01 プロローグ㊤
ヤバイです。グダクダ&短いです。
あるところに、男がいた。
「今日はいよいよだなっ」
男は平凡の人間だった。
「ついに、《スキルテスト》を受ける日が!」
平凡の、筈だった。
『お次のかた、どうぞ』
「いよいよだぞ……」
この世界、パラスでは17歳になると《スキルテスト》というものを受けることができる。
《スキルテスト》とは、人間に隠されているという自分自身のスキルを確認し、引き出すことができるテストだ。
スキルは人それぞれだが、基本5は表示される。
つまり、その後の人生が左右されるテストなのだ。
「前の人は、【狩人】のスキル選んでたなあ……」
「お客様、《スキルテスト》の方ですよね?こちらにお越しください」
「あ、はい」
ついに、この時がきたのか。
「では、お願いします」
「わかりました。………汝の求めし異能、我が介して神の神言を承り候。汝の異能、我が代言せる。神よ神、彼の者の異能を、真なる異能を彼の者に与えよ!」
「…………うお、すげえ詠唱だな」
こんなに詠唱しなくちゃ、異能をおしえられないってか。
「はい、これで完了です。それでは、スキルを選び、ひとつにつき銀貨1枚お納めください」
「あの、ひとつ良いでしょうか」
なーんか、おかしいんだよね。
「はい、何なりと」
「俺、スキルがひとつも表示されないんですが」
「………………はい?」
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