人さん、もう少し長く入っても良かったのよ?え?何、その笑顔?


「いえ、きっと私達の想像通りだろうなと」


「え?これ、原因分かるのか?」


え?なんでわかるんだ?う~ん?いや、待てよ。もしかして・・・


「え?今後もこういう事がある?」


「「正解!」」


「ええ・・・・・・いや、流石に2人の状況は例外でしょ?」


ねえ、そんなことが何度もある訳・・・・・・


「朝ごはん作りますね。仮に確率低いとしても」


「うむ。同じ状況ではなく、ピンチの女性や子供は見捨てれないと見た」


「オウフ、その通りでございます」


あ、あれ?つまり、スキルにもこういう状況あるかもだぞ!って心配されてますか、自分?!



『ドローン機能が解放されます、入手しますか?  Y/N』



日本の朝とも言える目玉焼きにベーコン、パンを食べつつ、イエスを押す。リンさんのお陰ですっかり食事情は良くなった。いや、むしろ、色んな料理食える分、良くなりすぎたとも言える。


「あら、ドローンですか?」


「うん、料理・家事に関してはリンさんが来てくれたし、手に入れるドローン3台中、2台は医療全般、1台は自動農作業用にしようと思うんだ。本当は医療用の1台は家事用予定だったんだけどね」


「自動農作業は賛成ですけど、1台だった予定の医療用を2台ですか?」


うん、リンさんの疑問も分かる。この世界では魔法がある、ポーションがある。外科、内科の治療は出番は無いかもしれない。


「1台は内部。魔法はあっても()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が居()()()だろ?」


「「あ・・・」」


まあ、医学知識の事もあるし、女性には女の子の日用と、まあ、お産用とかに取っておきたいし、何より転生者2人揃って健康な体を取ってはいるが、必ず健康を維持出来るかまでは分からない。更に、薬学に詳しい訳ではない。有用な薬の選別などにも使えるだろう。


「もう一台は外用だね。引き籠りはするけど、そういうトラブルが無いとは限らないだろ?リィルさんは特に分かるんじゃないかな?」


「そうだな。旅をしてる時にそういうトラブル用にポーションや治療用の荷物を持ち歩くこともある。そういう事か」


つまり、やたらと内部に人を入れる気は無いが、助けはしないという事ではない。要は、自分にとってはこれが他人に与えるポーションや救援のようなものである。

本当なら攻撃用か偵察用ドローンを取りたいが、その辺りはリィンさんの魔法に期待する事にした。そういう魔法が得意らしいからね。


「うん。それで、これからの事について相談するんだけど、お二人は私物が宿か家に残ってたりは?」


「ああ、その辺りは大丈夫だ。宿は引き払ったし、私自身も家を売却した。流石に家具は無理だが、服、装備、アイテムはコレに入れて持ってきた。リン殿の分も含めてだ」


ドサッと置かれたのは背負い鞄。所謂、リュックサックという奴だ。まあ、要はコレが皆大好きマジックバッグという奴である。


「じゃあ、お二人の部屋に私物を置いていきましょう。んで、このマジックバッグは依頼品提出用に使いましょう」


「なるほど。では、リン殿、行こう」


さて、今日は来訪者がある。勿論、彼女達以外でここに入れるのは彼女だけだ。姿が見えたので入室させる。


「どうも、カミヤさん」


「いらっしゃいませ、レインさん」


ギルドマスターのレインさんである。今日を以て、元となってしまったが・・・理由は単純である。例のクランに目を付けられた。それだけである。

リンさんとリィルさんは彼女のお陰で保護出来た。しかも、王剣証を持つ自分の元という事で有名になってしまったのだ。


(そうなると、()()()()()()()()()()()()()()()になる)


流石にそこまで迂闊とは言えないが、冒険者ギルドを通して、不審な動きありとされたのである。実際、自分のシェルターをバッグに入れて、いつもの帰路に行こうとして貰った所、尾けられていたのがリィルさんの魔法によって分かった。

家の方も私物が少ないというか、ギルドマスターの為、重要な書類や私物は常時持ち運ぶアイテムバッグに入れていたが、家にあった物は漁られた跡があったらしい。ダミーとして置いていたリィルさんからの手紙に至ってはダミーなのに持ち去られていたそうだ。

狙い、丸分かりである。ホントさあ・・・


「今日から本格的にお世話になります」


そうなっても、実害はあった訳でないので騎士団・自警団も動かしにくい。しばらくは、シェルターの応接間で寝泊まりしていたが、家の方は数日帰らないと、また普通は分からない程度に漁られていたらしい。

こうなると、重要書類は持ち帰れないし、仕事してる間も落ち着かないという事で、本格的に住んでもらう事になったのだが、重要な事がある。


「良いんですか?マスターが国の後押しがあるとはいえ・・・」


「構いませんよ。丁度交代も考えてた所ですから」


自分のシェルター内だと、王都を拠点としない特性上、流石にギルドマスターを続けるという状況ではなくなってしまった為に、ギルドマスターを交代せざるを得なくなってしまったのだ。

そして、驚いた事にその交代先が各方面に震撼をもたらした。なんと、()()()()()()()()したのである。


「めっちゃ驚かれてましたけど、同時に納得もされましたね」


というのも、転生者クランの嫌がらせが続くかもしれない後釜になりたいと思う者は少ない。となれば、マスターの任命権は王家に戻すのが筋と言うモノだ。そこをレインさんは利用したという訳だ。

流石に国相手では、転生者が多いクランと言えども干渉は出来ない。ここでのミソは国が管理するという事である。通達されたのはそれだけである。つまり・・・


「この大陸にいる間の職場、お借りしますね」


「あ、はい。客室も作ったんで、私物はそっちに」


「はい♪」


そう、マスターは引退した、引退したとは言ったが、関わらないとは言ってない。ていうか、通信用の魔道具があれば、簡単な書類仕事は出来るので大陸に居る間は続行という訳だ。

う~ん、女は強い。なお、例のクランも流石に文句言えないまま、ぐぬぬって感じだったらしいと聞くのは後の話である。

ヒロイン、更に参戦!年上の亜人爆乳お姉さんは好きですか!僕は好きです!(正直)

まあ、転生者クランの事が無くても、長らく上に居る権力者は解放されたがってますからね。実はレインさんの計画通りかもしれない・・・そして、新たな機能はしばらくは脇役です。カミヤ達が農作業する時間が消えるという地味に凄い脇役ですが。



現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 4


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 5

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