メンバー集め
七不思議それは学校などでよくある話だ
たとえば、音楽室のベートベンの目が動くだとかトイレの花子さんだとか
だが自分はそんなもの信じてはいなかった
「なーなー垣也ー今日の夜中七不思議調べようぜー」
コイツの名前は 兵藤 和雅親友と言えば親友だが迷惑なやつと言えば迷惑なやつだ
『なんで七不思議調べないといけないんだよ』
俺はそう言い返した。
本当に調べる必要が無いんだから
「お前バカか理由は単純だろ、女子の怖がる姿を見るためにだよ!」
『あのなぁそれなら普通に驚かせるとかすりゃあいいじゃねーか』
「バーカついでに七不思議も調べてきてやりますよーっていう親切心だよ」
『その親切心は一体だれに対しての親切心なんだ?』
俺は呆れながら言った
「そんな細かいことはいーんだよ、とりあえずお前は来いよ強制な」
『はぁ!?ちょ、まて!』
『俺は行くなんて一言も言ってねぇーだろ!』
「あれあれー?いいのかなーお前の好きな百合花ちゃんもいくんだぜー?
これはポイントアップする機会じゃないのかなー?」
『てめぇ…』
俺はもう行く以外に道は無かった
『はぁ…わかったよ、で 行くにしてもどんなメンバーなんだ?』
「お前と俺と百合花しかいねぇけど?」
『そんなメンバーで行こうとしてたのかよ』
「あと何か誘ったら面白そうなやついるか?」
『うーん』
『佳代なんてどうだ?』
「佳代嬢かよ…俺誘ったら断られそうだからお前誘ってきてくんないか?俺は別の人誘うから」
『めんどくせぇな、まぁいいよやってきてやる
その代りお前はとびっきり面白いやつ連れてこいよ』
「わかってるって」
2-1――
『佳代ー』
俺は教室の左下の席に座って小説を読んでいる人物に声をかけた
「ん?何?神代君」
その人物が俺のことを苗字で呼ぶ
こっちが名前で呼んでいるんだからそっちも名前で呼んでほしいものだが
それは小さい願望だったので一瞬、0,00001秒くらいで脳内をよぎった
『いやぁーちょっとお前も今日の夜この学校の七不思議を調べるメンバーに入んないかなーと思ってさ』
「なかなか面白そうな話じゃない喜んで入るわ」
佳代はすぐにメンバーの中に入ってくれた
いったい和雅は何で断られそう何て言ったのか、駄目だ俺には皆目見当もつかない
「ほかに行く人は誰がいるの?」
『え?あぁ、まだ全員はわからないっていうかメンバー不足っていうかなんだが面白い人を知らないか?』
「んー御崎君でいいんじゃないかしら」
『御崎?誰だ?』
「後輩の御崎 蓮君よ、面白い人っていうならいいんじゃないかしら」
『面白いのか?』
俺は聞いた、そこまで佳代が言うんだから面白い人間のはずだ
「えぇ面白いわよ、っていうかちょっと耐性が無いとキツイかもね」
『キツイ?何がだ?』
「中二病っていうかなんて言うか…」
『…とりあえずあってみたいんだが何組なんだ?』
「1年3組よ」
俺は佳代といっしょに1-3に向かうことにした
1-3
「御崎君いるー?」
佳代が教室のドアを横にガラガラという音とともに開けた
教室の黒板で遊んでいた人物が気づいたような動きをしてこちらへと向かってきた
「何ですか?須藤先輩というか僕の本当の名前は鏡咲 龍貴という名でコードネームは『ブラッティクローズドラゴン』です」
俺はすぐにわかったこいつは痛すぎる中二病だまだ一年なのに
「はいはい、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
呆れたようにはいはいと言い質問した
「学校の七不思議について今日の夜調べに行こうとおもうんだけどくる?」
「七不思議…ですかとてつもなく強力な魔力をこの学校からは前々から感じていましたがもしかしたらその七不思議が原因かもしれませんね…」
「そんなことはいいから、で?行くの?行かないの?」
「行くに決まってるじゃあないですか」
御崎いや中二病患者は間髪いれずに返事をしたがやはり
「僕の魔術でその七不思議を掻き消してやりますよ」
中二病だった
「行くのね、それじゃあとりあえず今日の夜学校に来てね」
「はい、倒しに行きますよ」
そして佳代と俺は1-3を後にし教室へと向かった
そこには和雅がいた
『で?お前はメンバーだれを集めたんだよ?』
俺は聞いた、面白い人を連れてくると言っていたはずだから連れてきているはずだ
「このメンバー表を見ればいいぜー」
そう言って和雅が差し出したメモ帳に名前が書いてあった
兵藤 和雅、神代 垣也、須藤 佳代、鈴木 美紀、神崎 優介、峰ヶ崎 美緒、香川 百合花
これがメンバーの名前だろうか
「あと一人くらい欲しいんだよなぁー」
『あぁそれなら御崎 蓮ってやつもいるから大丈夫だ』
「そうなのか?じゃあこれでメンバーは揃ったな、じゃあとは夜を待つだけだ」
和雅は笑いながら言った
だけれどもこれが後で笑いが消える最悪の探検?になるのだった