三成、ナオト、ユイカ 3杯のお茶
女衆がユイカ(ナオトの妹を呼んだ)
女性たちが花をいけている。楽しそうだ~
ユイカ「わたしも、花を生けましょうか~」
ユイカは背筋をのばして淡々と花を生け始めた~
ユイカは、お茶、花、着付け、語学すべて極めている。四越デパートでも財界人、海外の要人の接客をまかされている。
そのとき、はげしい馬の足音がした
「 ザッサッザッ カポッカポッ・・・・」
「ヒヒイーーンーーーーーー」
馬が、屋敷の前に到着した
門番「殿のおかえりーーーー」
三成も、島左近も息を切らせている~
「ハァ、ハァ・・・・ハァ・ゴホッ・・ハァ・・」
屋敷中に入った
三成「のどが渇いた、茶をくれー!」
ユイカに、三成の声が聞こえた
ユイカ「私が、茶をたてます。」
三成も左近も奥の座敷に移った。
ユイカはすぐに茶をいれた
始めに大きな茶碗に、ぬるめのお茶をいれた
三成、左近「ゴクゴク・・・・・。パァーー」いっきに飲み干した
次に、半分ぐらいの器にすこし熱いお茶
最後に、小さい器に熱いお茶をいれた。
三成、は、熱いお茶を口に注いだ
呼吸も、整ってきた・・・「美味じゃ!」
少し落ち着くと、
三成「 うむ、これは、太閤殿下の出会いの時と同じだ!俺が太閤殿下にお茶をおだししたときとまったくおなじだ」
観音寺に、佐吉(三成)は子どものころ預けられていた、秀吉が鷹狩りに出た帰りに喉が渇き寺に寄った、佐吉がこの3杯のお茶をだした。そして、頭の良さを買われてスカウトされたのだ。
三成は目を閉じて在りし日の秀吉を思い出した。「太閤殿下、・・・なぜ、豊臣恩顧の諸将が私を襲うのでしょうか、、悲しみと怒りで心は満ち溢れています・・・・」
三成「だれじゃ、このお茶をいれたのは」
ユイカとナオトが三成の前に現れる
ユイカ「私です」
三成「髪の毛が、褐色だな、首から金属の鎖がひかっている、異人か?どこで、教わった?このお茶のいれかたを・・」
ユイカ「これは、石田家先祖代々受け継がれたものですよ」
三成「この、兄妹が拙者の子孫か、・・・・」
渡辺勘兵衛が部屋にはいってきた
「殿これを」
二人から没収した、石田家家紋入りのサイフをみせた
三成は、なんどもうなずいた・・少しずつ子孫であることを納得していった
三成「拙者が襲撃されると?・・3000の兵がおしよせてくるとは。。。いかにするか・・」
三成は、マユをひそめた
ナオト「三成様、二人でお話させてください。」
三成「皆の物、さがれーー」