暴力
キラリ視点です
「ねぇ、ちょっといいかしら。」
「……。」
てくてくと暗い廊下を一人で歩いていると背後から声をかけられる。
後ろを振り向けば女の子と男の子が合わせて数名ほどが私を囲んでいた。
「…なんでしょう。」
落ち着いて対応する。怯えたりすれば相手の思うツボだ。
…相手の思い通りになんてさせるか。
「あんたさ、何様?何SS級召喚してるの?あんたは落ちこぼれでしょう?あんたはR級で十分よ。」
「かはっ…」
罵られながらお腹を殴られる。口から情けない声と空気が漏れる。
「あんたのせいで先生に失望されたじゃないの…!お父様にも、お母様にも…!どうしてくれんのよ!!あんたのせいで私の人生下り坂よ!!責任とりなさい!!」
「お前ウザいんだよ。何が『二人で一人』だ。バカじゃねぇの?お前はずっと一人なんだよ。」
「落ちこぼれのくせに。何も出来ないくせに…!どれだけ召喚のために努力したと思ってるんだ!!お前のせいで…俺の努力は踏みにじられたんだ!!」
一人一人に罵倒されながら暴力を振るわれる。
魔法で攻撃されないのが唯一の救いだ。でも痛いものは痛い。
床の上にうずくまって身を守る。殴られようが蹴られようが声は絶対に漏らさない。
声が出てしまったら絶対アイツらは喜ぶ。
唇を噛んで声を殺す。我慢して我慢して我慢する。
…痛い。誰か…助けてくれないかな…
嫌な奴ー
卑怯な奴〜…やるなら正々堂々と一対一で戦え!




