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このタクシーには宇宙人が乗ってます  作者: ちび猫pちゃん
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コラテラルダメージ

様付けは止めろとのお達しが出たんでサキさんと言うことで、そのサキさんは後ろのシートに座って電話中です。


『そう、そのエリア半径500メートルから全員避難させておけって。

お前、それでも警視庁長官なのかよ、死人がでたらオメーの責任だから』


非常に物騒なお話しをしております。


車を歌舞伎町の職安通り側のビル前に着けてトランクから荷物を降ろします。

もちろんドライバーの俺が。トランクサービスってやつ。


サキさんの後に付いてビルの中に2つキャリングバッグを持って入って行ってドアを蹴飛ばして部屋に入ったら1つ目のキャリングバッグを開けるサキさん。


何だかアメフトの防具みたいなのが入ってるなって思ってたらいきなり服を脱ぎ始めたんだよ。


「ジロジロみてんじゃねーよ、トットとそいつを出して着せろ」


白のレオタード姿のサキさんに指図されながら防具を付けていく俺。


コンバットアーマーっていう名前の戦闘用パワードスーツなんだってさ。


胴体、足、腕の部品をレオタード姿のサキさんに着せるとき時々肌に触っちゃう訳で、その柔らかさにやっぱり女の子だったんだとあらためて気がつきました。


ちょっと嬉しい。


でもこれ昔の子供向け特撮テレビドラマで、宇宙からやってきた刑事役の主人公が変身したとき着てたのに似てる気がした。


装備が全て付け終わったサキさんの後を、もう1つのキャリングバッグに仕舞ってあった武器一式バッグごと持ってついて行く。


これタクシー運転手の仕事じゃないよね。


『あー、何だようるせえな。

あたしゃお宅んとこの総理に頼まれた会社の命令でやってんだよ、知ってんだろ。警官の指示に従わない奴がいるっていわれてもね、死んでもそいつの自己責任つーことでヨロー』


避難指示が出てるんだってさ、俺のいる所を中心に半径500メートル。


俺は生きて帰れるんだろうか・・・。








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