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94話 VS デュラハン

「ほ~」


土地が違えばモンスターも違うと言うが本当である。街を出て、いつものように採集していると、周りが何か叫んで逃げた先から黒い霧を纏った騎士甲冑のモンスターが馬に乗って出てくる。名前も大体想像がつく。多分、お約束な名前なのは間違いないだろう。なんでって?だって、そいつ、馬に乗ってるのに騎士が持つ盾の代わりに、頭持ってるもん。


()()()()()、お約束だなあ」


「あの、カミヤさん、落ち着きすぎでは?」


ユウナさんにそう言われるが、別に告死予告された訳じゃないし、そういう呪いの類はそもシェルターには効かんし、内部には悪意あるモノは入れんし、物理も魔法もそもそもシェルターに被害与えれんし、困る要素ある?と言う感じである。そう話すと全員、言われてみればと言う感じになる。って言うか、安全シェルター、改めてスゲーと言う感じにもなってる。俺もそう思う。だってなあ、これ、完全にデュラハンメタじゃん。


「それに攻略法が無い訳でもないしね。実はですね・・・」


自分の攻略法を聞いた全員が戦う事を選択した。まあ、そんな大した事じゃないんだけどね、聞いてる分は。さて、実際に討伐と行きますか。自分は操縦室に行き、行動を開始する。今回はステータス画面だとちょっと操縦しにくいからね。



「「ウィンドカッター!」」


あまり効いたような感じはしないが、慌てて逃げてる人からまずはこちらに注目を向けさせる。リィルさんとレインさんの2人ならではの息が合った攻撃、そして、高ランクに恥じない威力はこちらを注目させるには十分だ。かなり助かるのは都市の外壁の上から見ていた兵士さんがちゃんと誘導してくれている事だ。そして、戦闘に関してはプロの兵士なだけであって、余計な事であるヘイトを取ると言う事はしない。助かる助かる。


「よし、行動開始」


と言っても、手乗りサイズの幼女形態だ。馬に乗った的には回避とか意味がないので真っ直ぐ相手に向かう。そうすれば、相手は勿論こちらに向かい、馬で踏みつぶそうとするだろう。だが、それこそが自分の狙いである。


「メイさん!」


「バインド!」


奴に顔があれば笑っているかもしれんが、()()()()()()()である。狙ったのは奴の麻痺ではない。デュラハン自身の魔法耐性が本体は高そうなのは承知の上だ。狙ったのは具足を付けていない馬の脚!それも、こちらに向けて突進しようとした前足である。


『ガッ?!?!?!』


勿論だが、デュラハンが乗る馬は首が無いと言うまさに怪物なのだが、ただ一つ、モンスターならではの弱点として理解している事があった。それは、基本的にモンスターとは攻撃や妨害を通せる実体を持つと言う事である。つまり、魔法耐性が高くても、妨害そのものの効果は一時通ると言う事。しかも、こちらが向かっているなら向こうも動く。片手には首、片手には手綱の所を攻撃するなら武器を持つ。それでも、突然の相方の麻痺に落馬しないのは流石の人馬一体だと思う。しかし、馬が突進中に前足を地に付けた瞬間を狙って、バインドをすればどうなる?当然、唐突の事で、奴の体重がどれだけあっても、宙に放り出される。そこである行動を行ったのを確認する。それこそが、勝機である。


「なるほどね」


それを見届けた後、奴が起き上がる前に奴から離れる。奴が何をしたかはすぐに分かる。内部スピーカーを使い、次の指示を行う。すぐに解答が返ってきた。まあ、庭から見てれば分かるよな。では、トドメといこうか、デュラハン!


「ファイアランス!」


魔力が高い人の内の一人、メイさんが奴に向けて、いや、奴の足に向けて攻撃する。普通ならば剣で受ける。今の奴の状況を考えればね。転がって回避出来ない状況ならばそうすれば払える。そう、まさか、頭部を盾にする訳にはいくまい、そう、普通なら剣で払う、それが最善だ。


『ガッ?!』


だが、受けた。これで確信した。誰もがこいつの討伐で誤解していたのだ。本体は頭!と・・・・・・そして、討伐の事例も奴を覆い包むような攻撃魔法を行う事。だからこそ、誤解した。こいつの本体は・・・・・・


「「ターンアンデッド!!!」」


『ガァアアアアアアアアア!』


リィルさんとレインさんの2人分の破邪系の呪文が剣に突き刺さる。そう、剣である。誰もがこう考える、奴の本体は頭だと。なにせ、これ見よがしに持ってるからね。そして、誰もが頭部にダメージが行ったからだと思う。分かりやすいからなあ。まさか、剣にダメージが行って討伐出来たなんて思わないだろう。


「討伐完了って、あっ・・・・・・」


ターンアンデッドとは()()()()()()()()()()()()。つまり・・・


「ギャー!素材がぁああああ!」


こういうオチが付くのだった。討伐事例は攻撃魔法だったから、昇天する魔法なら鎧も魔石もそうなるよねって言う。ノォオオオオオオオ!

転生者とか以外だとモンスター相手は久々ですね。デュラハンって、頭が本体で弱点のイメージ多そうですけど、人間の常識がモンスターの常識とは限らないと言うお話。



現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 9


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV 4

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