SS級使い魔
キラリちゃん視点
「どうしたの?おねーさん。」
狐耳の生えた小さな女の子は小首を傾げて私の顔を覗き込む。
…可愛い。
小顔で小さくて可愛い…
「う、嘘だろ…あいつが…SS級?!?!」
「き、きっとなんかの間違いだ!だって落ちこぼれだろ…?」
「なんで?なんであの子がSS級の使い魔を?」
水を打ったように静かだった講堂が一気にうるさくなる。
観衆たちがザワザワと話し出す。
ギュッと自分のほっぺをつねる。
「痛い…夢じゃない…」
ジンッ…と痛みがくる。夢じゃないんだ…!
私は…落ちこぼれの私はSS級の使い魔を召喚したんだ!
痛くて嬉しかったことなんてない。
いつもは訓練と偽って殴られたり蹴られたりしてるだけだったから。
「おねーさん、大丈夫?」
「あ、うん…!貴方名前は?」
「ターニャ!ターニャだよ!」
ふわふわと笑顔を浮かべながら話すターニャちゃん。
「私はキラリ。今日からよろしくね。」
「うん!よろしく!キラリ!」
観衆の言ってることなんか無視して幸せを噛み締めた。
「…予想外ね。しばらく監視を続けるわ。」
『了解。くれぐれも近づきすぎないように。』
「分かってるわ。」
「うふふ…面白くなりそうね?キラリちゃん…」
ターニャのキャラシート
ターニャ
身長 132㎝
体重リンゴ五個分!
長い雪色の髪に狐耳が生えている。巫女服を身にまとっていて、歩くと何故か鈴の音がする。
人間の姿から白狐の姿になることも可能で基本的に狐の姿でキラリの肩に乗っている。
瞳の色は白藤色
SS級使い魔。