実技テスト
キラリ視点です。
「次の方、前へ。」
「は、はい!」
先生方が見ている中、皆の前に出る。
心臓が口から出そうなくらいにバクバク言ってる。死にそう…緊張で気持ち悪い…
「では、順番にやってください。」
「…はい。」
指定された魔法を順番にやっていく。
炎、水、氷などなど…
最後に…自己アピールだ…
たくさん練習した。頑張ってきたんだ。
きっと出来るはず…
ターニャは力強い目で私を見て頷いてくれた。
いける。
「『花の妖精よ…枯れ果てた大地に花を咲かせよ…ブロッサム』!」
イメージを強く持ち、手に魔力を込める。
ぼんやりとカラフルな何かが現れる。
…出来る。きっと出来る。ここで気を抜いちゃだめだ。しっかり力を込めないと…
『大丈夫だよ。キラリなら出来るから!』
太陽のようなあの笑顔が脳裏に浮かぶ。
…ターニャ。貴方はいつも私を励ましてくれた。
だからその期待に答えるよ!
フワッと花の香りが辺りを包む。
先生方は「おおっ」と歓声をあげる。
ゆっくり固く閉じていた瞳を開けると…
「わぁ…できた…」
そこには、前にターニャがやってくれた時みたいに沢山の花吹雪が舞っていた。
トルコキキョウ、赤いポピー、カンパニュラ、ピンクのガーベラ…
ひらりひらりと舞い踊り、部屋を包む。
まだこれで終わりじゃない。もう一度集中して、手に魔力を込める。
「『氷の精霊よ…この世の全てを凍らせて。ブリザード』!」
呪文を唱えて、舞っていた花たちを凍らせる。
先生達は驚いた顔をしている。綺麗な花を凍らせたんだから。
「『破壊の神よ…全てを壊せ。スラッシャー』!」
凍った花達を粉々にする。氷のかけらは光に反射してキラキラと輝く。
ところどころ花達が舞い散り、幻想的な世界を作り上げる。
スラッシャーは上級魔法だ。なかなか出来なくて折れたこともある。そんな時とターニャがそばにいてくれた。
「これで終わります。ありがとうございました。」
一礼して、部屋出る。
安心したのか腰が抜け、その場に崩れ落ちる。
「おつかれキラリ!凄かったよ!」
「ふへへ…ありがとう…ターニャのおかげだよ。」
ターニャとの練習のおかげでここまで出来たのだ。
一からわからない私に手取り足取り教えてくれたターニャ…感謝しかない。
「うんん。頑張ったのはキラリだよ。お疲れ。結果が出るまで部屋で待っか。」
手を差し伸べ、私を立たせるターニャ。小さな手を握り、私達は廊下を歩いた。
ターニャはとても満足そうな顔をしていた。
あー、あと少しで終わるんじゃ。
あ、キラリが出した花は全部『感謝』の意味合いを持つ花なんですよ。花言葉がみんな『感謝』なんですよ。確か。記憶の限りだとそうなんですよ。間違ってたらごめんない…_:(´ཀ`」 ∠):




