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1話 まずはスキルを何とかしよう

初めまして、味醂英雄と申します。

ハーレム展開大好物ですが、転生且つチート物で平凡を目指したらあかんのか?と思う、書いてみることにしました。

ハーレム展開はあるのかないのか展開次第になります。一応、キーワードに入れてはありますが(爆)

大体、1~3週間内に1話更新という不定期になりそうですが、それでもよろしければどうぞ!

自分、神屋 志郎は死んだ。いや、死んだというのは正確じゃない。文字通り、天寿を全うしたのだ。

普通に生き、普通に結婚し、普通に子供や孫に看取られて、全うした・・・はずだった。


『我々、神々はここに居る皆様に敬意を表し、チートてんこ盛りで異世界転生させることを決めました♪』


とてつもなく胡散臭い言葉をかけられている集団の中に若い頃の自分の姿で居るのは何故だろうか?




若い頃読んでいた冒険小説や様々なライトノベルを読んでいた、社会で無難に生きる為のコミュニケーション能力が高くなったことが幸いしたのか、色々と周りと情報交換も出来た。

まず、結論から言うと、声をかけてきた代表の女神様っぽい人が言った事は嘘ではなかった。

実際は疑う人間は多かったが、お試しの場まで用意されてると知ると、ほぼ全員がまずそっちに行った。試して戻ってきた人の顔が疑いが無くなったようになっていたので騙して悪いが・・・という展開はないだろう。

しかし、俺は悩んでいた。まず、渡されたリスト。あまりに膨大ではあるが、ありさえすれば文字通り、チートと呼べるスキルしかない。

そう()()()()()()()()()()のだ。勿論、神様達の好意でもあるかもしれない。それでも、自分の中で小さな警鐘が鳴っているのが気になっているのだ。

何か、重大な。いや、良く思い出せば、とても大事な事を皆はこのリストで忘れてしまっている気がしてならないのだ。


(自分を除いて、全員は転生した。でも、なんだ、何かが引っかかる)


女神様によると、転生先は剣と魔法の、いわゆる、ファンタジーな世界。お約束の調味料や生活・衛生環境等も整っている世界。

ならば、後はチートがあれば、困る事は無い。そう、()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()() ()。だからこそ、引っかかる。


(マスタークラスの剣術や魔法あるいは技術、生活に困らない為の家事全般のマイスター能力や鑑定能力にクラフト能力。確かに困らないスキルだらけ)


食指は動くが、本当にコレでいいのか?という能力だらけ。使えると分かってしまえばアレもコレもと手を出して転生していった御同輩を見ると、やはり何か引っかかる気がする。


「あの、いくつか質問良いですか?」


『はい、どうぞ。質問を加味した上でゆっくり考えてくださいね』


なんだろうか?この女神様の意図も疑問がある。普通なら時間を掛けすぎた自分に対して、怒り、あるいはイライラを向けてもおかしくないのだ。

なのに、()()()()()()()()()()()()()()()()()。つまりは喜色が大きく出ている。やはり、妙な感覚を感じる。


「向こうの世界にモンスターは居ますか?」


『はい、居ます』


まずは当り障りのない質問で様子を見る。やはり、様子に変わりはない。いや、まるでそう質問されるのを待っていたかのように感じる。

であれば、自分の予想通りであり、パズルのピースが一つカチリとはまった気がしたので次の質問に移る。


「我々は貴方達の意図通りの人選だったのですか?」


『はい、その通りです。私達はある条件を元に皆様を集め、このような条件を提示しました』


はぐらかされるかもしれないとおもった質問だが、やはり喜色を隠さず答えられる。2つ目のピースがカチリとはまる。

自分の予想ではあるがおそらく集められた人選の基準となるのは天寿を全うしていること。そして・・・ ()()()()() であった事だろう。


(つまり、警戒はしても簡単に飛びついてしまう。そりゃそうだ。勝ち組以上の事が出来る。誰だって、チートてんこ盛りで挑むわな)


さて、次の質問だ。これがある意味数ある質問の中で重要となるだろう。


「スキルは向こうに行った後でも成長しますか?」


『はい。こちらで得なかったスキルも勉強すれば得る事が出来、こちらで成長させなかったスキルも成長もできます』


説明されてはいた事だが、スキルにはレベルがあり、大抵の人が最大まで成長させていた。そう、成長出来る。これが引っかかっていた事でもある。これで3つ目のピースが埋まる。さあ、次で最後だ。


「スキルは作れますか?」


『はい、作れますよ。御希望はありますか?』


最後のピースがカチリと嵌った。そう、彼女達、いや、神々には悪意は無い。悪意は無いが 試練 も与えている。そういう事だ。

チートスキルの一覧がぶ厚かった。当たり前だ。これは()()()()()()()なら、異世界で容易に生きていく事は出来ないからだ。


「スキルを作った場合は一覧からは取れないのですか?」


『いいえ。作成したスキルと合わせて、取る事は出来ます』


情報を集めた末にパズルは仕上がった。そういう事か。最後とは言ったが、これだけは聞いておきたい事もこの際、聞いておく。


「では、最後にお聞きしたいんですが、私の様な人間が残る事の確率は計算されましたか?」


『はい。酷く低い確率ではありましたが』


つまりは臆病すぎるぐらいの人間が必要だったのだろう。誤解はしないで欲しいが、彼女達には本当に悪意は無い。普通に第2の人生を歩んでほしいのだろう。

しかし、ただ普通に転生させるには厳しい世界。だからこそ、上手く【使えば】食べていけるスキルを渡した。ただし、そのスキルの選び方も試練にしてある。

だが、ちゃんと聞いて、質問して、情報を集めれば気づけるはずなのだから、怒る気にはなれない。


(とすると、最適解は・・・)


・転生先はファンタジーの世界、魔物が出る。つまり、日本や海外の比ではない危険がある世界。


・スキルは作成出来る。


・スキルは転移した後でも成長出来る。


・スキルは作成したスキル+一覧からいくつでも取れる


「う~ん・・・」


怒られるかもしれないが、考え付いたスキルと取るスキルを申告してみよう。駄目だったらその時はその時だ。



『はい、お渡ししますね』


結論から言えば、申告はすべて受理された。作成したスキルは調整が厄介だったため、少し時間がかかってしまったがそれは仕方ない。


「確認します」


教えてもらった異世界のお約束のステータス画面で確認する。



NAME

シロウ・カミヤ


SKILL

安全シェルター LV 1

健康的な体 LV MAX

投石 LV 1

鑑定 LV 1



HPとか大雑把なのを除いて重要な部分がこれだ。うん、間違いないな。数値的なステータスに関しては完全に気にしない事にした。

しっかり確認したレベルも間違いないし、スキルも間違いない。いささか不安もあるが、自分の考え通りなら、これで上手くいくはずなのだ。


『では、転移しますね』


「あ、待ってください。転移先は人が住んでいる所から少し離れた森でお願いします」


『分かりました。では、どうぞ、第2の人生を謳歌してくださいね』


女神様や途中アドバイスしてくれた神様達に見送られて、自分の視界は光で覆われていった。

まずは、スキル選択から、お約束です。誰だってチートスキルを沢山持って行っても良いよ!と言われたら、主人公の周りみたいになっちゃいますよね。

でも、安全もまた、チートで手に入れれるなら手に入れたいのが人間ってもんです。


現ステータス


NAME

シロウ・カミヤ


SKILL

安全シェルター LV 1

健康的な体 LV MAX

投石 LV 1

鑑定 LV 1

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