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得意と不得意

「騎士の十戒を誇る者……『十忠』かぁ。どれほど優秀な人たちなのか、ぜひともこの目で見てみたいものだ」

「そのことですが、どうやら『十忠』になれる者は、人間だけじゃないようですな」

「え、そうなのか?」

「はい、風の噂によりますと、魚人やケンタウロス、それに魔王もいるようですな」

「はー、それはますます面白いな! ぜひとも会いに来てほしい!!」

「……話はそこまでにしておこう。新手がやってまいったようですぞ」

「え! どこだ? どこにいる!?」

「……新手と聞いて喜ぶのは、あなた様だけだと思いますな」

「それだけは同感ですぞ」

「久々の相手なんだから、お前たちもこれぐらい喜べよ!」

「はいはい、そうですな」

「そんなことを言う前に、そろそろ見つかるでしょうから、ここらで名乗り上げるべきですぞ」

「おっ、そうだな!」


「「「やあやあ! ここを通るのなら、我々を倒してからにするんだな!!」」」

「―――ねぇ、ライト」


 だだっ広い草原につっ立っていた、巨大だがシャープに洗練された鎧から、その見た目からは想像もつかないほど高い声が聞こえる。

 草原を揺らす風にかき消されてしまいそうなほど、小さく発せられたその言葉だが、すぐ隣でしゃがんでいる人物の耳には届いたようだ。

 別に背丈が低いわけではないのだが、それほど身長が高いわけでもないその男性は、鎧の膝元まで伸びていた草に、頭まで隠れてしまっていた。


「ん? どうした、バリュー」


 鎧へと返事を返す青年……ライトは、下を向いて何かを覗き込んでいた視界を前へと戻しながら、ゆっくりと立ち上がった。


「いや、さ……。誰だって、得意な事、不得意な事があるってことぐらい、私だってわかってる。わかってはいるよ? でも……」

「……まあ、言いたいことは分かる」


 地平線は遥か遠く、永遠のように続く緑の大地を彼らは静かに眺めていた。

 二人が佇んでいるその場所は地図にも載っていない名も無き草原。

 街一つ分はあるだろうか、見渡す限り永遠に続いているように見える。

 地図にすら乗っていない理由として考えられるのは、二人が進んできた道のりだ。

 毒の瘴気が発生している沼地を超え、雷雨に暴風が吹き荒れる崖地を踏破し、爆発的な可燃性を持つスライムである〈フレアバブル〉が溢れかえった洞窟を抜けた先に、この光景が広がっていたのだ。

 明らかに測量士が通れるような道ではない。

 とはいえ、測量士でなく熟練の冒険者やトレジャーハンターでも、音を上げる程の旅路と言えそうではあるが。

 それに、この草原には大型の獣やモンスター、それに人が暮らしている形跡が見当たらない。

 少なくとも、見渡す限り地平線まで草原しかなさそうなので、近くに人里がある場所でないことは確かだった。


 そんな前人未踏の秘境にどうして二人がいるのか、旅に慣れている職種を生業としている人々よりも先に、たった二人でどうやってここまで辿り着いたのか。

 ―――それを可能にしたのは、バリューの精霊術や、ライトの記憶力と計算力の賜物と言えるだろう。

 それに、たとえ精霊が居ない土地であっても、いざとなればバリューの鎧の中に住まわせているという鋼の精霊から力を借りることで、多少の無茶は許容することができている。

 他者にはない大きなアドバンテージを持っている二人だからこそ、前人未踏の土地を踏破したのだ。

 そんな、二人のアドバンテージ。精霊術と記憶、計算力は一体どういったものなのか……。


 精霊術とは、超自然的生命体の一種である精霊から借りた力を自在に操作する術式で、他の術系統とは一線を画したものとなっている。

 そもそもの話になるが、殆どの生命は、自然界の法則を超えたものである、〝超自然的生命体〟を認識することができない。

 認識できるのは、天使や悪魔、有体神などの同じ〝超自然的生命体〟。もしくは高位種と呼ばれる生物や、一部の才能ある人間などの高知能生物だけ。

 例外として〝超自然的生命体〟が自ら姿を晒す場合もあるが、それはごくまれなことなので割愛。

 とにかく、バリューは精霊の愛し子と呼ばれるエルフの高位種、ノーブルエルフなので、精霊術を扱うことができるのだ。

 とはいえ、「ちょっと違うかな……」と本人は言っていたが、どの辺りが違うのか、その方面の知識を持っていないライトには把握できていない。

 精霊から力を借りる、といっても術と言われている以上、要所によって使い方は勿論変わってくる。


 一つ目は精霊自身に力を使ってもらうこと。

 精霊は一部地域で『自然の権化』と呼ばれる通り、自然現象の殆どを支配することができる。

 ……力を持つ本体にとっては、大抵が暇つぶし程度に使う程度だが。

 なので、精霊自身に天候の変化を頼むことも、精霊術の一つと言える。

 けれども、この場合、お願い事をするための交渉時間がかかってしまうことが難点だ。

 体内の『黒糖』を消毒した『身体浄化』も、森の精霊から力を使ってもらって出来たことであり、それまでバリューは瀕死の状態で精霊と交渉を続けていたのだから、即時性はないと言っていい。


