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107話 レベル10の特典とご褒美

「よし、来た!」


まあ、長いと思ってはいたが、ついにシェルターレベル10である。今回の御褒美は割と凄いが、先ずはレベルアップで上がった分で何を取るかである。


「何を取るかねえ?」


「あれ?コレなんですか?」


女性陣が覗き込む中でリンさんが、とある部分を指差した。お?なんだ、コレ?・・・・・・ああ、そういう事か。


「な~るほど。神様は粋な事をしてくださるわ。拡張ボタンか、コレ」


安全シェルター Lv 10:手のひら大のシェルターを作る。中はレベルが上がる毎に広くなっていく。このシェルターはあらゆる理であっても壊されない。


このスキルは内部に使用者が居る時間及び期間でレベルアップし、内部が充実していく。現在コスト20/20(居間、台所、トイレ、風呂、大農場、応接間、客室1、露天風呂、海、養鶏場、食堂、ダンジョン、山)



迷う事無く、2ポイント使って拡張ボタンを押すと、表示が変わったのを確認してから、元家庭菜園の扉を見ると少し大きくなっている。


『あ~、なるほど』


思わず、全員が同じような事を言う。生産施設や広間などの上に着く小さなという呼称、あれはコレの伏線だったって訳である。そうなると、迷う事ないよなあ!しかない。食は大事、コレ、絶対である。


『お~!』


御褒美は後で作成が必要なので、先ずは確認の為に大農場に入ってみる。少し大きくなった扉を入ると、めっちゃ拡張された、なんて言うかアメリカ辺りの動画とかで見た大規模農場って感じだ。中にいた収穫用ドローンが増えており、見ていくと、薬草やジャガイモ、小麦や木苺など細かく区分けされている。更に樹木系にリンゴの木と例のウェディングケーキの木がある・・・・・・・・・凄いスピードで成長しとる?!・・・じゃねえ!!!いや、そこも重要だが、もっと重要なのが・・・


『ホントにケーキが生えてる?!』


自分含めて全員が突っ込む、これだ。え?これ、どう収穫するの?こう蔓みたいなのがてっぺんと木を結んでるんだけど、蔓を切るの?え?女性陣に振り返ると、女性陣も困惑中である。うん、まあ、凄いとしか言いようがないしね。シンプルな白生クリームのウェディングケーキが複数生えてますって、どういうことなの?としか言いようがない。


「とりあえず、皿取りに行こう、確か食堂に中華用の大皿とワゴンあったよね」


「あ、そうですね、取ってきます」


リンさんとリィルさんが出ていき、しばし、全員沈黙のままケーキを見つめる。いや、沈黙するしかないでしょ、こんなん。


「生クリームなのに垂れない上に、ちゃんと砂糖菓子の新郎新婦の人形が乗ってる上にプロ並みのクリーム細工がシュール」


『 そ れ な 』


こう、なんだ、うん。収穫用ドローンがどう収穫して、どう収穫箱に入れるのかすっげえ気になる。って言うか、収穫箱にどう入るのかすっげえ気になるが、皿を持ってきてくれた2人や他の女性陣と協力して、とりあえず、1個収穫?する。ケーキを収穫と言えばいいのか分からんけどね!とりあえず、収穫したケーキは切り分けた上で大型冷蔵庫に入れておいた。これ、後で次のが生えてきたら、前のは収穫しないと腐るのか?も検証と確認しとかないとな。


「グインさんが目を回す未来が見えるので、近々、食材大陸は理由付けてお暇しよう。残り期間は次の移動が始まるまで浮遊大陸待機って事で」


『 異 議 な し 』


いや、うん、すでに色々購入出来たし、あの分けた苗木がウェディングケーキ生やす前にお暇できるだろう。浮遊大陸も目的は達したんだしね!そうだね!そうだと言って欲しいなあ・・・


「っと、んじゃ、レベル10の御褒美っと」


「そういえば、どんな御褒美なんですか?」


レインさんが聞いてくる。うん、多分大農場での衝撃よりはマシと思いたい。マシだと思うんだよ。


「初期はかなりの期間の引き籠りを想定してたんで、今はようやくかって感じなんですけどね」


しばらく放置していた御褒美の開放をタップすると、移動した先の中庭に光の柱が現れ、しばらくすると、マネキンの様な人形が1体現れる。


【交渉及び戦闘用オートマタが誕生しました。設定をしてください】


『ああ~』


まあ、分かるよね、うん。こんなハーレム展開になるとは思わなかったし、ここまでトントンと物事が上手く行くとは思わなかったんですよ、はい。ずっと引き籠って、レベルが10になった辺りで適当に色んな街を散策かなと思ってたんですよ、うん。


「自分で設定しといてアレだけど、一番いらない御褒美状態だよね、コレ」


うんうんと頷かれる。うん、よく考えたら、シェルター移動形態に幼女とは言え、人間形態入れてるのに何で入れたんだろ?ってなる。とは言え、自分はある使い方を感じていたので、作成に移る。


「これをこうして、こうして・・・」


「あら?」


「これは、なるほどね」


自分の言葉に対するリンさんとメイさんの言葉に地球組がうんうんと頷く。で、何を作ってるかというと、忍者である。はい、そこ、良くイメージされる忍者ではないぞ。後、空手を使う奴でもないぞ。まあ、忍者の反射神経を持つ、昔の草と呼ばれる者である。まあ、こちらの世界で馴染むようにマントフード着せてあるけどね。


「設定は男にしてと・・・よし、完成」


顔はイケメンでもなくブサメンでもないという感じに、所謂、良く居る一般市民っぽくする。まあ、情報イズ大事だからね。それとなく聞ける方が良いだろう。オートマタが持っているアイテムボックスにはお金だけを入れておく。ぶっちゃけ、硬さはシェルターに準拠するし、人と違ってリミッター無いのでダッシュすれば追いつけないからね。武器要る?ってなるし、素手でも十分すぎるよねってなる。


「名前はケイかな。設定と」


完了すると、いつものシェルターの操縦席の隣に扉が出来る。ステータス画面でも操作出来るが、念の為こっちも付けておいたら?という神様の提案だったが、まさか、こうなると分かってたのかな?謎である。まあ、良い方に動いてるんで良しとする。


「操縦系統はAI任せとマニュアルがありましてね。任せだと簡単な命令しか出来ませんが、見た物を映像に残せますので割と問題なし。マニュアルの場合、操作する人が必要で自分一人なら、どちらかの操縦止めないといけなかったんですが・・・」


「あ、今なら、シェルターを動かしつつも情報集めたり買い物が出来たりするんですね!」


リンさんがキラッキラな目で言う。アッ、ハイ。言おうとした事はちょっと違いますがそう言う事っすね。外に声出すときはボイスチェンジャーで男の声に設定しとこう、念の為。なんかオカマっぽくなるけど、それはそれで個性になるから良いか。


「まあ、早々に使う事は無いでしょ」


『ですねえ』


はい、この時はこう思ってました。後は・・・・・・分かるね?

ケーキが木に生えるとかいうとんでもない設定作ったのは誰だぁ!!!はい、私でしたね(白目



現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 10


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV 4

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