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冷水

 



 まるで、星辰の煌きのように。

 さっと目覚める、冷たい心地。


 暑さが目立ってきたこの頃の、確かな癒しのその一つ。


 はっとさせられる、途端の瞬き。

 静かに浸透し行く、次なる感覚。

 柔らかに沁み込む、結果の笑み。

 更にと望み留まる、涼やかな心。


 全てを洗い流してしまう、流水ほどの威力はなくとも。

 心身を清める聖水にも、決して劣らぬ清浄の水。


 冷たいだけでは終わらぬ心地。

 心地だけでも終わらぬ癒し。


 星辰の煌きで闇を祓い。

 清浄の癒しで心を護る。


「まるで、月光のようですね!」

 そう言って笑ったティティの考えは、実に的を得ています。


 月光ほど、遠く降りそそぐものではなくとも。

 清らかで冷たいその水は、すぐ傍で癒しをくれるのです。


 ――私たちも、そう在り続けていきましょう。


 生者を尊び祝福する、《アクティース教》の神官として。

 永久にも続く祝福の、そのおくり手の、一人として。


 ――全ての生者に、祝福を。


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