神界での日常 2
現在書き溜め中のため1話あたりがたいへん短くなっておりますがご了承ください。
もうすぐ夕食の時間だから、私は一度私室に戻って軽くシャワーを浴びてダイニングルームに向かう。このダイニングルームも結構広いけど、さすがにこの神殿で暮らすすべての人たち(?)は入らないので、東西南北の各塔に一つずつあるらしい。私が住んでいるのは西の塔で、この塔のダイニングルームを使ってる。この塔にいるのは大抵私のお世話係だから、基本皆で一緒に食事をしてるの。
今日は私が最後だったみたいで、私が席についたのを合図に料理が運ばれてくる。そしてすべての料理がテーブルに並んだあと、一度黙想をしてから食べ始めた。
「今日は魔法の実践をしてみたんだろう?どうだったんだ?」
「うん。ちゃんと全部の初級魔法は出来たよ。最初はとってもドキドキしたけど、いきなり火がボウってなったり水がピチャってなったりして楽しかった~」
「そうか。まだ6歳だというのにもう初級魔法が使えるのか。今まで俺たちが見てきた人間たちと比べてだいぶ早いんじゃないか?」
この人はグルフィス。背が高くて身体がごつごつしててとてもカッコイイの。ユナは頭が良くてやさしいし、ティカはちょっとドジだけどいつも明るくて一緒にいると楽しくなる。この三人とは他のお世話係よりも仲良しなんだよね。
「このぶんなら、もう少し訓練を厳しくしてもいいか?護身術程度ならだいぶできてきてるんだが、剣術や馬術をするなら体力がいるんだよな。」
グルフィスは私の体術の先生なんだ。
「ええ~!もっと厳しくなるの?今でも十分きついのにー。訓練終わったら足とか膝とか痛くて大変なんだよー!」
「そうよ、グルフィス。セレーナの才能が素晴らしくてもやりすぎは良くないってこの間言ったでしょう。いくら可愛いセレーナと一緒の時間を増やしたいからってこれ以上はだめよ。」
「うっ!まっまあそうだな、すまなかった。」
グルフィスはそう言うと少し顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。ユナとティカはそれを見てクスクス笑い合っている。いったいどうしたのかな?