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外伝 地方配送ギルドマスター オランジェ

『これは、また大戦果ですね、オランジェ?』


「ええ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()、更にスタンピードの副産物である各素材がた~くさん。領主様の嬉しいと胃が痛い悲鳴が昼夜問わずに聞こえるらしいですわ」


『丸々一匹、尻尾に逆鱗、更に魔石ですか。更には血に鱗ですか。久方ぶりに大陸中が沸いて、地方都市に人が集まりそうですね』


ギルドマスタールームにある通信室で古い友であり、現在はグランドマスターと呼ばれる彼女と話し合う。


「実際はスタンピードで消耗していれば、それどころではなかったでしょうけどね。彼のお陰で助かったわ」


『新たなポーション2種にダンジョン産の武器から銅板に鉄板。そして、今回の大戦果に戦術の提案。うちの街の職人達やギルド員にもこの慧眼は見習わせたいぐらいね』


「本人は引き籠ったまま、能力使って旅に出たいらしいけどね」


新たな転移者、カミヤさんと初めて会った時を思い出す。割と最初から他の転移、あるいは転生者とは違う何かを感じた人でしたが、あれから本当に規格外な事ばかりで、うん。あれね、旅に出たいと言ってたし、うん。


「グランドマスター、そちらに彼を送ってもいいかしら?」


『それは大歓迎だけど、真っ直ぐこちらに来てくれそうな理由は渡せるの?』


ある。というか、功績を考えれば、()()は確実に渡せるだろう。


「あるでしょう?もう最後に出たのは数百年前になるけど、久々に授与が出来るアレが」


私は執務室から持ってきた封筒を見えるように取り出す。厳重にとある紋が薄く版されているソレは彼女も驚きの様子だった。


()()()()()()()と?』


ピクリと彼女の頬が動く。それは怒りやそういう事ではなく、とある事情があるのは私も知っている。知っているからこそ、更に提案する。


「ポーションに銅板、鉄板のレシピの譲渡。更にスタンピードを有利に進めた。これだけあれば十分と思うけど?むしろ、コレだけあっても足りないなら、それ、どれだけの傑物なら与えれるのよ?」


『ふむ。その後にも期待は出来る・・・と?』


「期待出来すぎて、そっちも頭抱えるレベルかもね」


『なるほど。貴方の見立てです。期待しましょう。こちらでも上に報告し、用意しておきます』


アレがあれば、カミヤさんを狙う人間も減るだろう。そして、上も()()()()()()()()を手放せるから喜びそうね。う~ん、ある意味ごめんね、カミヤさん。多分、きっと、おそらく、()()()()()()()()()()()()()、ね!

スタンピード後のオランジェさんの動きと出来事です。な~んか、とんでもない物を渡されそうですね。そして、新キャラ、次に胃を痛めるのは彼女かもしれない。次回、カミヤ視点に戻り、いよいよ旅に出ます。

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