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106話 食材大陸からの甘い依頼 後編

『Oh・・・・・・・・・・・・』


あの魔石を貰って翌日に捕獲依頼をこなした。まあ、ウェディングレオンの出現場所を適当に徘徊し、現れたレオンのドタマを一撃必殺!バリスタでするだけの簡単な依頼だった。ケーキを納品し、大変喜ばれたのだが、アレを食うのか・・・と思ったのは秘密である。で、自分達はシェルター内の 農園 に居る。うん、ここまで言えば分かると思うが、あの日貰った種・・・じゃない、魔石をここの土を入れたプランターで育ててみたのである。


「芽が出てるなあ」


『出てますねえ』


自分と女性陣は現実逃避気味に目が宙を彷徨わせまくりである。マジかよ、魔石君?になる。いや、魔石君ってなんやねん!とセルフツッコミ状態だ。いやね、前から思ってたんだ、魔石って種っぽいなって。で、あの日見たウェディングレオンの魔石って緑色だったんだよね。んで、形がなんて言うか 小粒の種状 な訳で。


『・・・・・・』


ああ!女性陣の視線が痛い!痛い!違うんです、流石に魔石と言う名前なんだし、何かが育つ訳ないよなと思ってたんです!いや、ホントに育つなんて誰も思わないじゃん、なにせ石だし?いや、しかし、これ・・・


「何が育つと思う?」


「普通に考えれば、魔物・・・ですけど、このシェルターに入ってるから、その可能性は酷く低いんですよね?」


うん、リンさんの言う通り。このシェルター内では害意ある物は人、モノ問わず弾く特性を持っている。受け取った日にとりあえず大丈夫と感じたのはこういう背景がある訳だが、うん、これは酷い。予想しろと言うのが無理である。無理である!大事な事なので2度言いました!


「何が育つと思う?」


「何が育つにしても、報告ですね」


自分の言葉に対するレインさんの返答が全てである。これを報告するのかあ・・・・・・



『Oh・・・・・・・・・・・・』


コピペのようではあるが、自分達と同じ顔をして、土だけは変えたプランターを見たグインさんがこちらである。土は農業の神様によると、シェルターの外に出すと特性を失うらしいが、まあ、念の為である。後、苗がどういう風になってるか見たかったのもある。魔石から苗が生えてるという不可解な状態だったが、うん!食材大陸の魔物だからね!詳しく調べるのは学者の様な方々の使命と言う事で、はい、この話、終わり!


「と言う事で、うちも興味あるので2個ほど貰って、残りは領主様に寄付と言う事で」


『ふぅ・・・』


グインさんが机の棚から胃薬っぽい錠剤を飲む。あ、胃薬ってファンタジー世界でも錠剤なのねと感心しつつも、その気持ちは分かる。なんでって?


「多分、いや、間違いなく、今まで苦労したウェディングレオンの背にあるケーキが確実に生えてくるかな・・・と。回数や数は不明ですけど」


『グハァ!』


グ、グインさーーーーん!!いや、まあ、ある意味では嬉しい胃の悲鳴なんだろうけど、これから先の報告に説明その他は彼が一手担うのでトントンだろう、何がとは言わないと言うか、言えないが。


『ふぅ・・・落ち着きました。逆に考えれば、安全にケーキを増やせると言う事ですな』


そうですね。絵面さえ考えなければ、かなりの安全に美味しいウェディングクラスのケーキを収穫出来ると言う事になる。いや、まあ、うん、ウェディングケーキが生えてくるのってどう生えてくるの?と考えるのはやめておこう。きっと、良い感じに生えるだろ、多分・・・そうなってくれ。


『それでは、こちら捕獲したケーキの分の報酬です。ご確認ください』


うん、報酬貰って、これで解散!したのだが、グインさんに胃薬的な効果が出るように調整したメイさんお手製のポーションを渡したのは言うまでない。あ、うん、頑張ってください、マジで。

グ、グインダイーーーーン!なお話。まあ、うん、それまで役に立たない魔石からウェディングケーキが生えるかも?なんて報告どうすればいいか分かりませんよね、うん。


現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 9


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV 4

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