表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このタクシーには宇宙人が乗ってます  作者: ちび猫pちゃん
3/27

料金清算前

「アイテテテ」


俺のタクシーの屋根に落ちてきたのはお客様だった。


「ちょおおっとおおおおおお!」


俺の周りに野次馬が集まったんで逃げられないよ、目撃者いるし。


俺は直ぐにガラケーで110番したんだ。


「ターゲットはレベル3以上の武装、コンバットアーマーの使用許可を!」


なんか男の娘が腕時計に向かって叫んでる。新しい腕時計型スマホかな。


そんな事はどーでもいー!


俺は泣きそうになりながらタクシーの屋根を見た。


もう、今日は営業は無理っていうか1週間は修理工場行きだよ。


今年買ったばかりの車だよ。


車両本体価格400万、タクシー仕様にするのに80万、税金合わせて500万こえてんだよー!


終わったよ、個人タクシーになってまだ1年なのに終わっちゃったよ!


何が何でもこの男の娘に弁償させようと顔を上げると目の前に居たはずの男の娘が居ない。


「行くぞ!」


イクゾジャナイヨネ、どこ行くの、逃げたら許さんから!


野次馬が、おお!とかいって上を見てたんで俺も見た。


男の娘がビルの3階位の高さまでジャンプしてんだよ。


有り得ないよね、人間じゃないよね、男の娘かと思ってたら何かちがうよ!


でもって男の娘の体が光ったんだよ。


何なんだよあの男の娘は!


そのままビルの破れた窓ガラスに突っ込んで行った。


音しか聞こえなかったけど凄い音だった。


殴り合ってるんだろうか、でもあの音はコンクリートが崩れるような音のような気がしたので、不安になってきた。


とうとう土煙まで上がってきてビルの中から人が悲鳴を上げて飛び出してきた。


もう、この場から離れようと思ってたんだけど料金清算してないし修理代も請求するのに身分証見せてもらわなきゃ後で困るから俺は少し離れたとこで男の娘を待ってた。


警察官もきたし消防車も来た。あとは男の娘がお金と身分証持ってくるだけかーって思ってたらビルがコンクリート粉を撒き散らして俺の目の前で崩壊した・・・。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