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2話 スキルの確認、大事

「よし、人里も見える。でも、向こうからは見えにくい所。神様に感謝だな」


異世界転移1日目。まずはスキルを確認する為にわざわざ、森という絶好の隠れ家をお願いしたのだ。まあ、多分、見破られていただろうけどね。

少し奥でギャー!ギャー!と聞こえるのは少し心臓に良くないが、神様からの転生特典である1日限りの加護である魔物避けを信じよう。


スキル:安全シェルター  手のひら大のシェルターを作る。中はレベルが上がる毎に広くなっていく。このシェルターはあらゆる理であっても壊されない


まずは作成したスキルを確認する。発動はスキルを使用すると念じればいいんだったな。しっかり念じると手にミニチュアのカマクラのようなものが乗る。こうして見ると、人が入るようには見えないな。


「OK。後は、入室」


地面に設置し、入るためのキーワードを唱えると、森が家の中に代わる。成功だ。少し、心配はしたけどね。試してあるとはいえ、本番はこの世界だったからね。


「えっと、次はスキルステータスオープン」


そう言葉を発すると、ステータス画面が切り替わり、スキルの詳細や説明の部分が見えるようになる。しっかりと、向こうで確認したから間違いはないはずだが、確認は何度やっても良いだろうからな。



安全シェルター Lv 1:手のひら大のシェルターを作る。中はレベルが上がる毎に広くなっていく。このシェルターはあらゆる理であっても壊されない

        このスキルは内部に使用者が居る時間及び期間でレベルアップし、内部が充実していく。現在コスト0/5(居間のみ)



まずは自分が作ったスキル。要するに絶対安全地帯の作成。そして、転生前と変わらぬ生活環境を手に入れる為の土台ともいえるスキルだ。


「コストの使用・・・トイレ1、台所1、風呂1、家庭菜園室2っと」


まずは重要な物をコストを全て使用し、空間というか、部屋を取っておく。本当はコスト1の狭い中庭と狭い書斎も取っておきたいが、家庭菜園室は農業の神様の加護でジャガイモ・小麦が初期に植えられているので取っておく。

なんだかんだで食は大事だし、ここに小麦・じゃがいも以外も植えれば育てられる上に加護のお陰で生育も早いらしいからとっても損はない。

トイレ、台所、風呂も大事だ。大事というか、当たり前の環境は本当に大事である。それに、レベルアップすればコストが上がるし、自分が設定したご褒美もあるので、しばらく引き籠れば良いだろう。


「電力は風力に光力、念の為に水力あるし、多分大丈夫だろ。浄水とか濾過とかどうやってんのか知るのは・・・やめておくか」


電気と水は大事。台所はIHにしてあるし、風呂・トイレも電気と水は必要になるので、神様にお願いして発電・下水設備は充実させてある。マジ、インフラ大事。

ただし、作成時点ではレベルはMaxにしない事が条件となった。まあ、現時点でも十分すぎるから無理もない。むしろ、レベル1のコストで取れるのはありがたい限りである。



健康な体 LV MAX:このスキルを持つ者はあらゆる病気・低下などに耐性を持つ。現在克服出来ない病:無し



これだけはレベルは最大にした。何故か?簡単だ。異世界において、体調を崩す。まして、今は仲間も居なくて引き籠るしかない今、体調を崩せばどうなるか?

言うまでない。そこでゲームオーバーまではいかなくても、何も出来ないというのは死亡フラグでしかない。異世界ならば、未知の病気だってあるだろう。だからこそ、最大にした、いや、せざるを得なかったのだ。御同輩もこれだけはほぼ全員がMAXにしてたからね、大事。



投石 LV1:石を投げるダメージをレベルごとに増加する。



続いて、攻撃スキルは()()()()である。流石に神様にも心配されたが、理由を話したら、納得された。

その理由とは単純だ。武器を扱える気がしないからだ。よく考えてみよう、武器スキルが最大であったとしても、武器を扱いこなせるだろうか?

結論=無理である。達人の物真似が出来るから、体もついて行く!訳がない。しかも、最大レベルの素人の武器・魔法が味方や物、あるいは崩れやすい場所に当てたら・・・うん、大惨事である。

投石にしたのもそこら辺にある石ならばとっさに拾えるし、拾ってシェルター内部で保管しておけば事実上、弾数無限である。家庭菜園にも投げれる石ぐらいあるだろうし。

しかも、シェルター内に逃げ込めば、安全という場は確実に確保できる。無理に戦うなんて冗談じゃない。



鑑定 LV 1:様々な物のあらゆる事を鑑定する。レベルが上がる毎に得られる情報が増えていく。現在の確定情報:名前



これこそ、MAXで取れよと思うが、待ってほしい。これまでMAXではある物が大幅低下するだろう。それは、モチベーションというやつである。

この安全シェルターでひとまず安全は確保できる。だが、モチベーションまでは安全とは言えない。簡単に言えば、娯楽だ。

一応、生前からの持ち越しとして、ゲーム機・スマホなども渡されてはいるが、それだけだと、いずれは飽きるだろう。いや、飽きるだけなら良い方だ。また、期間を開ければいい。

知るという事は財産だ。鑑定レベルを上げていき、未知を知っていく楽しみ。そう、このスキル構成は旅するための物だ。


「え~と、確か神様から貰った物はタンスに一纏めされてるはず。あったあった」


居間に有るタンスにスマホ、ゲーム機、当面の衣類、食料などがあった。他に、登山用ピッケルや靴も発見する。ありがたや、分かってらっしゃる。

割と、ノベルの主人公などが忘れがちだが、旅するにあたって山に運動靴の上に軽装は死亡フラグである。簡単に足を滑らせ、頭打って死亡とか冗談ではない。


「食料は大体1カ月分ぐらいのインスタント食品に食材。食材は冷蔵庫に入れておくかね」


お米などもある。台所にある保存機にも入れておけばいいだろう。味噌と醤油に卵、漬物までもあるのは圧倒的に感謝しかない。これから、半月~1カ月はレベル上げのために引き籠もる予定だしね。

少し贅沢言いすぎたかな?と今更思う。外に出た時、神殿なりでお祈り捧げておこう。


「スマホ、ゲーム機は充電。テレビは流石に映らんからゲーム機用と……」


更にLED電球の予備があるのを確認し、コップ、皿、フライパンなどが台所にあるかも確認していく。スマホが簡単に壊れないように衝撃吸収ケースとかある辺り、実は地球の生活エンジョイしてた?まさか・・・ねえ?


「よし、まずは2週間は引き籠るぞ!」


英雄になるのもノゥ!有名人になるのもノゥ!チートで無双もノゥ!せっかくの異世界だ、安全に楽しく旅して生きてやるんだ!!!

ステータス確認回でした。

チートではありますが、異世界だとこれでも足りない!ってのもあるんでしょうね。


現ステータス




NAME


シロウ・カミヤ




SKILL


安全シェルター LV 1


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV 1

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