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118.5話 異世界は賊には優しくない世界です

20万PV超えました、ありがとうございます!

「普通に考えて、日本の娯楽施設は異常」


『 そ れ な 』


さて、そんなことを言う自分の目の前にはある物がある。いや、まあ、実際ホントに買えるとは思わなかったんだが、よく考えると元の世界でもたまにリサイクルショップで売ってたもんな。何がって?


「まさかの買えるとは思わなかった型落ち品のルーレット台」


『やっぱり、改めて、日本おかしいわ』


自分の言葉に地球組も呆れ顔アンド声である。いや、まあ、リサイクルショップや通販ページでも買えたらしいけどね、やはりお高いので諦めてたからなあ。まあ、今はそれなりに稼げてるので、もしかしたら、通販ページにあるのかなあ?と思って、探したらあったので買ってしまったと言う訳である。なお、置き場所は食堂。ホテルの様な食堂が田舎の食堂みたいな光景に変化するのがえらくシュールだな・・・・・・防塵ケースと延長コードも購入して、電源を繋げば完成である。


「流石にこちらの現金には対応してないんですね」


「だね。ゲーセンで使うメダル入れるか、100円入れるタイプ。と言う訳で、メダルはこっちね」


まあ、所謂、メダルゲームコーナーの遊び用のアレだ。パチンコ台かで悩んだが、アレは中毒性ありすぎるからね、うん。いや、まあ、ゲーセン用ならアレも遊び用と見えるのだが、うん、まあ、アレ、時間忘れちゃうからね・・・


「しかし、外から聞こえたアレ。お約束と言えば、お約束なんだけどねえ」


オウカさんがはぁと溜息をつく。いや、まあねえ、こういう時には映画とか漫画とかではお約束と言えばお約束なのだが・・・


『空賊だー!』


はい、外から聞こえるアレがこちらです。異世界のお約束の海賊など賊が来て戦闘に巻き込まれるやつ!一応はギルド御用達の船なので万一は無いとは思うが、被害あれば一度着陸するのが普通らしい。つまり、到着が遅れるって事だな。


「ん、怒号が聞こえなくなりましたが、撃退成功の報が聞こえますね」


獣人であるオウカさんがそう言うと全員が頷く。まあ、お約束だと占拠されるが、まあ、現実はそう上手くはいかない。護衛の冒険者組が転生者が多くて強いのもあるが、良くある船をぶつけて突撃だー!なんか()()()()()()。と言うか、向こうも船ぶつけて無事でしたなんて出来る訳がない。じゃあ、どうするの?って言うと、空の場合は狙いの飛行船より上に飛んで、上から縄梯子なり、決死のダイビングなりで降りてくるらしい。うん、まあ、言わずとも分かるが、迎撃は楽ちんなのである。こっちは襲撃を待てばいいしね。ぶっちゃけ、賊で成功率高いのは山賊ぐらいである。所詮、物語は物語と言う事である。なお、山賊もモンスターにより壊滅させられることが多いとも言っておく。酷い例だと、山賊のアジトとゴブリンのアジトがぶつかり合い、三日三晩騒動が起こり、それを聞いて駆け付けた騎士団が来る頃には両方が壊滅状態で、あれ?我々の仕事は?ってなった事があるぐらいである。海賊?自然もモンスターも常時相手と言えば、言わずもがなである。


「風魔法を落ちてくる相手に打ち込むだけだしな」


『それ以上はいけない』


ぶっちゃけ、上に居る空賊の船に目掛けて、魔法使いが一斉に風の呪文を放てばジ・エンドである。なんでって?踏ん張る物も地形もない所に縄梯子とか急降下で降りてくる人間を風で煽ってやれば、見当違いの方向に落ちていくからだ。


「しかし、爆発が数回あったから、特攻覚悟で魔法使われたようですね」


直接的な揺れは無かったから、近くに着弾した爆風だろうと思うとメイさんが先程の言葉に付け加える。とは言え・・・


「まあ、一度着陸するでしょうね」


ナオさんの言葉に全員が頷く。如何に被害が少ないとはいえ、船体にダメージが入ってないとも言い切れないからだ。これに乗じて、一時期は盗賊や山賊が着地点に現れたらしいのだが・・・


「飛行船に乗ってるの護衛だけじゃないからねえ」


自分の言葉にうんうんと頷く女性陣。よほどボロボロな飛行船ではない限り、飛行船というのは攻撃施設が豊富である。そら、空飛ぶ魔物の定番にワイバーンとかグリフォンとか居るだろうしね。その上、冒険者が多数乗る事もあるので、一時期は空賊の方が狩りの対象になっていたほどであるらしい。しかもしかも、襲撃されてるのにずっとその場に停止してる飛行船なんかある訳ないしな。


「直撃はしていませんから、確認に1~2時間と言った所でしょうか?」


まあ、しかし、何と言うか・・・・・・


「賊系には優しくない世界だよね、ここ。いや、良い事なんだけどね」


『 そ れ ね 』


いやあ、なんていうか、御愁傷様?以外が言えないので、自分達はスロット台を楽しむ事にするのだった。異世界、ラノベのようにはいかない。

まあ、うん、ラノベにあるような突撃するかのようにぶつけて接舷って、空でも海でも致命的で、それを考えての襲撃方法が限定的ならこうなるよねと言うお話。空は特に。



現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 10


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV 4

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