絶望 今に至るまで。
「はぁ……」
俺はそっとため息をついた。
高校には毎日行っているものの、ほぼ誰にも相手はされないし、追試や補習で呼ばれるばかり。毎日毎日同じ様な生活ばかりして、退学しようと考えるものの、それはしたいと思うだけで、するという勇気は全くなかった。
「あっ、侑斗くーん!」
腰近くまである黒のストレートヘアーを三つ編みにしているこの人は、俺を相手してくれるただ1人の友達であり、幼馴染の佐藤 光希。
彼女は学校で話題になっているのを聞いたことがある。授業の合間には、俺が光希の彼女になってやる、と決意している輩もいた。実際、俺も嫌いではなかった。いつも俺が悩んでいるところには彼女の姿があり、いつも悩みを聞いてもらっている。俺にとって高嶺の花であることはわかっているが、光希とずっといたい。そんな気持ちを忘れたことはなかった。
「またそんな顔して…今日はどうしたの?」
「いやさ、英語でまた赤点取っちゃって…」
「次は私も手伝うからさ!一緒に頑張ろ!だから…お願い!」
彼女には俺が退学したいと思っているのを伝えていた。でも必死で止めようとする彼女がいたからこそ今俺はここにいることができている。もしもいなかったらと考えると、そこには暗闇が広がっていた。
「わかったよ次のテスト前は勉強教えてくれ。」
そんな彼女の熱意に押され俺は、光希を頼る事にした。いつも話を聞いてくれている光希のためにも。
「うん…。」
沈黙の時間が流れていく。無言のまま、足音だけが響く。
ポツリポツリと、雨が降る。二人の足音は、激しくなりつつある雨の音にかき消されていった。
「……だよ」
気付いた時には俺は、家族にさえも言ったことがない言葉を目の前の幼馴染に言っていた。
「え、なに?」
「なんでもない」
この言葉を2度と言えなくなる。という事を俺は数秒後知る事になった。
背後から轟音が鳴り響いてくる。次第に大きくなっていく音に恐怖を覚えた俺は、隣にいた光希の手を強く握り、とにかく遠くを目指し走る。二人が全力で走っても大きくなる音。
いつもならかなりの人が通るこの場所はいつの間にか静まり帰っていた。
バサバサと翼を翻す後ろの物体。
何が崩れていく音、その音が何か気になった俺は、後ろを向き、そこにあった光景に絶句した。
周りの家は全て崩れ落ちていた。
ここで俺は生まれてから初めての死への恐怖を味わった。
「逃げろォー!!!」
再び前を向き、走り出そうとしたが、目の前の何かによって阻まれる。
恐る恐る上を見上げるとそこには、鳥のような化け物が佇んでいた。そこからは一瞬の出来事だった。
化け物が口を開き、俺を飲み込む。
そうして俺は、暗闇の世界に送り込まれるのであった。
大声で叫ぶ光希の声がしたが、すぐにその声は聞こえなくなった。
はいどうも、艶姫もといsugarheartです。今回から定期でこの「絶望と勇気と決心と逆転物語(reversal・story)」を連載させていただきます。
今回が、物語の初投稿ということで、表現が下手だったり、展開が早かったりなど、不備な点が多いかと思われますが、気に入っていただけたら幸いです。
私は以前から物語を趣味本位で書いていたのですが、どれも幼稚くさい作品で、とても微妙だったのですが、今回やっと納得のいく作品ができたので、投稿させていただきました。
改善点や、感想、応援などは政策の励みになるのでコメントしていただけると嬉しいです。
最後に作品制作に協力してくれたt.tさん、k.yさん、t.yさん、y.hさんほんと助かりましたこれからもよろしくお願いします。
そして読んでくれた皆さんに感謝して。おやすみなさい。