はじまりの光に照らされて
新年、あけましておめでとうございます!
今年も、よろしくお願い致します!!
まるで、一陣の風が吹き抜けるよう。
さん、と射しそそぐ、その光はまさしく。
心打たれるほど美しい――夜明けの光臨光でした。
全ての音が眠っているような、静寂が満ちた世界の中。
夜天に波紋を広げるように、陽光が満ちて行くのです。
まるで、音無き世界に響く、美しい歌声に包まれるよう。
優しい風は頬をなで。
温かい腕が包み込み
愛する人と笑み交す。
そうして、ふと思い出したのです。
あたり前の中にこそある、本当に大切なその思い。
生者を謳う《アクティース教》の神官だからこそ、決して忘れてはならないことを。
――〝生きている〟事の、尊さを。
大切さを。
愛しさを。
力強さを。
優しさを。
そして、儚さと、美しさを。
美しいそのはじまりの光は、闇を払って空へと満ちます。
ならば、私たちもまた、祝福の光を世界へ放たなければ。
聞こえますか? 生きとし生ける、全ての命よ。
聞いてください。今を生きる、全ての命よ。
光あれ
生者に捧ぐ
聖なる命もつ 全ての者へ
祝福を 加護を 癒しを 幸福を
光あれ
輝く命
堕とすモノ全て この聖なる歌で
振り払いましょう
輝きを 祈りに 希望よ 宿れ
はじまりの光に照らされて、私たちの歌声を響かせましょう。
大丈夫ですよ。
きっと、この祝福は届きます。
なぜなら、〝届け〟と願うその思いこそが、すでに。
――優しくも確かな、〝祝福〟のひとつなのですから。
さぁ、皆さまご一緒に。
はじまりの光に、負けている場合ではありません。
私たちは私たちの、〝光〟を皆様におくりましょう。
いざ、新たなる年に――〝祝福〟を!




