ナオトは三成の末裔
ナオトと、ユイカは屋敷の奥に監禁された。
三成は所用で大坂城に行っている
大広間につれていかれた。
渡辺勘兵衛が大広間に待ち受けている
(この勘兵衛という人物は、柴田勝家が1万石で招聘しようとしたとき、10万石を要求し断り、
また羽柴秀吉が2万石で招いても、10万石にこだわり断っている。
ただそれだけの逸材ということで、他の大名にも評価は高い人物であった。
その勘兵衛を、当時400石取りの三成が家臣に抱えた。)
勘兵衛「縄をほどきなさい」
傍人が縄をほどいた。
ナオトとユイカは、手がだるくなったのか、手を大きく上にやったり振ったりして痛みをほどいた。
勘兵衛「そなた、二人はどこの国の物だ異国か?、名はなんという?」
ナオト「石田直人といいます、妹はユイカ 石田三成公の末裔でございます。」
ナオトもユイカはまだ、400年前の世界にきたことを確信していない
ナオト「失礼ながら、今、年号は何年でしょうか?」
勘兵衛「慶長4年三月2日でござる。」
ナオトとユイカは、お互いびっくりした顔で目を合わした
この時点で、戦国時代にタイムスリップしたことがわかった。
勘兵衛「なに!末裔だと。無礼な!!」
そのとき、二人の持ち物を没収した家来が、勘兵衛のまえにカゴごともってきた
勘兵衛は、この時代にないものばかりで珍しく物色した。携帯電話、手帳、サイフ、ハンカチ
異国の人間とおもわれてもしかたのない物ばかりだ
勘兵衛「うううっ、これは。。。。」
二人のサイフを見て勘兵衛の動きがとまった・・・
サイフには、大一大万大吉の文字が・・(石田家の家紋である)
勘兵衛「ま。。まことか。。殿の末裔なのか・・」
ナオト「はい、そうです末裔です。しかし、3月2日なら明後日の4日の夜に黒田長政、福島正則、細川忠興らが3000の兵を挙げて襲撃してくるはずです。」
勘兵衛「それはなかろう、殿は五奉行の筆頭である、夕刻に殿は大坂城から帰ってくるからそのときに、お話されよう ゆるりとすごされよ。」
ナオトとユイカは、危機を脱した。