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87話 大量のお金と浮遊大陸への到着

「と言う訳で、こちら手数料プラス、レイン殿からのギルド支援と言う名の心付けを引いた4000万枚になります」


『わあい』


シェルターの応接間に案内したルイさんも自分達も顔が引き攣っているだろう。いやね、コレ、大きい国の国家予算に迫るんですってよ奥さん。いや、奥さんって誰やねんと心の内でセルフツッコミしてしまった。


「取引はすでに成立しているので権利書及び、実物は譲渡してあります」


()()()()()?」


ルイさんには向こうとの取引の際に、オークション主催者と共に同席して、どう成立したのか、自分達の代理人として見届けて貰っていた。


「そうですね。まず、向こうは()()()()()()()()()()()()()()でした」


支払いに条件は付けていない中でこれは非常に珍しいらしい。まあ、条件を付けなかったのはわざとである。と言うより、国が相手なので下手に条件を付けるのもまずいって言うのもあるが、ぶっちゃけた話、支払いが滞るような国なら向かう価値無しかなってなるからね。試しの意味もあるって事だ。向こうがそこまで考えての上かは分からないが。


「主に交渉したのはオークション主催者でしたが、やけに念入りに譲渡条件について聞かれた印象がありますね」


「自分達については?」


「ギルドとして話せる範囲はほぼ聞かれましたね」


ふむ。自分達の事の詳細も聞いての判断と言う事は、どうしても船が欲しいように見える。浮遊大陸と言う空と言う障害物がない場所を移動出来るにも関わらずだ。ちょっときな臭くなってきたか?


()()()については?」


「むしろ、歓迎されましたね。2日後に出発するそうです。こちらがその為の入場証と現在停泊中の場所だそうです」


まあ、ここまで言えば分かるよね。うん、とりあえず、もうこの大陸は見終わったし、良いタイミングだから、浮遊大陸に渡ってしまおうと言う訳である。あるんだが、不穏になってきたなあ。いつもの事だが・・・


「危険が無いとは断言は出来ませんが、安全は保障されるでしょう」


レインさんがきっぱりと言う。おや、何故?と言う顔をすると・・・


「普通にこの街でした事が噂になってるでしょうしね」


アッ、ハイ・・・・・・説得力ありすぎる理由っすね。




と言う訳で、念の為にまだ監視の目がある前提で表向きの食料その他を補充してからの翌日、浮遊大陸に入った訳だが・・・


「これはまた・・・」


『うわぁ・・・・・・』


入国は入場証があり、スムーズに行ったのだが、問題は入国後に目の前に広がる光景である。こうなんて言うか・・・猫型ロボットなアレがやってきた未来都市と言うか、そういう感じである。う~ん、しかし・・・外へのマイクを切りつつ、こう言う。


「なんだろうな、この()()()?」


「ですね、こう、見た目はしっかりと漫画の様な未来都市なんですけど・・・」


うん、自分は勿論の事、リンさんや地球組が困惑してるのも分かる。こう、なんて言うか・・・なんだろうな?この都市は凄いと言う事は分かるが、凄まじく感じるハリボテ感とでも言おうか。こう、上手く言葉に出来ない違和感を感じる。


「こう、ちぐはぐというか、妙な感じがするなあ」


未来都市と言うか、なんだろうな、住人には悪いけど、凄まじい違和感しか感じない都市になっている。原因なんだろう?


「浮遊するリニアカーとか、リニアモーターカーとかがあるけど、なんだろうなあ?あ、そうか!」


あ、なんか解ったかも知れない。分かった、ではなく、解ったがポイントだろうか?女性陣が見てくるので、コホンと咳をしてから答える事にする。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「地球では結構有名な言葉ですね、それが?」


メイさんの言葉に頷きつつ、自分は見えている光景を指差す。


「一見、この光景はこの世界の人も滅多に見ないし、自分達、地球組にとっても未知の光景だ」


で、次にドローンをそっと出して空中から撮った映像をパソコンに出す。


「だが、あまりに作られる街が同じすぎる」


遠くに見える光景は開拓中と言えば聞こえはいいが、見た感じでしかないが現在居る街と大差がない同じような光景が広がっている。


「言われてみれば、こう、なんと言いますか、箱庭ゲームの光景のようですね」


アマネさんの言う通り、ゲームのよう、つまりはこの大陸独自の発展性が無い。これに尽きる。こう、なんて言うか、並の町よりは良いけど、そこに住みたいか?と言われるとコメントに困る感じだろうか?実際、自分はここに住みたいか?と聞かれると即答レベルでノー!だ。


「あ~、だから私達もこの世界に住んでる2人も言い方悪いけど、()()()()()()()()()()()って思ったのかな。元々の住民にとっては住めば都な感じ?」


オウカさんが言った事ズバリが全員の心境なのだろう。なんて言うか、便利ではあるだろうし、住めば素晴らしい所があるかもしれないが長く住みたいとは感じないな、コレ。あれ?もしかしてだけど・・・


「これは色々ありそうですねえ」


レインさんの言葉に自分達は頷くしかなかったのだった。

配送ギルドにプラチナ硬貨を大量に寄付した凄い男が居るらしいぞと噂になりそうですね。そして、浮遊大陸編の開始です。まあ、凄い所でも発展性が無いなら住みたいとは多分思いませんよね。


現ステータス


NAME


シロウ・カミヤ



SKILL


安全シェルター LV 9


健康的な体 LV MAX


投石 LV 1


鑑定 LV MAX


鍛冶 LV 7


念動 LV1

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