 二つ目は精霊の力を借りること。

 精霊術の本質的な使い方と言えば、おおよその事がこれを指す。

 生命の誕生や成長を促す大地の精霊から、生命力を借りる『大地の祝福』や、バリューの鎧に住まう鋼の精霊から、硬化の力を借りる『硬化即体』が二つ目に当たる。


 三つ目は精霊の力を使うこと。

 二つ目と同じように感じるかもしれないが、この“使う”というのは大前提として精霊の力を何かに宿し、その宿ったものを術者が駆使するといったものである。

『精霊宿し』とも呼ばれるそれは、俗に言う属性付与と同じで、精霊が元から持っている力を、術者が問答無用で振るうことが可能だ。

 だが、そんな強力な力をふるうには、重たい制約も存在する。

 魔術を凌駕するほどの自然の力を扱うことになるのだから、当然ながら精霊が宿った物には相当の負荷が掛かる。

 いくら頑丈な剣であっても、数回振るうことで限界を迎え、木っ端微塵になるだろう。

 それを人体に宿してしまったものなら、相当なことになる。

 生命に宿った場合、剣といった物のように木っ端微塵になることはないが、宿主へ相当の肉体的、精神的負担を強いられる。

 ……要するに力を使うたびに、ゴッソリと体力を持っていかれるのだ。

 いくら高位種のノーブルエルフでさえも、『精霊宿し』を好き好んでやる者はいない。


 一方、ライトの記憶力、計算力だが、人間としては異常だと言わざるを得ないものだった。

 一年前の夕飯の献立や、千ページを超える聖書すらも暗記できる記憶力。

 そして、相手のどの部位を付けば的確なダメージを与えられるか、戦闘時でも常に脳内でシミュレーションし続けるほどの計算能力。

 並の人間を容易く凌駕するライトの頭脳だが、それを超える知恵を持つ生物がいるのなら、それはもはや別世界からやって来たんじゃないかと、バリューはたびたび思っている。

 ……ただし、余分なことを考えたりして空回りするなど、必ずしも正しい答えを出すことが出来るわけではない。

 そして、頭ではわかっていても体は思った通りに動いてくれないことも多いらしく、これはたびたび愚痴を零すほどの深刻な悩みの種だった。

 ちなみに人間を凌駕する知識の持ち主というのは、世間知らずなバリューがそう決めつけているだけであるので、信憑性なんてものはない。


 それにしても、どうしてそれほどの記憶力、計算力を持っているのか。

 バリューが何度問いかけても、ライトは()()()()()の一点張りだった。

 ライト曰く、物心ついた時から記憶力、計算力がよかったらしい。

 それが影響したのか、幼いころから学ぶことが好きになり、図書館や資料館に行きかうことが多く、そのせいで一部の友人たちから“歩く百科事典”と揶揄されていたそうだ。

 かといって勉強ばかりではなく、友人たちと街を駆け回るのも好きだったので、そのうち呼び名は“歩く百科事典”から、いつの間にか“跳ね回る百科事典”に変わっていた。

 だが、いい加減働かないといけなくなったので、働き口を探していたら、なぜか騎士にスカウトされたそうで、それまで剣術を使ったことは一度もない。

 ……といったことを毎回言っていたが、バリューはそれを全く信じていない。

 ライトが嘘をつくのが下手くそだということは、彼女にとって事実であり今の彼を見る限り、どれも真実を語っているとは思えなかった。

 ―――だからこそ、バリューは深く追及しない。

 誰だって知られたくないことはある。

 自分だってその一人なんだから、と。


 とはいえ、そんな超常的と言わざるを得ない能力で、険しい道を幾度となく踏破してきた二人だったが、未だ、目的地よりも出発地点の方が近い位置にいる。

 彼らは常人を超えた力を持ってはいるが、旅をすることに対してはいささか…というよりも全くと言っていいほどに、旅に不慣れなことに変わりはない。

 そのことが二人の焦りにつながり、わざわざ困難な道を進んできたことにも繋がっている。

 しかし、急ぎの旅路とは言え、つい先ほどまで厳しい環境を通行していたことにより、目に見えるほどの疲れが溜まっていたため、この草原でひと時の休息を取っているところだった。


