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104話 食材大陸の狩りの仕方

「うん。色んな食材がある、あるとは聞いてはいたんだが・・・」


「これはまた、変なのが居るねえ」


自分達が見ているのは山である。まあ、それだけなら、自分もリィルさんもこんな呟きはしない。まず、山は山でも・・・


「プリンの山・・・なんですよね、アレ?」


まず、山とは言ったが、小さい山のレベルである。ただし、そう、メイさんの言う通り、プリンでさえなければ、驚きはしない。でっけえプリンと言えば女性の憧れではあるんだが・・・更に驚きが・・・


「うわあ、動いてる・・・・・・」


オウカさんもドン引きの理由が、なんとそのプリンの山は動いており、その正体は()()()()()()()()()()()()()()()なのである。なんで?って、自分に聞かないでほしい。自分も分からないんだから。


「ビッグプリンクロウラー。クロウラー種がこの大陸特有の独自の進化をしてこうなった種らしい・・・・・・ツッコミ待ちか?」


アマネさんが言った言葉に全員が目を逸らす。クロウラーと言うか、もうプリンカタツムリで良いよってなるよね、ここまで馬鹿らしいと。ただ・・・


「討伐する事でドロップされるその背のプリンは絶品とされ。凄く美味しいそうですが・・・・・・」


ユキさんは勿論、スイーツ大好きな女性陣も微妙な顔だ。まあ、分かる。スイーツは女性は大好きだろう。そして、それが巨大であればあるほど輝いた目で見る。しかし、今居る女性たちは全員虚ろな目である。何故か?


「カタツムリですからねえ・・・」


これに尽きた。ちなみに、自分達はかなり離れた丘の上から見ているが、遠近感おかしくなったんじゃないか?というぐらいのカタツムリの中身がプリンの山をその背に乗せて蠢きながら移動してると言えば、食欲沸くだろうか?うん、無理だね。で、まあ、極めつけが・・・


「まあ、なんだ、喜ぶと言う人が居るならそれはそれでという事で」


望遠鏡で見えたのは本来は昆虫の天敵である鳥が大量に捕食され、プリンがちょっと大きくなった光景。レベルアップならぬ、サイズアップってか、やかましいわ。要するに甘~いプリンの栄養源は生物の血肉と言う訳だ。嫌すぎるスイーツの作り方である。いや、調べたところによると、このプリン、街では大好評らしいのだが、うん、まあ、実態知ると無理!ってなるわ。実は街の人達も現実逃避気味なのでは?説も出ている。


「食材大陸、色んな意味で舐めてましたね」


自分の言葉に全員が頷く。ん?


「あの、皆、望遠鏡で見て、見える、アレ?」


自分が見ているのはあの山プリンカタツムリの足元。冒険者のような人が見える。え?もしかして、アレ倒すの?


『ええ・・・・・・?』


自分も女性陣も思わず出た声である。確かに納品されたと言う話は聞くが、彼らがその納品者なのだろうか?う~ん?


「見ておく?」


自分の言葉に全員が頷く。って、言うか、是非とも見ておきたい。なので、望遠パーツを付けた録画用の器材を引っ張り出し、録画態勢も整えておく


『え?』


そして、闘いが始まったわけだが、始まった瞬間から、全員が目が点になった。まず何が始まったって、なんと、複数人の男達が飯をかっ込み始めたと思ったら、全員の片腕が信じられないぐらいに膨張した後、段々収縮され、その手はテッカテカに光り輝き始めた。鑑定してみると、その腕だけの攻撃力がメッチャ上がってる状態と表示された。そして、カタツムリに向かって歩き始める。


「おいおいおい、まさか・・・料理バフで得た力を圧縮したってのか?」


「あり得るかあり得ないかで言われるとあり得ますが、あんな効果は魔法でも無理です」


レインさんの言う所によると魔法にもビルドアップの様なのがある。しかし特定部位ではなく、体全体がバンプアップする感じらしい。今回の例は食事で片方の腕を超バンプアップさせてる感じなのか?いや、そういう効果があるならそういう使い方もありとは思うが・・・・・・そうして、男達が動きが遅いカタツムリの一部を殴る。ダメージがガンガン浸透していくのが軟体生物なので見える。やがて、限界を迎えたのか、カタツムリが粒子になっていく。だが、男達の方も一発殴るのが限界なのか数人倒れており、その横で回復役が回復している。リスキーな戦い方なんだな。前段階準備が飯ってのが如何にもこの大陸らしいけど。


「なんっーか、この大陸ではまだ手に入れるべき物ありそうだなあ」


女性陣が自分の言葉に頷く。とりあえず、先ずは街に戻って色々食材見直さないといけない。それだけは確かだった。




なお、後日談ではあるが、この大陸に居る間、女性陣は決して、スイーツ店でスイーツ系を買おうとしなかった。むしろ、自分の通販機能かリンさんお手製のスイーツになった。うん、まあ、理由は察して頂きたい。

うん、まあ、おそろしく美味しくても、実際の元を見ると食欲失せる事もあるよねと言うお話。かたつむりだもんなあ・・・・・・自分で出しておいてアレですが、食べたいとは思わないね、うん。


現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 9


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV 4



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