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外伝5 とある高ランククランリーダー クライム

俺はクライム。開拓大陸でクランリーダーをやっている者だ。本当は引退も考えているのだが、今はまだ稼ぎ時であった。


()()ぞ、リーダー」


「よし、各員準備完了と共に仕掛ける」


うちのレンジャースキル持ちが()()()()()を見つけたので準備を開始する。うん?それは何かって?


()()()()()()()()()()()()()()()を開始する」


『了解』


本来ならば、こいつは()()()()()()()()である。魔法が有効なのに魔法を反射する魔法を持つ強敵。しかも、MPが大変高い為、相手するだけ無駄と言われていた。だが、ランクはモンスターの中でも高いAランク。それ故に見返りも多いが、特性上こちらの消費が半端ないので、()()()()()()()()モンスターとも言えるだろう。


「行くぞ!」


向こうも気付いたので戦闘開始だ。勿論だが、前衛がガシャンガシャンと音をさせているので、まずは向こうは反射の魔法をかけた。かかった!気づかれた!ではない、()()()()()のだ。


「ファイアーボール!」


こちらの魔法使い達が放った魔法を見て、奴がニィッと笑った気がした。だが、生憎だな。こちらが()()()()()()()をしたのだよ、お前は!


「良し、タンカーは撃った各魔法使いの前に出ろ!」


『了解!』


『ギッ?!』


ミスリルの装備を持ったタンカー達が反射された単体火弾魔法を防ぐ。無論、ダメージはゼロだ。すかさず、魔法使い達が飛ばした次のファイアーボールがリッチに飛ぶ。勿論、リッチは避けれない。そして、反射する。だが、タンカーが術者へのダメージを無効化する。


『ギ、ギギッ?!』


ようやく違和感を感じたのか。リッチは戸惑い始める。そりゃそうだ、戦闘開始からずっとファイアーボール合戦のような様相になっているのだから。この戦術はとある事件で協力したカミヤと呼ばれる配送ギルド所属の者から聞いた戦術である。


『反射魔法持ち?解体後の素材が良いなら、敵の()()()()ではカモでは?』


彼のその後の説明は言われてみればと思った。そして、それはすでに証明されており、俺達は更に稼いでいると言う訳である。どういう事か?


(反射魔法はとにかく強力だ。だが、その分、よくよく考えれば、欠点も多い)


あらゆる魔法を術者に向けて反射する。確かに強力だろう。だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()わけではない。単体魔法、今試しているファイアーボールなら、魔法の弾そのものを反射しているので、術者の前にファイアーボール程度を無効化出来るタンカーが立てばダメージも損害もゼロである。


(そして、反射魔法は特性上、反射するにはその場を動けない)


勿論、動いても良いのだが、動く場合はあらぬ方に飛んでいくのだ。そして、その魔法の特性を知る者は確実に相手にダメージを与えるには動かないようにするのが鉄則と分かっているので、リッチ自身が足を止めてしまう訳だ。下僕召喚と言う配下のアンデッド召喚もあるが、知性がある分パニックになっている為、使用する事は無い。


(そして、反射魔法の限界)


反射魔法は注いだ魔力の分、魔法を弾き返す。もう分かるだろう。現に奴が焦り始める。


「前衛、後衛共に本格攻撃準備!割れるぞ!」


そう、ファイアーボールを弾いてる間もその魔力が消費されているのだ。そして、反射魔法の上にも下にも反射魔法は張れない。つまり・・・


パキィイイイイイイン!


『ギッ?!』


魔法の布のような壁が奴の前から消失する。奴が焦って魔法を構築しようとするが、その隙を俺達が許すはずもない。前衛が突撃し、下僕召喚と呪文を阻害したら・・・


『フレイムランス!』


魔法使い達が唱えた炎の槍で貫かれた奴が焼失した。うぅむ、恐ろしく安定。しかし、これは・・・


「リーダー!レア素材です!」


「何?!マジか?!」


あれ?何を考えようとしたのだ、私は?むむ、思い出せないならば大した事ではないのだろう。さあ、更に稼ぐぞ!

外伝も5つ目。そろそろ女神達の考えも分かってくる頃合いですかね?

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