「……たとえば、戦闘での得意不得意は、結構はっきりしてるよね」

「そうだな。俺はどう考えても、切り崩しにいく戦い方のほうが得意だ」

「私は堅実にいく方が得意だよ。……っていうか、それくらい付けられた二つ名でわかるもんね」

「それはそうだろ。何せ、行った()()を元に、二つ名を決められたんだからな」

「でも、得意なことだけじゃダメなんだよね。旅をするってことは」

「ああ。どちらかが動けなくなったら、どちらかがその代わりをしないといけない。……そう考えると、旅人と騎士は正反対の存在と言えなくもないかもな」

「確かに、そうかもしれない」


 人間だけに限らず、生物はそれぞれ得意なことと苦手なことがある。

 現にライトとバリューの得手、不得手は正反対と言える程に違う。

 だからこそ、お互いの欠点を補うような行動や、戦闘の立ち回りを変化させたりするのだが……。

 稀ではあるが、二人の役割が被る場合があった。

 それも、タッグを組んでから結構な経験を積んできたにも関わらず、である。


「……そうだな。これ以上にいい機会はないだろうから、この際、それぞれの役割についてもう一度話し合っておくことにするか」

「うん。そうじゃないと後が怖いもんね」


 この話し合いは決して戦うためだけの相談じゃない。

 食糧調達、炊事、睡眠、交渉、物の扱いに管理、順応能力などなど……。

 環境や状況、お互いの状態に応じて臨機応変に立ち回る必要がある。

 それはいくら記憶力や計算力があるライトや、精霊術を持っているバリューですら例外ではない。

 むしろ、そういった油断が命取りになる可能性だって十分にあるのだから。

 また、お互い無意識に隠してしまっていたこともある。それらを把握するだけでも、様々な場面でまた違った行動を起こせるのではないか。

 それに、互いの苦手を知ることで未然に防げることも多い。

 それこそ、やむをえず戦闘を行わないといけない際に役立つことになるだろう。


 この旅の途中、二人は幾度となく危険な目に遭ってきた。下手したら、旅を続けることが困難になるどころか、死にかけることだって多々あった。

 前例としては、数えられるだけでも両手の指を足した数を超える。特に薬物の件は最も悪い例といえるだろう。

 得意分野と苦手分野。どのような立ち回りが一番戦いやすく、一番敵を無力化させやすいか。また、体に負担をかけてでも戦わざるを得なくなってしまった場合はどうするか……。

 これらは、二人が可及的速やかに解決すべき問題の一つだった。


「……あー、どうしようか?」

「どうしようか? って言われてもなぁ……」


 だからと言って今更ながら自分のことを話すなど、どうしても気恥ずかしく感じてしまうのは仕方がないと、バリューは思ってしまう。

 確かにあんな出会い方をしたのだから、碌に自己紹介もしておらず、人づてに聞いた個人情報しか、お互いに知ることができてないのは確かだが……。

 今更、伝えておかないといけないことなんて、それほど多くあるのだろうか。

 しかし、このままでは目下の問題である、それぞれの立ち位置の解決が出来ない。

 そこで、ライトは発想を転換する。


「……そうだな。よし、バリュー、今から手合いをしてくれ」

「え、今から!? 毎日やるって決めているけど、疲れているんだから、今日はやらなくてもいいでしょ!」


 そう唐突に提案してきた彼に対して、話し合いをするんじゃなかったのかと言いたげな表情で、バリューは言い返す。

 しかし、そんな彼女の悪態を、ライトは少しも聞いてなさそうだった。


「『力と力を交えれば、おのずと相手のことがわかってくる』って、レイジさんが言っていただろ?」

「……それって、意味をはき違えているんじゃないかなぁ」

「そうかもしれないな。ほら、しっかり構えないとケガじゃ済まないぞ」

「え……? わっ! ちょっと!!」


 開始の合図を一言も告げることなく、ライトはバリューの頭部へと破剣を突き出す。

 切っ先が尖ってないどころか、剣身が四角柱といった、傍から見るとわけがわからない剣でも、風を切るような勢いで突き出されるならば、骨を砕くことなど造作もないだろう。

 けれども、それを手合いで繰り出す必要はない。

 下手すれば命を奪いかねない一撃を、共に旅する者へと向けるのは、普通だと言語道断だ。

 しかし、ライトは一切の手加減をすることなく、一撃必殺の剣を振るっていた。

 バリューはその急な行動に驚きながらも、彼の一撃から頭を傾けることで難なく回避し、担いでいた壁剣を真横に構える。

 その動きはまるで、いつも受けているかのような、慣れきっている動作だった。


「いっつも思うんだけどさぁ……! いきなり攻撃してくるの、いい加減に止めない!?」

「いきなり攻撃してこない敵の方が! 珍しいだろ!」

「それは! そうだけどさっ!」


 ライトはバリューの行動を封じるために足元を払おうとするが、その前に剣身を横にして薙ぎ払いにきたバリューの一撃を回避するため、剣身二つ分の間を開ける程度にその場から飛びのく。

