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113話 お嬢様を拉致れ! 前編

ん~、なんか、周りの状況見ると、ちぐはぐだな?こう、容姿の事で言うのもアレだが、美少女が助け求めてるのに反応が薄い。


「どう思う?」


女性陣に振り返ると、全員が考え込む。こちらに一直線と言う訳ではないので、周りに助けを求めているんだろう。


「その1、追いかけられてる側、追いかけてる側が見えてない」


「ありませんね。周りの視線の動きからして、両方見えてます」


うん、自分もレインさんに同意だ。女性を追いかけてる男達を避けてるし、当たらないように逃げてるしなあ。


「その2、女性が何かしらの高貴な出で、誰も関わり合いになりたくない説」


「あり得ないこともないですね。その場合、関わりになれば即トラブルでしょうけど」


リィルさんの言う通りだよねえ。でも、歓楽大陸の各都市はその辺に厳しいのも事前集めた情報で知っている。まして、ここは中央都市。となると、その2も踏まえて考えられるのは・・・・・・


「お嬢様辺りの我儘逃避行ってとこかな?」


『ですね』


満場一致した所で、ステータス画面のコントロールでオートマタを動かす。こちらは繊細な動きは難しいが、進路に立てば向こうから向かってくるのだ。なので・・・・・・


「ほいっ」


『ちょっ!離しなさい、離して!』


このように簡単に捕縛出来るんだな、これが。後ろから追いかけてきた男達が心底から助かったという顔をしている。しかも、どっちかと言うと、自分の首が繋がった感じのやつ。うん、これは間違いないね。ただ、お嬢様が大人しくなったのが気にかかると言えば、気にかかるけどね。


「思わず捕まえてしまったがよろしかったかな?」


『助かりました、本当に助かりました!ほら、帰りますよ、カリーナお嬢様!』


『オッノーレ、覚えてなさいよ、あんた!』


去って行った後、止めたオートマタと言うか、自分に拍手喝采だったから、どうやら、自分の考えは間違ってなかったようである。うん、きっと、もう会う事も無いだろう!無いだろう!大事な事なので2度言いました!



『頼めるだろうか?』


はい、フラグオンです。現在、例のカリーナお嬢様の御自宅、滅茶苦茶大きいお屋敷で彼女のお父様から依頼を話された所なんですねえ。配送ギルドを通しての指名依頼らしい。その依頼と言うのが・・・


「娘さんの職場体験・・・・・・ですか?」


『もうな。外に出たいならいっそ、外に出してやろうと思ってな。だからと言って、留学はその、見ただろう?』


「御両親が居ないとこだと完全に護衛の目を盗んで逃亡しそうですね」


まだ若いというのもあるが、こちらの親父さんに聞いた所、かなりの身分の人間だ。その辺を厳しくしたのが、今になって反発を招いたらしい。更に、魔法も巧みに使うので、連日、気苦労耐えない。そこで・・・


「依頼自体はこちらの手紙を少し遠い町に()()()届ける事」


遠いとは言っても1日半ぐらいかな、コレ。まあ、文字通りに外に出してやろう、外に!と言う事だろう。


『あの子には話してないが、その届け先の息子との縁談前の顔合わせも兼ねている』


なるほど、そういう面もあり、依頼料自体もかなり良し。これなら、冒険者なども殺到しそうなもんだが・・・・・・


『どうして、あんなにわんぱくに・・・』


まあ、色んな意味で責任問題の一手は取りたくないんだろうなあ。幸いなのはこちらはそれなりにデカい家ではあるが、恨みなどは買っていない事。街の皆に協力してもらい、護衛が見失わない事で誘拐は阻止出来ているのだ。追いかけてくる人以外も追跡してるよ感は重要。


「まあ、一先ずはあのお嬢様の護衛兼追跡役兼顔合わせの案内と言う事で?」


『よろしくお願いする』


「一応、分かってはおられると思いますが、外に出ると言う事は・・・」


『私の()()()()()()()()()()。十分かね?』


「なるほど、自分の情報を集めた上で、お嬢様の希望は叶えると?」


『そういう事だ。一切の噓は言ってないからな』


なるほど、こうなる事は想定内と。つまり、まあ、外に出る事は許可する。するとは言ったが、なるほどねえ。食えない父親さんだ。そうなると・・・


「2日ほど準備期間を頂いても?」


『勿論だ。よろしく頼む』


そうして、自分は女性陣と話し合い、準備を進めるのだった。しかし、まあ、準備中に確かに外には出してるねと、皆で笑い合ったのだ、うん。あの親父さん、やるねえ。後、絶対なんか裏あるだろ、コレ。

異世界のお約束シーンがようやく出せた作者がおるって?はい、私です(白目




現ステータス




NAME




シロウ・カミヤ






SKILL




安全シェルター LV 10




健康的な体 LV MAX




投石 LV 1




鑑定 LV MAX




鍛冶 LV 7




念動 LV 4

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