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鏡の向こう  作者:
2/3

第1偏 灰色の世界で

後半に多少グロテスク?な表現があるのでご了承してください…


体が軽い・・・


宙を漂う木葉のようそれとも巣立ちして大空へはばたく小鳥のようにか


どちらにせよ

あたしは今灰色の

世界のなかにいる


飛んでいる感覚があってだけど決して心地良いわけじゃなくて・・・複雑


夢のなかにいるのはなんとなく実感するどこか霧がかって

はっきりしない・・だが さっきから

「登場人物」がいない

自分以外 誰も


普通 友達でも家族でも親戚でもはたまたテレビで見た人くらい頭に残る人物が出てくるはずが

飛んで迷路ごとく

まよったまま・・・

いつの日かの

幼い頃に公園で友達とかくれんぼで遊んだことがふいに蘇ってきた

あたしはいつもオニ役で隠れた人を探す

でも いつも心配になってしまう−−


友達はいつまでも

見つけてもらえず

呆れておいて帰っちゃったのかな・・

なんて

懐かしいな


ぼやけたこんな場所から早く抜け出したくてあたしは飛ぶ速度を変えた

勿論 無意識状態…


ふと 目の前に

木製の古い扉が

宙に浮いてるよう

少女を待っていたようにそこにあった


感覚も無く少女は

扉をゆっくり開ける

−−そこで空を飛んでいるような心地は直ぐに消えた…


扉の外側に

見る限りの死体…

それらは体の顔、頭、腕、脚、そして一番出血が酷いのは

溢れんばかりの赤の液に染まった

心臓部分・・・

しかもその死体は

ほとんどが自分と同じ年齢の少女ばかり

周りに微かに炎の

燃えたあとが残る

・・火事?

それにしては死に方がかなり惨い


その時 扉の外側から声がした・・


「−−のた め

か−− そう 、に」

「彼は−−

も− かえ −

・・ おわった・・」

「・・・か

お−・・・み」



女性なのか男性か

子供か大人かさえ

なにか音が混じり

話も聞こえない


「・・だれ?」


心で思ったつもりが結構大きな声で

呟いてしまった…

−やばい! と思ったがそのかわり

また 別の声・・


「さようなら・・

−−・・ か・・」

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