 勿論、バリューが先ほど使った横薙ぎも、うまく受け身を取らねば骨折は免れないだろう一撃である。


「やっぱり、今やる必要ないんじゃない!?」

「『困った時はとにかく体を動かせ。動かないと何も始まらない』って―――!」

「確かにレイジさんはそう言っていたけど……。なんか違う気がする……」


 じりじりと間合いを詰めながら、バリューは呟く。

 二人が手合いをするとき、ライトがいきなり攻撃を仕掛けてくるところから始まるのは、いつも通りの光景ではある。

 けれど、ここまで唐突に手合いを行うのは初めてだった。


「ねぇ! いい加減教えてくれないっ!?」

「何を!」

「急に手合いを! 始めたことっ!!」


 再びライトが仕掛けてくる。

 今度は壁剣を握っている腕や手首に、狙いを絞ったようだった。

 執拗に手元ばかりを狙ってくる、ライトの剣戟を鍔でいなしながら、彼女は再度問いかける。

 かく言うバリューも、いなした破剣を構え直される前に一撃入れようと、巨剣をまるで棒切れのようにクルクルと振り回し、彼の胴体を狙い続けていた。


「勿論、得意不得意をはっきりさせるためだ!」

()()()手合いで! 得意不得意が! はっきりさせられるのっ!?」

「ああ、そうだ! バリューだって相手の行動によって、戦い方をいろいろと変えるだろ!?」

「……ち、ちょっとストップ!!」

「ん? 何だよ」


 動きを止めたバリューを見て、ライトも動きを止める。

 どうも様子がおかしい。今まではライトの方をしっかりと向いていたのに、今はどこかそっぽを向いているように見える。

 おまけにさっきの言葉は、どこか戸惑っているように聞こえなくもなかった。


「さっき、相手の行動によって、戦い方をいろいろと変えるって言ったよね?」

「そうだが?」

「そんなに変える必要って、ある……かな?」

「お前なぁ……」


 呆れたといわんばかりに、ライトは冷たい視線を向ける。

 視線の意味を理解したのか、あはは……と恥ずかしそうに笑いながら頭をかいた。


「……例えば、この前戦った〈フレアバブル〉とかがそうだ。遭遇は初めてだったから、いつもと明らかに違った戦いを強いられただろ」

「あ、確かにそうかも。アイツ、殴りつけたら爆発するなんて、全然聞いてないし!」

「それと同じだ。普段の戦闘だと、やらないことをやるのは苦労する。だからこそこういったいつもの手合わせだと、それぞれのクセが出やすい」

「なるほど……。だから、急に手合わせを始めたってわけね」


 そう、いつもは腕を鈍らせないようにするため手合いを行っていたが、先ほどライトが半ば強引に手合いを始めたのは、自分と彼女の得意不得意を、改めて把握するための手合いだった。

 急に攻撃したのは、不意打ちを未然に防ぐための保険でもあるが、今しがたライトが唐突に破剣を突き出した理由は、突然の事態に対して、バリューがどう対処するか見定めるため。

 さらに、一度距離をとった時も手直しという理由もあったが、彼女が次にどのような行動を起こすかを見定めるためでもあった。


「続けるぞ」

「りょー、かい!」


 その返事が返ってくる前に、一瞬にして間合いを詰めたライトの横薙ぎが、バリューの壁剣によって防がれる。

 バリューはそのまま、ライトに向かって体を捻り、その反動で受けた破剣を弾き飛ばそうと、あえて剣にかけていた力を抜く。

 だが、その行動を読んでいたのように、ライトは破剣を逆手に持ち替え、身を翻した。


「それで! クセがわかったら! どうするわけっ!?」

「簡単だ! 良いものと悪いものを! 精査すればいい!」

「なるほどっ! 良いものは伸ばして! 悪いものは改善していけば! いいってことねっ!」

「そういうことだ!」


 そして、再度二人の剣はぶつかり合い、辺りに鈍い音を待ち散らす。

 風に揺らめく草の音も、鳥や虫の鳴き声も聞こえない広大な草原。

 その真っただ中で場に似つかわしくない鋼と鋼がぶつかり合う音だけが響き渡った。



 ―――全力を出して相手を打ち負かす。

 それはいつだって……たとえ手合いであったとしても、変わることはない。

 常に敵の手の内を探り、逆手に取り、渾身の一撃を叩き込む。

 戦い続けながら、相手の心意を探り続け、油断が生まれた時に、一瞬で仕留める。


 一心に剣を交え続ける二人の脳裏には、いつかの戦いがよぎっていた。

 それは、まだ二人が敵同士だった頃―――

 お互いに何者かわからない状況で、初めて対面した時の光景だった。

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