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19話  王剣証についてとダンジョンドロップ武器について

色々判明したことがある・・・いや、もう、なんなのこれ?と言われても仕方ない王剣証である。


「とんでもないな、コレ」


あれから注意事項などを聞き、ギルドの裏庭に住んで良い事の確認。受付員に口止めした上でのスキルの紹介等を行った後、裏庭でシェルターに入って、王剣証について色々確認した後の第一声がコレである。

まず、当たり前だが落としても一切傷がつかない。擦ったような傷すらである。金属の様だが、そんな跡が全く見えないのである。


「で、ある程度離れると、転移する」


農場に置いて、農場の扉閉めたのに、目の前にカランと落ちてきた時は何かのホラーかと思ったわ。怖っ。流石にトイレや風呂の時は空気を読んでいるのかそういう事は無いが、そこまで来たら、もはやホラーだ。


「で、シェルターに入れたままで自分が外に出た状態でも動かないと」


多分、シェルター内に入れた状態で外に出るなら手が届くという判定なんだろうな。実際、そういうのを来たばかりの日に試した例もあるしな。

で、うん。で、だ・・・


「う~ん、この成果よ・・・」


今、自分がアニメーションに出てるならお約束の大粒の汗が流れているだろう。今はギルドの裏庭ではなく、王都を出て少し離れた森の近くである。

そこに居たモンスターである角が付いたウサギの真っ二つ死体が見えるという訳である。そして、そのウサギは今光って還元中。つまり、分かるね?


「シェルター内部に自分が居る場合、外に落ちてたら、一定の距離なら戻らんけど、落ちているのを自分以外が拾ったら敵対者判定と」


窓から外に落として、外に居たウサギが光っている王剣証を見て咥えて逃げようとすると、レインさんの言った通り、剣がウサギを攻撃、見事な唐竹割りだった。

いや、小さいレリーフなのに、そこから出たミニチュアサイズの剣が倍以上あるウサギ唐竹割りにするって・・・


「しかも、洗浄魔法っぽい物かけて戻ってくると」


しかも、このシェルターに入ってきて、尚且つ、自分の近くで落ちると言う。コレ、本当に祝福受けたアイテムなんだよね?少し、引いたんだけど?ていうか、シェルターに入ってこれたという事は害が無いのは分かるけど、普通にシェルターの中に入ってきたってのも驚きだ。

ちなみに、コレ、自分が倒したことになってるかをステ画面で久々に確認したけど、入ってなかった。え?じゃあ、倒した分の経験とかどこに・・・・・・


「普通は世界のシステム的に入るんだよね?え?まさか・・・」


その言葉に反応したかのように、きらりと光る王剣証。え?偶然だよね?偶然だよね?大事な事なので、2度言ったよ?頼む、偶然だと言ってくれ!

また、光ってるぅううううう!はっ?!レインさんは勿論だが、オランジェさんもコレ、気づいてたな、今にして思えば、この二人が知らん訳ないのだ。お、おのれ、謀ったなぁああああ!




とりあえず、王都に着いた目的は初日で果たしたが、初日ですぐ移動するつもりは毛頭にもない。というか、すぐ受け取れるとは思わなかったので、数日は観光する気満々だったのだが。

まず、王都で鑑定がレベル10になり、最大に達した。と言うか、見たことない物多すぎて、必要経験が一気に放出された感じである。



鑑定 レベル MAX:様々な物のあらゆる事を鑑定する。レベルが上がる毎に得られる情報が増えていく。現在の確定情報:鑑定物の全て



うん、これはある意味予想通りだ。王都は中心地、そりゃ、見た事ない物も一気に集まるよねってなる。そして、思惑通りに鑑定がMAXになった。

これで、危険な物は回避できるし、もう一つの使い方がある。それは・・・暗殺者、と言うか、敵意ある者と物の見分け方である。


(ここ数日、色んな視線感じるもんなあ。街の中ではやらないだけ理性はあるか?)


まあ、気にせず、買い物を続ける。え?何を買っているかって?主に植物の種、そして、()()()()()()()()()()()()()()()()である。


「おっちゃん、コレいくらだい?」


「おう、それで良いのか?切れ味が良くないからそっちなんだぞ?」


買い求めたのはどう見てもというか、鑑定するまでなく、質悪そうな銅のナイフ。読み札にはダンジョン産と書かれており、価格は銅貨2枚。


「良いの、良いの。コレ、この札の通りならダンジョン産だよね?」


「おう、見ての通りだからな。だからといって売り手が来て、コレだけ買い取らねえって訳にもいかねえ、世知辛ぇ事よ。ホントに良いのかい?」


勿論と言って、店主に2本分の代金である銅貨4枚を渡す。と言うか、割とこれが目的だったりするしね。いくつかの店を回って、数も揃ったし、さっそく戻ろう。

シェルター内に戻った所で、ざっと買った物を並べる。ダンジョン産のナイフが銅2、鉄1。王都内で購入したハンドメイドでの失敗作が銅1、鉄1。


「こうしてみると、ダンジョン産は何故、このランクなんだ?って思うよな、コレ」


割とゲームやラノベ見てると、敵を倒したり、宝箱から武器をドロップした!で済むが、実際見ると、なるほどと思った。何がって・・・


「まずは形の一目瞭然さ」


失敗作とは言え、鍛冶で出来たナイフは大きさは一定だが、ドロップ品のナイフは不定と言うか、サイズがまちまちである。


「だが・・・・・・」


そう、しかし、実物をこうして揃えると分かる。


()()()()()()


つまり、柄や刃の付き方や持ち手部分のテーピングは同じなのである。つまり、ダンジョン産の武器や鎧は・・・・・・


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


だから、歪なのだ。倒れた、つまり魔物にやられ、刃が欠けたりした武器を再構成して刃が長くなったり、刃が欠けてる状態で戦った為、その部分が再構成できなかったりしてるのだろう。

鎧も、へこんだり、魔物によって食い千切られたりした部分が再構成されず、等級が落ちているという感じなのだろうか?


「いや、でも逆にコレって・・・・・・」


思いついた事はやってみる。まずはそこからだろう。庭の鍛冶セットも使うので、飲み物を用意して、さっそく作業を行って1時間。


「ワオ」


その予想は違わずであり、今回も報告したら、ギルドマスターが絶叫するんだろうなあと思いつつ、自分で出した成果をしばし見つめ続けるのであった。


王剣証という名の呪、げふげふ、祝福のアイテムのお話と、カミヤ君がドロップ武器で考え付いた事とは?待て、次回!

後、鑑定は10レベルが最大なんですが、王都の収束特性考えるとガンガン上がるよねという事でMAXにしました。



現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 3


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 3

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