【廊下の怪】
裏門ルートチーム―――
「裏門の鍵が掛ってなかったのはラッキーだったな」
「えぇそうね」
和雅は佳代に話題を投げかけたが
「須藤先輩何言ってるんですか!もしモンスターがでてきたら…」
「ででこないって…」
「まぁ出てきたら僕の『バーニンググレネイド』で倒しますけどね!」
「ひでぇ中二病だな!」
和雅はツッコンだ
和雅たちは12段の階段がある場所へと辿りついた
御崎がそこで立ち止まった
「御崎君?どうしたの?」
「いや、ここからとてつもない魔力が…」
「…魔力なんてないから…っていうか気になるんだったら行ってきなさい」
「はい」
そして御崎が階段を上ってから20分
「遅いね」
鈴木が佳代に言った
「そうね…いくらなんでも遅すぎる…」
「あ」
何かを思い出したように和雅が発言した
「どうしたの?」
「そういや俺七不思議について調べてきたんだけどよぉ」
「そのなかに
他の階段は十段なんだけどそこだけ階段が十二段の場所があるんだ
んで、その十二段の階段は夜中になると十三段になってその階段を登ったヤツは冥界に連れ去られるだとかなんだとか」
「え…?」
「っていうのを俺は聞いただけだぞ!?もしかしたら御崎が俺たちを脅かすために隠れてるのかもしれないし、な?」
そういった和雅の後ろには上半身しかない女性がいた
「ひょ…兵藤…後ろ…」
「ん?」
和雅が後ろを見る
「うわあああああああああああ!!!」
「ッ―――お前ら!逃げてろ!」
「兵藤!」
「いいから!」
佳代と美紀は全速力で逃げた。あの化物に追いつかれないために
そして和雅も無事逃げていた
「はぁッはぁッ…なんだっけかあの化物『テケテケ』だっけか…」
「にしても聞いた話だと時速100~150キロで追ってくるんじゃなかったか…?本気じゃなかったのか?」
和雅が説明するようにテケテケのこと言うと
何か脚に冷たいものがしがみ付くような感じで触ってきた
「……」
和雅はこう思った
ありえねぇ!もう俺の後ろにはいないはずだ!アイツは!あの化物は!
そう思い和雅は後ろを振り返ろうとした瞬間に
和雅の下半身は一瞬でもぎ取られた
「がああああぁあぁぁぁああああああ!」
そして自分の上半身にある頭の真ん中からちょっと上の眼球でその化物を見た
「なんっで下半身とりやがるんだよおぉぉぉおぉ」
その顔は童顔で笑みを浮かべていた
「つーかもう…無理…」
そうして和雅は倒れた