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文体チャレンジ(5)歴史小説編
212字
グリッタ王国は、森と湖に恵まれた小国であった。大陸が未だ群雄割拠の戦乱状態の時代に於いて、その平和な国情は特異と言えよう。
ある早春の朝、王国の世継ぎブライト王子は、森で迷った末に七色の湖に辿り着いた。
湖の畔で出会ったのは、死に瀕した気高い竜。それは、冬の間だけ生きられる、冬竜という生き物だ。
心優しい王子が魔法で作った霜柱を食べ、竜は元気になり冬を越す。竜はなんと、美しい姫になった。竜と王子はその後、幸せに暮らしたという。
お読み下さりありがとう存じます。
もう少し文体チャレンジ続きます。




