信用
キラリ視点です
「なっ…なんで生きてやがる!!」
ターニャが生きてる事に驚き反応が遅れるレイヤ君。
拘束から逃れようともがくがターニャがそれを許さない。長い髪を乱しながらレイヤ君を押さえつける。
「…あんた知らないの?使い魔はご主人を守るのが仕事って。」
嘲笑うターニャ。髪の毛で表情は見えないが、きっと勝ち誇った顔をしているのだろう。
「…でも俺はお前を殺した。死んだのも確認した。」
意味がわからなくて問い直すレイヤ君。
その綺麗な顔を歪めて不快な顔をしている。
「…そっか。アンタはひとりぼっちだから知らないんだ。使い魔はご主人が死ぬまで死なないんだよ?」
「…そ、そんなのずるいだろ!」
唾を飛ばして怒鳴る。身体を捩ってターニャから逃げようとする。
「…ご主人を守るのが役目だから。役目が終わるまで死なない。」
凛とした声が部屋に響く。叫んだわけでもないのに…
水を打ったように静かになる。
「アンタはひとりぼっちだから分かんないと思うけど、大切な人を思うと死にたくても死なないんだよ。守ってやらないと、いけないから。誓いとかうんぬんの話じゃなくて本能的に守りたくなるから。キラリ、一人じゃ何も出来ないから。私が居てあげないとダメって…そう、思ったから。」
何も言わずただターニャの言葉に耳を傾けるレイヤ君。その瞳からはなにも読めない。
「…信じてみても良いじゃん。一人で自分の殻に閉じこもってないで出ておいでよ。みんながみんな裏切るわけじゃない。良い人だっているよ?」
無理やりレイヤ君と目を合わせて喋り続けるターニャ。小さいはずの背中は大きく見える。
「…信じて、いいのか?」
レイヤ君の口から出た言葉はか細くて弱々しかった。さっきまでの雰囲気とは全然違う。捨てられた子犬のような声だ。
「信じてもいいのか?今まで散々裏切って殺して実験台にして…最低な事してきたのに…信じてもいいのか?」
目には薄い水の膜が張っていてだんだん声が上ずってくる。
「…信じるのは今からでも遅くない。レイヤ次第だよ。」
子供のように震えるレイヤ君のことを優しく抱きしめるターニャ。
「俺、信じたかった。こんなことするのは嫌だったんだ。…でも怖かった。殺されるんじゃないかって。いつか天罰が下るって。」
ポタポタと地面にシミを作るレイヤ君。
「いつ天罰が下るっていつも…いつも怯えてた。死にたく、なくて…裏切られるのが、怖くって…」
子供のように泣きじゃくるレイヤ君を静かに見守るターニャ。
「そっか。大丈夫、レイヤは悪くない。」
太陽のような笑顔を浮かべてレイヤ君の顔を見る。
優しくて暖かいあの笑顔を浮かべて。
「ター、にゃ…」
声を上げて泣くレイヤ君の肩をリズムを刻んで叩くターニャ。その姿はまるでお母さんだった。
キラリ「鎖解いてくれない?!?!」
あ、ごめん忘れてたw




