【校舎下の生徒】
一通り周り終わった、終わってしまった。
理科準備室に―――――御崎 蓮の臓器を取り除かれた死体が
野球部部室で―――――頭に大量のバットが落ちたきた須藤 佳代の死体が
3年2組の掃除箱から―――――鈴木 美紀の死体があった
残されたのは合流した神代 垣也と香川 百合花だけだった
後はこの二人さえ殺せれば自分の能力は証明される
この八人はそれだけのために集められた、操られたメンバーだ、ネズミで実験するのと同じだ。
そう思いつつ、ついつい手加減をしてしまう。
自分の甘さには困ったものだ、など思いつつこの二人を殺す算段を考える。
「ねぇ…神代君?…」
合流して歩きながら休憩していたところに百合花が話しかける、何故歩いているのかは何時襲われるかわからないからだ。
「どうした?」
なるべく疑問形で喋りかけられたときはしっかりと聞くようにしている、もしそれが重要な質問だったら困るからだ。
「さっきから頭で声が…」
「声?」
声何て人の頭で発せられる訳が無い。
「『屋上に行け』って…」
「屋上…か…まだ行ってなかったな、行ってみるか」
こうして俺たちは屋上へと向かった
屋上―――――――――
「屋上に来たけど…何もないな…」
屋上の扉を開けると目の前に広がったのは誰ひとりいない屋上、真っ暗な夜空だった
「だけど…一応調べておこう?」
「それもそうだな」
俺と百合花は二手に分かれて屋上に何か無いか探していた、もし何か役立つ物でもあれば、というか元々肝試しの筈だったがいつから脱出ホラーゲームのようになってしまったのだこの肝試しは。
「なぁ!こっちには何もないぞ?」
俺は百合花にも聞こえるように大声で言いながら振り替えった
「あれ?いない?」
そこに百合花の姿は無かった
嫌な予感が頭の頭脳をよぎる
―――また何かの怪異に襲われて死んでしまったのではないかと――
俺は恐る恐る百合花のいた方の手すりにつかまり、持っていた携帯のライトで下の方を照らした―――――――
嫌な予感は的中してしまった。
下にはよく見えないが何か赤い物が飛び散っているのがわかった、それと百合花が来ていた服を着た人間も。
「は…ははは…」
思わず笑ってしまった
さすがにここまできて自分以外全員死んでしまえば笑うしかないだろう、自分に生き残るすべなんてあるのか?そう訊かれたら「無い」としか答えられない
そんなことを一瞬で考えていると屋上のドアが開いてパチパチと手を叩きながら人が出てきた。
「いやぁ素晴らしい!素晴らしい個性だった!」
「アンタ…誰だ?…」
一応聞いておいた、もしかしたら生き残るすべになるかもしれないからだ
「自分はこの怪異実験の実験者、小野上という名前をもつもかもしれないな。主人公という個性を見事手に入れていた神代というキャラクター!」
「は?…」
頭がおかしいのか?と思った。
主人公なんて手に入れていないし、怪異実験?何だそれは新しいお菓子か。
「あぁ…わからないか…じゃあ説明してやろう、主人公というのはだな、どこにでもいるだろう?普段の運は悪いくせに女子には好かれてしまうというヤツや絶対的であることを決めつけられた様なヤツ。そういうヤツのことを言う。
お前は最後まで生き残ってしまっただろう?だから主人公なんだ」
「アンタ…頭おかしいのか?」
「おかしいなんてとんでもない!自分はただ自分にとって可能性のある主人公を探しているだけだ。だが生憎…生き残る能力は俺にはいらない。」
「?…」
首をかしげて考えていると相手はいきなり目の前にいた
「いつのまに…!?」
「今の間に」
頭の上に手を置かれたかと思うといきなり力を込められた
「何する気だ!」
「埋めるんだ、第八の怪異としていいだろう?『校舎下の生徒』なんて素晴らしい個性的な響きなんだ!」
そういうとなにかしらの能力?とでもいうのかなんなのか自分の立っていたタイルの周りにヒビがはしり始めた
「な…」
「第八怪異の誕生だ!」
簡単に力を込めてやるとその主人公はズブズブとプールにでも入るのか校舎の下に埋まってしまった
「これで怪異実験は終了だ、能力も実証された。さぁ!運命を作りにいこう!」
そう言いながら自分はどこかへとワープした